ストーリー
こんにちは。日本子育てアドバイザー協会の理事長を務めております、刑部(おさかべ)です。
私たち日本子育てアドバイザー協会は、
「子育て支援は親支援であり、親が安心して子育てできる環境をつくること」
を理念に、2000年から活動してきました。
体系的に「親支援」を学べる養成講座を通して、親御さんを受け止め、ねぎらい、勇気づけられる存在として「子育てアドバイザー」を育てています。
親はもっと、労われていい。受け止めてもらっていい。
子育てに向き合う親のそばに、必ず味方がいる社会をつくりたい。
街のあちこちで、あたたかい言葉をかけられていてほしい。
そんな思いで、私たちはこれまで3,000人を超えるアドバイザーを育て続けてきました。
目指すのは7万人、赤ちゃん10人に1人のアドバイザーを養成することです。
その大きな目標のために、私たちは新しい取り組みに挑戦します。
もっともっと親子にやさしい社会をつくるために、ぜひ力を貸していただけませんか。
声かけひとつが、親の心の支えになる

私が「子育てをする親には、もっと味方が必要だ」と強く感じたのは、大学院時代。
ベビーシッターとして働く中で、子育てのリアルを目の当たりにしたことがきっかけです。
週1で預かっていた1歳と3歳の子どもたちと、公園に行ったり買い物をしたりする日々。
その中で、初めて「親がどれほど神経を使って子どもを守っているか」を知りました。
段差やスピードを出す自転車に、何度もヒヤッとしました。
「外に出る」ただそれだけが、こんなにも気力を使うものなのかと驚きました。
そんな中で忘れられない出来事があります。
買い物中、1歳の子が鼻水を垂らしてしまい、ティッシュを切らしていた日のこと。
レジで店員さんから何気なく言われた、
「かわいそうねぇ、鼻水出ちゃって」
というひと言。
店員さんには悪意などなかったと思います。
でも、そのひと言で胸が沈んでしまいました。
一生懸命やっているつもりでも、「まだ足りていない」「子どもにかわいそうなことをしている」と言われているように感じたのです。
私は週1日のベビーシッターですが、これが毎日子どもと向き合っている親だったら、どれほどつらい気持ちになるだろうかと思いました。
一方で、さりげない一言で心が軽くなったこともありました。
夏祭りでお手拭きを忘れて困っていたとき、隣のお母さんが
「残り少ないから、このままどうぞ」と袋ごと渡してくれたこと。
たったそれだけで、世界が少し優しく見えました。
実は、私自身も3歳の頃から母子家庭で育ちました。
子どもの頃はただ不安な気持ちを抱えていただけでしたが、今になって振り返ると、母がどれほどの大変さと愛情を抱えながら、必死に育ててくれていたのかを、ようやく実感しています。
そして、祖母をはじめ周りの大人たちに支えてもらいながら、私はここまで成長してきました。
だからこそ確信しています。
子育ては一人ではできない。
周りの大人のさりげない声かけや心配りが、親子の心を守ってくれる。
そして、その役割を担える存在が当協会の「子育てアドバイザー」だと思っています。
「親を支えたい」。その思いで集まった仲間たち

私自身も、受講生の一人として講座を受けています。
ただ資格が欲しいのではなく、親を支える方法を体系的に学びたい。そんな思いでカリキュラムを見比べ、講師の質を確かめ、たどり着いたのがこの講座でした。
同期には、園長先生、保育士、幼稚園教諭、行政職、保育園の経営者など、多様な人がいました。
立場や性別、年齢が違っても、共通していたのはひとつ。
「親御さんに、もっと寄り添える人でありたい」
という願いです。
そんな気持ちで卒業していった仲間が、今では 3,000人以上。
ショッピングセンターで親子に声をかける人。
子ども館で遊び相手をしながら、お母さんの一息つく時間をつくる人。
地域にそっと“安心の種”をまいていく人。
そのひとりひとりが、日本の子育てを支えている大切な仲間です。
次に目指す未来 —— 7万人のアドバイザーへ

現在、日本では毎年約70万人の赤ちゃんが生まれています。
7万人のアドバイザーがいれば、赤ちゃん10人に1人の割合で、親子のそばに味方が存在する社会になります。
産院、保育園、子どもセンター、ショッピングセンター、公園、電車の中……
親子の日常に必ず“あたたかい大人”がいる。
そんな未来を、私たちは真剣に描いています。
そのために、これから 2つの挑戦を進めます。
■ 挑戦①:講座をe-learning化、全国どこからでも学べるように
講座のe-learning化を進め、地方の方、子育て中の方、仕事で忙しい方、いつでも・どこからでも学べるようにします。
こちらは来年3月の開始に向け、準備を進めています。
これまで講座に申し込んでくださった方々にも、本業や現場をもつ方々がたくさんいらっしゃいました。そんな方々でも、手の届きやすい講座になればと願っています。
■ 挑戦②:アドバイザー同士の「つながり」を作る
アドバイザー自身も、親子との向き合い方に迷ったり、立ち止まったりすることがあります。
そんなときに頼れる、「仲間のコミュニティ」をつくります。
親子を支えるアドバイザーたちにも、支えが必要です。
アドバイザーが安心して活動できることが、結果として親子の安心につながっていきます。
■ 今、協会は収支の転換期にあります
受講料は、時代とともに少しずつ減っています。
協会の存続が危ないわけではありません。
そして、受講料だけに依存した形では、
これから必要となるe-learning化やコミュニティづくりを進めることが難しくなっています。
親子を支える仕組みをもっと広げていくために、
収支構造を未来に向けてアップデートする必要があります。
その基盤づくりこそが、今回の寄付の目的です。
協会として初めて寄付を募ります
—— どうか“最初の支援者”として、共に未来をつくっていただけませんか?
今回のクラウドファンディングでは、まず 20万円 の寄付を目指します。
いただいたご寄付は、
・e-learning化の準備と教材制作
・コミュニティづくり
に大切に活用させていただきます。
あなたの一歩は、小さく見えても、確実に未来を動かす力になります。
あなたの支援が、親子の未来を変えます

子育ては一人ではできません。
そして“親の味方”が増えるほど、日本は必ず変わっていきます。
あなたのご寄付は、
「親子の日常に必ず“あたたかい大人”がいる未来」を共に作る一歩です。
協会として初めてのクラウドファンディング。
どうか、記念すべき最初の支援者として、一緒に新しい未来へ歩んでいただければ嬉しいです。
心からの感謝を込めて。
日本子育てアドバイザー協会
理事長・刑部 幸優多


