この度ご縁で、事故に遭った猫「ラキオ」を保護することになり、手術と入院が必要になりました。わたしたちには手の届かない100万円前後の治療費…。
しかし偶然息がまだあることがわかり駆け込んだ事情を知った動物病院が、工面できる20万円という破格でご協力くださいました。
工面はしましたが、実のところ今のわたしたちには20万円を捻出することは難しく、こちらに掲載しました。この医療費にどうかご協力ください!またこのようなことが起きた時の積み立てとなる基金を、今後作って行きたいとも考えます。
ストーリー
はじめまして。
一般社団法人まち猫フルネスの小松です。
わたしたちは「猫とタッグを組む。 野良猫が一匹でも多く、1代限りの地域猫・家猫となることをめざして。」
をスローガンに徳島県三好市で活動する、保護猫団体です。
まだまだ小さく譲渡活動を行うばかりのわたしたちにとって、ステージが変わる出来事がありまして、とにかく聞いてください!
§§§§§
それは、カフェのかたわらキャットウォークを走る猫たちを眺める、いつもの夕方のことです。
もう閉店間近のタイミングに、若い女性が飛び込んできました。
助けてください…
まるで自分自身をたすけてほしいと懇願しているような面持ちの女性は
聞けば事故に遭ってしまった猫を車に乗せていると…。
「どうしたらいいのか、教えてください」
2025年5月26日のそれが、このお話のはじまりです。
出会う前日
5月25日
(以下、保護元であるMさんより)
帰り道、道路の真ん中に横たわる猫を見つけました。
最初は、もう亡くなっているのだと思いました。
車が行き交う中で、そのままにしておくのは忍びなくて、せめて道路の端に寄せてあげようと車を停めました。
猫の体に手を添えて持ち上げた瞬間、かすかに息をしているのが分かりました。
でもその体はすでに冷たく、アスファルトには血だまりもできていて、明らかに状態は悪く、息も苦しそうでした。
何かを考える間もなく、とっさに車に乗せて家に連れて帰りました。
顎の下の皮膚は裂けて剥がれ落ち、出血も多く、「今夜は越えられないかもしれない」と思うほどの重症でした。
けれど翌朝、まだその小さな体に命の灯りが残っていました。
私は急いで朝一番で病院に連れて行き、応急処置をお願いしました。
なんとか延命処置はしてもらえましたが、私はすでに犬を3匹、猫を1匹飼っており、これ以上の保護や治療は現実的に難しい状況でした。
それでも、諦めきれず、周囲の方に「この子は飼い猫ではありませんか?」と尋ねて回りました。
しかし、そこは野良猫の多い地域で、皆が「この子は野良だと思う」と口を揃えて言いました。
翌日、
「このまま放置はできない」
その一心で、最後の望みをかけて保護団体さんに相談に行きました。
すると「協力します」と、力強い言葉をもらえたのです。
その瞬間、私自身が救われたようでした。
あの時、迷わず動いて本当によかったと、心から思いました。
5月26日夕方
手術が必要な状態にあり、保護をしたMさんは我々の拠点からまっすぐに大きな動物病院に駆け込みました。
「事情はわかりました。協力しましょう。」
保護活動を行っているわたしたちにも、大変な手術をお願いするお金はありません。
今工面できる精いっぱいが20万円…それも仮で、ポンと出せる余裕などないのが現状です。
顎の損傷、股関節の骨折、尿管の破裂、全体的にやっと生きている状態です。
「自力で生きることができる範囲で…自分で食べてトイレに行ければ」とお願いをしたところ、できる限りの治療を行ってくれると…その時の救われる気持ちは、今も振り返るだけでこみ上げるものがあります。
結果的に大きな手術となり、本来とても支払えるような医療費ではない中、ご厚意で命がつながりました。
ラキオと、我々にできること
この奇跡がつながって救われた彼の名前は「ラキオ」。
ラッキーな男です。
ラキオはもう普通に排尿もできないし満足に走ることはできないけれど、今後少しのサポートで自分で食べて、うんちだって自分でトイレに行ってできるようになります。
わたしたちは現状、すべての野良猫を救うことはできません。
事故以外に病気なども多い世界ですが「自然に起きたことは成り行きに任せる」という方針で線引きをし、日々譲渡活動をしています。
しかし、今回のように人間の世界で起きた、目の前の「消えそうな命と必死に戦う姿」に直面した時は、差し伸べる手を持ちたいです。
その仕組み作りについて、人間と猫のより良い関係を地域で築けないか、これからも検討していきます。
【みなさんにお願い】
今回の治療費とこれからのラキオの生活サポート費、またこのようなことが起きた時の積み立てとなる基金を作って行きたいとも考えます(この基金は改めて仕組みを整えます)。
さらに、本当に課題となっているのは保護された猫よりも野良猫で、常に空腹と戦う過酷な一生を、地域猫として気ままでのんびりした猫らしい生涯を送れる地域づくりを目指していきます。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします!