ラムサール条約COP15派遣のための特別カンパ

支援先

NPO法人 ラムサール・ネットワーク日本

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原野好正

支援総額

56,883円

/ 300,000円

18%
  • 支援総額

    56,883円

  • 支援者数

    7人

  • 残り

    13日

  • 開始日

  • 終了日

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サイドイベント:OECMと田んぼで達成するネイチャーポジティブ

2025/7/28 17:55

サイドイベント:OECMと田んぼで達成するネイチャーポジティブのメインビジュアル

〇決議案審議の傍聴

本会議場では、本日から各種決議案についての審議が始まりました。

資金動員に関する決議で、早速、日本の代表団が「しっかり支える」との決意表明をしていました。

その他、大事そうな決議案(下記)については、事前に何本か予習していました。審議過程も含めきちんと確認するためです。

  • 「ラムサール条約第5次戦略計画2025-2030」に関する決議案
  • 「コミュニケーション、能力養成、教育、参加、普及啓発(CEPA)」に関する決議案
  • 「生物多様性と生態系サービスという生態学特徴を維持しながら劣化した淡水生態系の再生を求める」決議案
  • 「水鳥のフライウェイの保全・再生に向けた各締約国内の取組み強化」に関する決議案
  • 「OECMとして湿地の公平なガバナンスと効果的な保全の達成を求める」決議案
  • 「ユース(若者)のエンパワーメントと統合」に関する決議案
  • 「南米とアジアにおける湿地の保全と持続可能な利用のため指標種としてのカワイルカの認識を求める」決議案

すごく勉強していたように聞こえますが、上記決議のほとんどは、今回COPに参加するユース(高校生から社会人まで5名ほど)と一緒に予習したものです。国際会議経験承継事業の一環として、7月上旬に6回ほどZoom会議を行い、決議を荒訳してポイントを議論しました。ユースのみならず、私や後藤さんも、柏木さんの蘊蓄をたくさん聞くことができて勉強になりました。

意気込んで「第5次戦略計画」決議案の審議を傾聴したところ、さらに多くの締約国の意見を集めて下準備するとのことで、コンタクトグループ参加国を募っただけでした。明日以降にしっかり動向を注視します。

同じく本日に審議された「淡水生態系」に関する決議案は、ほぼ満場一致で採択方向です。ただ、多くの国が決議案の文言について修正案を出す模様です。個人的には、パラ15の“such as the removal of barriers to restore free-flowing status of rivers or the restoring or rewetting of peatland”という例示部分は、今後のダム撤去やピートランド再生を推進するため、ぜひ残してほしく、動向を注視します。

編集註:議案書は下記からダウンロードできます。

https://www.ramsar.org/meeting/15th-meeting-conference-contracting-parties

〇サイドイベントの主催

今日は、ラムネットJも関与して行う、環境省主催『OECMと田んぼで達成するネイチャーポジティブ プラス 猪苗代湖ラムサール登録認証セレモニー』が、昼のサイドイベントとして挙行されました。

もともと別の2つのサイドイベントとして申し込んでいましたが、会場の少なさのため統合され、このような形になりました。猪苗代湖パートは、本来、条約事務局長ムソンダ・ムンバさんが立ち合って認定証を手渡す予定でしたが、ご都合で出席を得られませんでした(註:その日の夕方には、ムソンダさんを交えて認証式が行われたそうです。猪苗代関係者がたくさん来ていたのでよかったです)。

「OECMと田んぼ」パートは、ラムネットJが環境省と相談しながら韓国NGO(KWNN)と協力して企画を練ってきたもので、日韓両国政府の発表、日韓両国NGO(ラムネットJとKWNN)の報告、FAO(国連食糧農業機関)の報告と、盛りだくさんで行われました。

キャパ50名の会場に80名以上が訪れ、満員御礼となりました。今回は全体で1時間と時間的に極めてタイトだったので、ディスカッションの時間が取れず残念でした。田んぼをOECM(Other EffectiveArea based Conservaiton Measures=自然共生サイト)と捉えること〔保護区ではないがこれに準じた保護を行って、陸地30%以上の保護区域化を求める昆明-モントリオール目標3(30%の再生)を達成する〕につき、アジアだけでなく米作する一部アフリカや、米作しないヨーロッパなどとも議論したかったのですが、果たせませんでした。

WWNのコナーがサイドイベントを技術的に全世界に配信可能としてくれ、日本からはラムネットJの原野さんに音声の状況や画面の状況をアドバイスいただき、ジンバブエから世界へうまく中継できたと思います。

参照:Achieving Nature Positive by “OECMs x Rice Paddies” – the Promotion of OECM for the Biodiversity Conservation at Rice Paddies

〇IUCN主催レセプションなど

サイドイベントが終わってホッとして遅い昼食を食べていたところ、ジンバブエ名物「虫と肉のプレート」を頼んだ人がいて、虫を2粒ほどいただきました。珍味ではありますが、みんな、わりと平気に食していました(パン付きで10ドル。同じ値段で大盛可)。でも、もういらない(頼まない)。[編集註:写真右が調理前の虫]

夕食は、ラムネットJも会員であるIUCNのレセプションに招待されました。眼下にはビクトリア滝に続くザンベジ川が流れ、空には満天の南半球の星空が広がる、素敵なカフェでの立食パーティでした。食事もジンバブエに来てから一番おいしかったです。

明日からも頑張って本会議をフォローします。

PDF版は下記からダウンロードできます。

https://ramnet-j.org/report/1098


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