地方に限らず都市郊外でも、少子高齢化が進み、地域を支える人が減る中で、まちの行事やつながりが少しずつ失われつつあります。
横浜市青葉区を拠点とするローカルメディア『森ノオト』は、2009年の創刊以来、市民ライターとともに約4,000本の記事を発信し、暮らしの中の“出会い”や“つながり”を生み出してきました。
記事を読んだ人が行動を起こし、地域に新しい関係が生まれる――。森ノオトはその連鎖を「循環するまちづくり」と呼び、大切に育て続けています。
私たちはこの循環の輪をさらに広げるため、ローカルメディアを「情報を届ける場」から、さらに、「地域をめぐらせるプラットフォーム」へと進化させるべく、3つのチャレンジをはじめます。
・マンスリーサポーターへのオープン編集会議の開催
・地域の方が参加できる、記事を軸にした交流会の実施
・まちあるき連載企画の継続とさらなる充実
これは市民が発信し、読者が参加し、誰もが“自分のまちを良くする一員”になれる仕組みをつくる、森ノオトの挑戦です。
あなたの月3,000円のご支援で、1本の記事が生まれ、5万人に“まちを育てる物語”を届けることができます。
一つひとつの記事を起点として、さらに「関わる」「つながる」「行動が生まれる」ローカルメディアへ。
このまちを、一緒に育てていきませんか。
ストーリー
少子高齢化が進む中で、地域を支える「担い手」が足りなくなっている。それでも、「私たちのまち」を「私たち」の手で守りたい。

日本では今、少子高齢化が加速し、
社会や地域を支える“担い手”が年々減り続けています。
それは、私たちが暮らす横浜市でも例外ではありません。
地域の行事や集まりが少なくなったり、
お気に入りの個人商店の店じまいが続いたり、
農家の後継者がいなくなり、田畑が手放されて景観が変わってしまったり――
行政の力だけでは支えきれない課題が、暮らしのすぐそばに生まれています。
そんな中で、日々の暮らしの中に小さな“寂しさ”や“孤立”を感じたことはありませんか?
「隣の家に住んでいる人のことを知らない」
「困ったときに相談できる人が思い浮かばない」
「退職してから、社会とのつながりが薄くなった」
「”⚪︎⚪︎ちゃんのママ”だけではない自分をみつけたい」
人口減少が進む社会では、まちを“支える人”が減るほどに、
誰かの孤独や不安が、ますます見えにくくなっていきます。
だからこそ今、人と人とが出会い、つながり、支え合える場所を地域の中に生み出していく必要があります。

森ノオトは、そんな時代の変化の中で生まれたローカルメディアです。
2009年の創刊以来、横浜市青葉区を拠点に、
市民ライターとともに約4,000本の記事を発信してきました。
ライターは、地域に暮らす市民一人ひとり。
「私が好きなものを、地域のみんなにも届けたい」
「私が救われたこの活動を、今困っているかもしれない誰かに伝えたい」
「私が応援したい人や場所を、情報発信で支えたい」
市民ライターそれぞれの視点から生まれる記事が、
「読んで終わり」ではなく「行動につながるきっかけ」になっています。
「いつも行っているレストランのインタビューを読んで、店主の思いを知り、ますます好きになりました」
「子どもが不登校のとき、森ノオトの記事で知った私設図書館と出会い、親子で居場所を見つけました」
「記事をきっかけに、地域の農家の方の思いを知り、援農ボランティアに参加するようになりました」
こうした言葉をいただくたびに、私たちは感じます。
ローカルメディアは、情報を伝えるだけでなく、
地域に“関わるきっかけ”を生み出すことができるのだと。
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森ノオトはこの16年間、
暮らしに寄り添う記事を一つひとつ積み重ねながら、
まちの「つながりの地図」を描いてきました。
それは、誰かが困ったときに立ち戻れる“お守りのような情報の蓄積”であり、
まちの解像度を少しずつ上げていく営みでもあります。
変化の激しいこの時代に、
「受け取る」だけの市民ではなく、
「まちをつくる一人」を増やしていくために。
森ノオトは、これからもローカルメディアを通じて
人と人、人と地域をつなぎ、地域の担い手を育んでいきます。

森ノオトは、代表・北原まどかが2009年に
「青葉台発・地元のエコ発見メディア」として立ち上げたことから始まりました。
地域の暮らしの中にある“小さなエコ”や“まちの魅力”を掘り起こすことからスタートし、
今では まちづくり・布のリユース・地域団体の広報サポート・メディア運営 の
4つの事業を展開する認定NPO法人へと成長しています。
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その中心にあるのが、市民ライターとともにつくるローカルメディア『森ノオト』です。
書き手の暮らしから生まれる関心ごとを取材し、
まちの魅力やそこに暮らす人々の思いを言葉にして届けてきました。
「取材を通じて、地域に光をあてる。
その言葉が誰かの心に届き、まちに小さな変化を生む」
そんな信念のもと、森ノオトは記事を紡ぎ続けています。
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森ノオトは、2013年のNPO設立時から、広告に頼らない形でメディアの運営を続けています。

それは、記事の内容や伝え方がスポンサーの意図に左右されることなく、
“生活者の視点”でまちを描き続けたいという思いがあるからです。
“生活者の視点”を正しく伝えていくために、言葉の選び方一つひとつにも心を砕き、複数の編集者の目で丁寧に検討を重ねて送り出しています。
また、記事内容と関係のないアフィリエイト広告を掲載することも、検索にひっかかるためのキーワードを散りばめることもありません。すべての人が心地よく読めるようなページデザインを心がけています。
誰の立場にも偏らず、読者が安心して読み進められるメディアでありたい。
だからこそ、私たちは応援してくださる方々の寄付を力に、記事を届けています。

2024年度には、
127本の記事、11名の市民ライターの育成、66件の取材 を実施。
創刊以来の累計では、記事約4,000本・ライター120名・取材先1,120件 にのぼります。
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今年、ローカルメディアとして産声を上げてから16年目を迎えた森ノオト。
市民ライターの活動は、記事を書くことだけにとどまりません。
この町で、自分たちの手で新しいアクションを少しずつ生み出しています。
たとえば、子育て中の悩みを語り合う座談会の開催。
ごみ分別工場など、暮らしに密接に関わる施設を訪ねる企画。
地元の大豆を使っておおぜいで味噌を仕込む地産地消イベントの開催。
一人ひとりの「やってみたい」という思いから、
さまざまなイベントが生まれています。
コロナ禍を経たいま、こうした企画へのニーズは今後さらに増えていくと確信しています。
編集部が中心となって開催する「子ども服リユースマルシェ」では、
オンラインでの発信にとどまらず、
地域の子育て世代とリアルにつながる機会を大切にしています。
このマルシェは、市民ライターや取材先、読者などが交流できる場であり、
地域の子育て応援者と出会えるあたたかな場づくりを目指しています。
2024年度からは、地域の新聞販売店と協力し、
毎月1回、8万部を発行する地域新聞の制作もスタートさせました。
森ノオトに掲載された記事をあらためてまとめ直して紹介し、新たな読者を広げる試みで
す。

このように森ノオトは、読者とのリアルな接点を少しずつ広げながら、
地域の中に“顔の見える情報の循環”を築いてきました。
地域の人々が記者であり、読者でもある。
森ノオトは、そんな相互の関わりの中で生まれる
“まちの編集室”のようなメディアです。
一人ひとりの声をすくい上げて言葉にし、
地域のつながりをより豊かに編み上げていく。
それこそが、森ノオトがこのまちで担ってきた大切な役割です。
社会の形が変わり、“助け合う力”が失われつつある。〜私たちが活動する中で見えてきた地域の課題〜

森ノオトが地域で活動を続けてきて、強く感じるようになったことがあります。
それは、社会の形が変化し、地域の中の“つながり合う力”が弱まりつつあるということです。
人口減少や高齢化、社会構造の変化が進む中で、かつては主に主婦層が担い手となって支えてきた地域の共助活動が薄まり、さらには行政が担ってきた福祉や環境等の地域サービスをこれまでの形のまま維持することは難しくなっています。
環境が激変し不確実性の高い状況のなかで、これからの社会には、地域の中で人と人が支え合いながら暮らす仕組みがますます必要とされています。
しかし現実には、そうした“支え合いの力”が少しずつ薄れ、
まちの出来事を自分ごととして考えたり、関わったりする機会が減っているのです。
・お年寄りの暮らしぶりが、気づけば誰にも見えにくくなっている
・助けを求める声があっても、誰がどう応えればいいのかわからない
・町内会や自治会活動の担い手が足りず、行事が続けられなくなっている
・ご近所で顔を合わせても、あいさつを交わす機会が少なくなった
・SNSではつながっていても、実際に顔を合わせる機会が減っている
・個人情報保護は大切だけはわかっているけれど、子どもの学校のクラスにどんな子がいるのかもわからず、友達と遊びに行かせるのが心配
・コロナ禍をきっかけに、集まることの難しさを知ったまま、再び集うきっかけを見失っている
こうした光景を目にするたびに、私たちは感じます。
地域に関わる価値観をもう一度見つめ直し、“誰かがつくってくれるまち”から“みんなで育てていくまち”へ変えていく必要がある――と。
そのためには、地域の中で“関わるきっかけ”や“つながる場”を増やしていくことが大切です。
ローカルメディアを通じて、まちの“つながりの循環”を取り戻していきたい。

森ノオトは、その解決策として、
ローカルメディアの力をもう一段アップデートしていきたいと考えています。
記事を「読む」だけでなく、「関わる」「つながる」「行動が生まれる」メディアへ。
そのために、次の3つの方向で活動を進めていきます。
アップデート①:発信の機会を増やす

市民ライターを育成し、より多くの人が自分の視点で地域を発信できるようにします。
取材・執筆・編集という一連のプロセスを通じて、
ライター自身が「このまちは、自分が関わることで変えられる」と感じるようになります。
ローカルメディアに関わる体験そのものが、地域を“自分ごと化”するプロセス なのです。
2025年、森ノオトは「駅」「公園」「ライターおすすめのローカルスポット」を切り口にした連載企画に取り組んでいます。特に2025年5月末に公開した「東急田園都市線・こどもの国線の「降りない駅」に降りてみた!〜梶が谷駅編〜」は、公開後1カ月で2万PVを超え、私たちはライターが歩いてみつけたまちの魅力を切り口にした発信に手応えをつかむことができました。
これからも森ノオトはまちあるきの連載企画を継続し、地域の人や団体、場所とのつながりを広げていきます。
書き手が自分の暮らしの中から記事を生み出す体験は、
“地域に関わる第一歩”となり、新しいつながりを生みます。
アップデート②:読者が地域に関わる場をつくる
記事を通して関心を持った読者が、実際に地域の活動へ参加できる機会をつくっていきます。
森ノオトは今後、記事で紹介した場所を読者の方と訪ねるイベントや、地域に住む人同士が共通の話題をもって交流できる場をひらきます。
また、マンスリーサポーターのみなさまが参加し意見を交わせる「オープン編集会議」を年2回開催します。
「読む」ことから「行動する」へとつながる仕掛けを生み、記事をきっかけに読者が地域に一歩踏み出すことで、まちの中に新しい関係が芽生えていきます。
アップデート③:他の事業との相乗効果を高める取り組みの推進

森ノオトが運営する布のリユース事業やマルシェなど、
既存事業の取り組みとメディアとの連携を強化し、
より多くの人が多様な地域課題に関わる仕組みづくりを進めます。
まちづくりイベントの運営側として読者が参加できる機会づくりを進めます。
こうした活動に参画する人が増えることで、
地域内に新たな担い手と関係性が生まれ、持続的な地域づくりへとつながることを目指します。
「情報を届けるメディア」から、「地域を動かすプラットフォーム」へ

こうしたアップデートによって、森ノオトは
「情報を届けるメディア」から、「地域を巡らせるプラットフォーム」へ と進化していきます。
記事をつくる人も、読む人も、支える人も。
それぞれの立場で、“自分のまちを良くする一員”として関わることが、
これからの地域の力になると、私たちは信じています。
森ノオトは、ひとつの記事や企画をきっかけに、
誰かが地域に目を向け、行動を起こす“つながりの循環”を生み出してきました。
これからは、その輪をもっと広げていきたい。
そのために、私たちは今、マンスリーサポーターを募集しています。
あなたのご支援が、新しい記事を生み、まちに出会いとつながりを生み出す原動力になります。
あなたの月3,000円で、1本の記事が生まれ、5万人に“まちを育てる物語”を届けることができます。
このまちを、一緒に育てていきませんか?
代表メッセージ

認定特定非営利活動法人森ノオト理事長の北原まどかです。
私が森ノオトを創刊したのは2009年11月のこと。その前年、2008年にはお腹の中に小さな命を宿しながら、地球温暖化の課題解決に向けた企業や行政のさまざまなアクションを追いかけるために、日本中を取材して回っていました。
当時、世界では「2100年までに地球全体の平均気温を産業革命前に比べて2度未満の上昇におさえなければ、海面上昇によって東京や大阪といった大都市でも浸水の影響を受け、猛暑や干ばつ、生態系の崩壊など、人間社会の存続の危機に瀕する」ということが言われ始めていました。
その時に私は、自分の子どもが大人になる2050年に、美しい地球と地域を残していきたいと考えました。ちっぽけな私にできることは数少ないけれども、地球環境問題を取材してきた経験を生かして、「この子が生きるローカルの足元で、未来志向で環境に調和したライフスタイルを選ぶ仲間を広げていくために、みらいそのものである子どもを育む人に対して地域のサスティナブルな情報を発信していきたい」と、ローカルメディアを創刊することを思い立ちます。
2009年1月に初めての子どもを出産し、その年の春には我が子をスリングに入れて、横浜市青葉区寺家ふるさと村の里山に出向きました。農体験を通して環境教育を行うNPOに参加して、地域や自然と調和した暮らしを満喫するようになりました。そこで出会った仲間たちに「ローカルメディアを、持続可能な暮らしのプラットフォームにしていきたい」と思いを伝え、「そんなメディアがあったらいいね」と期待感を寄せられました。仲間たちの応援を受けて、「都市生活の中でも身近に森があるこの地域で、森の音に耳を傾け、暮らしの気づきを森ノートに書き綴って、周りに伝えていこう」という願いを込めて、2009年11月、森ノオトを創刊したのです。
それから16年が経ち、2025年の今年。皆さんもお感じのことと思いますが、この数年、毎年のように「史上初」を更新する猛暑。豪雨に土砂崩れ、熊による人的被害。気候変動による環境変化が沸点に達している状況は、誰の目に見ても明らかです。
一方で、本文にもありますが、社会構造の変化から地域での共助の担い手不足、広がる格差や、社会的不寛容によるヘイトや差別などがSNSにより顕在化してきました。家庭により得られる体験格差も広がっています。
こうした環境・社会・個人における「持続可能性の危機」に対して、私たちはどうするべきなのか。答えは一つではないものの、少しでも他者への想像力と未来世代への思いやりをもった、日々の生活のなかでの選択と行動の積み重ねのうえに、目指す未来の姿があるのだと思います。
答えなき時代にこそ、身近な他者を知り、手を携え、対話を通して共通の未来を描いていく。そのプロセスを媒介するのが、ローカルメディアというプラットフォームなのだと思います。「地域」という足元があるからこそ、そこで顔が見える関係性を築き、信頼の土壌を耕していくことができます。
森ノオトは、関わることのできるローカルメディアです。情報を一方通行で流すのではなく、同じ地域に暮らす共同性のなかで、相互に作用しながら、ともにつくることのできるメディアです。
ぜひ、サポーターとして応援してください。寺家ふるさと村の田んぼで私の背中を押してくれたかつての仲間のように、40人に増えた市民の書き手と、編集者たちを応援してくださる裾野が広がっていくことを願っています。
寄付金の使い道

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森ノオトから、寄付金受領証明書を発行いたします。確定申告の際に寄付金控除を活用することで、寄付額の最大約40〜50%が控除されます。(※寄付金控除の額は、所得やお住まいの自治体などによって異なります。)。
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