奇跡の再出発「おかわりくん」
2025/10/20 12:42

NPO法人ねことも・やまなし代表の益田です。
今回は、「奇跡の再出発」が出来た「おかわりくん」についてお伝えさせて下さい。
2024年11月半ば、山梨市牧丘で、とりもちでベタベタの見かけない猫がいるとの相談が入りました。
現場に行ってみると、まさに全身ベタベタ、身体中がとりもちで覆われた酷い状態の白黒猫を発見。
それが、「おかわりくん」でした。
人に対する警戒心はあまりなく、とにかくお腹を空かせていて、犬のご飯を食べていた「おかわりくん」。
身体の状態が心配だったので、直ぐに捕獲を開始したところ、空腹だった「おかわりくん」はすんなりと捕獲器に入ってくれました。
その後、クレンジングオイルで何度も何度も拭き取り・・・。
今まで、ここまで酷いとりもちに覆われている子はいませんでした。
去勢手術後はリリース予定でしたが、とても人馴れしていることや、まだとりもちが完全に取り切れていないことから、そのまま里親探しをすることに切り替え、「おかわりくん」のねことも・やまなしシェルターでの生活が始まりました。
その数か月後、今度は多頭飼育崩壊から子猫がレスキューされました。
それが、アメリカンショートヘア柄の茶トラの子猫「マーブルくん」です。
「マーブルくん」は、「おかわりくん」と同じ保護部屋に入ることになりました。
すると、「マーブルくん」は「おかわりくん」のことが大好きになり、片時も離れず、いつも後を追いかけ、くっついているようになりました。
優しい「おかわりくん」は、そんな「マーブルくん」を弟のように可愛がり、受け入れてくれました。
その後、譲渡会に参加しても「おかわりくん」と「マーブルくん」はいつも寄り添っていました。
その姿に心打たれた里親さんが、ふたり一緒にお家に迎えて下さり、今「おかわりくん」と「マーブルくん」は幸せな生活を送っています。
とりもちに覆われた身体でお腹を空かせて彷徨っていた「おかわりくん」と、崩壊寸前の多頭飼育現場から命からがら救い出された「マーブルくん」。
あの過酷な日々は、もう過去のこと。
今では、優しい里親さんのもとで毎日を“全力で生きる”2匹の姿があります。
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でも…
あの時、保護されなければ命を落としていたかもしれません。
そして今も、助けを待っている子たちが、まだまだいます。
皆様からのサポートが、
「もうダメかもしれない…」という命に、「もう一度生きるチャンス」を与えてくれます。
どうか、一緒に命をつなぐ仲間になってください。
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