2018年10月門真市出身の大学生(当時、大阪府立大学4年)らの手弁当でスタートした無料の中学生勉強会。
門真市内の中学生を対象に経済的事情等で学習塾に通えない生徒などに学習機会の補充、大学生との交流機会を提供し、国や自治体などから公的な支援を一切受けず、全国の皆さまからの温かいご支援によって活動を続けてきました。
コロナ禍での開催や組織体制の継続などの課題も抱えながら、大学生ボランティアによる活動を継承し、2025年10月で活動7周年を迎えました。毎週、15名前後の大学生ボランティアが参加、市内の中学生約30名を対象にサポートを行い、この7年間で360回の活動を開催、参加した大学生ボランティアは延べ4000名を超え、延べ8000名を超える生徒たちをサポートしてきました。7周年を記念し、ささやかなお祝いをいただければ嬉しいです!!
※毎週の活動やこれまでの活動記録は、当会ホームページをご覧ください
ストーリー
卒所生(高校生)を対象とした給付型奨学金を再開します!
2022年に団体独自の給付型奨学金をスタート。当時、皆様からいただいたご支援(169,500円)を活用して、これまで3年間、卒所生(高校生)に真水の支援を行ってきました。
<これまでの実績>
・中1から中3に参考書(問題集)や赤本をプレゼント
・中3希望者に民間模試(五ツ木模試)の受験料補助
・卒所生(高校生)へ参考書購入費補助
・卒所生(高校生)へ模擬試験受験料(大学入試模試や英検)の補助
・卒所生(高校生)へ大学受験料の補助
■高校生をとりまく教育費の変化
小学校・中学校は義務教育のため教科書は無償であるが、高校以降は、教科書代も実費負担であり、入学当初に制服代と合わせて10万円近くが徴収されている。また高校からは通学費用がかかることも多く、高校生の年間学校教育費は、中学生と比べて約2.3倍となっており、家計には大きな負担となっている。
また、物価高騰等の影響もあり、高校(公立)の年間学校教育費は5年で25%上昇している(平成30年→令和5年)
※文部科学省ホームページ(子供の学習費調査-結果の概要)より引用https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/1268105.htm
■門真市の高校生をとりまく状況
●門真市奨学金(一定の所得水準以下の高校1年~3年生に月額5,000円の給付型奨学金を支給)については、令和3年9月廃止決定し、令和5年度末に完全廃止。※およそ100名の高校生が受給
●門真市の子どもたちにおける家庭の実態として、家計が赤字である割合は27.8%(府平均20.4%)。子どもたちのために貯蓄している割合は、52.7%で府平均より14ポイント低い状況(府平均66.5%)。
※門真市子どもの生活実態調査(調査期間:令和5(2023)年7月7日~令和5(2023)年7月20日)
■給付の重要性(有識者コメント)
「子どもたちの将来を犠牲にしないためにも、子どものいる貧困世帯に対する現金給付の拡充が不可欠となる。それには、普遍的な児童手当、限定的な児童扶養手当、生活保護制度という現行の支援メニューでは不十分・・・」(阿部彩(2014)『子どもの貧困Ⅱ-解決策を考える』岩波新書)
■ご支援(奨学チャレンジ応援金)の活用方法
(1)中学生奨学金
[対象]中学生勉強会に所属する中学生
[内容]参考書(問題集)・赤本プレゼント。希望する中3生には、民間模試の受験料を補助します。
(2)資格・受験チャレンジ奨学金
[対象]中学生勉強会の卒所生(高校生)
[内容]大学入試の受験料、大学入試に向けた模擬試験、英検、数検、漢検、TOEICなど、大学受験等に有利になる資格にチャレンジする際に、受検費用を一部補助します(年間2回/人、上限1万円/人)。
(3)教科書・参考書奨学金
[対象]中学生勉強会の卒所生(高校生・専門学校生・大学生)
[内容]高校、専門学校、大学入学時に購入する教科書代を補助。高校生は大学入試にかかる参考書購入も対象(年間2回/人、上限1万円/人)。