子どもの可能性を狭めない!
2020/1/28 20:00
中等部卒業生の親御さんからこんなご報告を受けました。
「高校卒業後は、洋裁の専門学校に通うことになりました。」
その子は盛岡ユースセンターでは学習をメインに進めていましたが、時々息抜きとして手芸や調理実習をとても楽しみにしていました。少し不器用ですがとても丁寧で、チャレンジしたい!という気持ちが大きかったのを覚えています。
手芸や調理実習の中で彼女がいつも言っていたのは、
「学校では私が遅いから待ってくれないんだよね」
「みんな私が遅いから何もやらせてくれない」という言葉。
学校の授業という決まった時間の中で彼女はチャレンジすることすら難しく、いつも悲しい思いをしていました。
盛岡 ユースセンター卒業が近づいてきた2月、彼女はミサンガ作りにチャレンジしました。選んだのはハート柄のミサンガです。もっと単純なミサンガはいくらでもありました。私は内心「諦めてしまうかもな・・・」と思いながら、違うものに誘導しようか、それとも私がどんどんお手伝いしようか、などとどうにかして完成させる方法を考えていました。しかし考えているうちに彼女はどんどん準備を進め、頑張って作り始めました。
結果は2.3cmしか進まず。未完成です。
でもその時の彼女はがっかりすることもなく、とてもとても嬉しそうで、「家でやりたいから、作り方印刷してください!」と言い、笑顔で帰宅していきました。 そうした彼女が選んだ「洋裁の道」です。好きなことを極めるんだな・・・!と、なんとも言えない、温かい気持ちでいっぱいになりました。心から応援しています!
子ども達のチャレンジを大人の方が心配をしてしまい、止めてしまったり、やってあげてしまったりすることは、家族間でも、学校でも、フリースクールでもあると思います。でも生徒たちは「チャレンジをする」ことで成長します。
大人が子ども達の可能性を狭めてしまわぬよう、子ども達を信じて、応援する気持ちを改めて思い出させてくれた出来事でした!
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