【バースデードネーション】シリアの子供たちにアレッポのシンボルを

寄付先

NPO法人 Stand with Syria Japan

誕生日

06月14日

【バースデードネーション】シリアの子供たちにアレッポのシンボルをの画像
Birthday Ribbonの画像

杉谷 遼/Ryoh Sugitani

支援総額

74,810円

/ 150,000円

49%
  • 支援総額

    74,810円

  • 支援者数

    10人

  • 残り

    28日

  • 開始日

  • 終了日

寄付して支援する

2024年12月、シリアでアサド政権が崩壊したことを受け、2025年2月に長年夢に見たシリアの土地に踏み入れました。

いざ現地に入ってみるとまだまだ山積みの瓦礫や地雷といった課題、そんな苦しい環境の中で必死にもがく人々の姿、そしてそんな苦しさの中にも解放の希望を胸に輝いている人々の生きた目を目の当たりにし、滞在中の1分1秒も無駄に出来ないと感じましたし、受け取った炎は滞在から3か月が経過した今も残っています。

今回、私の誕生日を迎えるにあたり、この燃えた炎を1つ自分自身のエゴとしてシリアの人々に還元出来ないかと思い、キャンペーンを立てさせてもらいました。

対象とさせてもらったのは、SSJが支援をするダールトアッゼ郊外にあるヤムルーク校の子供たち。

今回訪問をして解放された今みんなは何がしたい?と問うと、真っ先に「修学旅行に行きたい」という声が高学年の子から飛び出しました。

これまでは安全に外に出ることも、ましてや近場のアレッポに行くことも叶わなかった彼ら・彼女らのために、今回バースデードネーションとして人生初めての修学旅行をプレゼントしたい。

そんな思いでキャンペーンを立てさせてもらいました。

ぜひ応援していただけると嬉しいです。

ストーリー

Stand with Syria Japanとは

私が現在副理事長を務めているNPO法人Stand with Syria Japanはシリア人道危機に焦点を当て、シリア現地に団体スタッフが常駐している日本で唯一のNPO法人です。

活動開始当初から人道支援だけでなく、アサド政権による人道に対する罪を問い続け、アサドが去った今もなお政権移行期における正義、及び人道主義の立場を貫いて活動をしています。

当初は国内におけるアドボカシー活動、イベント・セミナー活動が中心でしたが、現在は国内での活動が可能になったことからシリア現地にてダマスカス・アレッポの2大都市にオフィスを構え、①強制失踪の被害にあった人々の社会復帰プロジェクト、②コミュニティの再建・復興プロジェクト、③教育支援プロジェクト、④ビジネス支援による自立促進プロジェクトの4つを大きな柱としながら、日本とシリアをつなげてより大きなプロジェクトも展開しようとしています。

今まさにシリアは転換期を迎えている中で、日本からの支援だけでなく多くの国や団体、個人の支援が必要となっています。これらの支援を真っ当な人々にしっかりと分配するためにもアサド政権下での支援経験を基にした強力なネットワークを一番の強みとして活動しています。

SSJを応援していただける方はこちらからご支援いただけると助かります。


シリアに初めて足を踏み入れた

今年2月、私は初めてシリアに足を踏み入れました。

シリアに特別友人が多かったわけでも、シリアに何か自分のルーツがあったわけでもありませんが、この5年間シリアという国に人々に出会う中で大きな存在になっていた場所に足を踏み入れるのは正直緊張しました。今まで自分がSNSや友人を通じてみてきたものが本当なのか、果たして人々はこの解放を喜んでいるのか、一抹の不安を抱えながらシリアへ飛びました。

しかし、そんな不安や緊張はシリアに向かうカタール空港から吹き飛びました。シリア自由軍の旗をまといながら家族と意気揚々とダマスカス行きの飛行機に乗り込む人々、着陸と同時に「こんな奇跡が起きるなんて」と涙ぐむ人々、空港を出た途端にお祭り騒ぎのチャントを大声で歌う人々、その誰しもが長年思い描いてきたものが形になった喜びと、この長い苦しみの中で失われた人々の命に捧げる追悼があいまった複雑な悲鳴のような喜びの歌を聞き、今まで自分が身を投じてきたことは間違いではなかったと強く感じました。

迎えに来てくれた現地マネージャーのSraajとダマスカス空港の出口に掲げられたシリア自由軍の旗

ダマスカス2日目に見た夜明け、今までに見たどの夜明けよりも美しいと思えた

現地で見た教育の大切さと貴重さ

このシリア滞在の中でも私の最も心に残っているのは2022年から支援を始めたアレッポ郊外のダールトアッゼにあるヤムルーク校でした。当時支援を決めた当初は地域の学校が予算不足の中でどんどんと継続できなくなっているという状況の中、現地の子供たちの学びの場、そして何よりも地域コミュニティの大切な場所として学校を残したいという思いで支援を決めました。

ただ、支援をしてきて3年目にもなって恥ずかしい話なのですが、この学校がどんな場所にあるのか全く理解していませんでした。

ダールトアッゼはアレッポから車で約45分ほどの校外ですが、このダールトアッゼの中心地から山を2つほど超えた場所にあるのがヤムルーク校でした。

Sraajの運転する車がぐわんぐわん揺れながら登っては降りてを繰り返してようやく学校に到着しました。話を聞くとダールトアッゼの中心から来てる子たちも、さらに山の向こうから来ている子たちもおり、先生方も中心地から毎日通勤しているとのことでした。中心地から歩いたら1時間はかかるような場所、しかも周りには何もなく岩肌が見える山があるだけです。そんな場所の学校でも中心地に住む子供たちからしたらまだ近いという状況になっているのはもちろんのこと、山を越えた場所に住んでいる家庭は貧困家庭が多いため、そういった家庭はこの距離に学校がなければ絶対に通えないという状況でした。

そのことを知り、このヤムルーク校の存在意義を強く感じたと共に、今まで支援を続けてこれたこと、そしてそのために日本の皆様に寄付を続けていただけたことを本当に感謝しました。辺境の地にちゃんと学校があり、それが運営されていることでこのコミュニティの人々の本当に根底からの支えになれていることを実感しました。

見渡す限りの山、この向こうにヤムルーク校はあります。写真の子供たちはちょうど帰宅中で山を越えて帰ってきました

アレッポ城にみんなで行ってみたい

ヤムルーク校を訪問させていただいた際に、生徒さんたちと少し交流する時間がありました。

低学年の子たちとは主に一緒に歌ったり遊んだり、将来の夢を聞いたりという感じでしたが、高学年の子たちには敢えてこちらから何かやってみたいことはあるかと聞かせてもらいました。その中である子が恥ずかしがりながら、「アレッポ城に修学旅行に行ってみたい」と言い出しました。

その時、あぁこれは実現させてあげたいなとふと感覚的に思いました。稲妻に打たれるとか、はっとさせられるというよりもしみじみと感じるような感覚です。もちろん安全になった今もっと外の世界を見せてあげたいとか、新しい経験をさせてあげたいというようなことは後付けで理由を考えることはできますが、そんな論理の世界を超えて、人生で初めて遠出をして、学校のみんなとお弁当を食べながら写真でしか見たことのないアレッポ城を見に行く、それが彼ら彼女らにとってまずやってみたいことなんだということに妙に納得してしまいました。

そんな感じだったので、実はその場で絶対に実現させるねと約束してしまいました笑

それがよっぽど嬉しかったのか下校のときも「アレッポ城ね!」や「楽しみにしてるね!」と念を押されてしまい今このキャンペーンを立てているところです笑

ただ振り返ってみると、ヤムルーク校の彼ら彼女らからするとアレッポ城は夢のまた夢くらいの場所なんだろうなと思います。山をいくつも超えた場所からダールトアッゼに出るのが精一杯で、今までは空爆もあった中で本当に命がけの生活をしていた子たちです。そんな子たちの心の中にもアレッポ城が1つのシンボルになっていたこと、そして今回一緒にシリアに帯同してくれた監事の山崎やよいさんも、現地マネージャーのSraajもアレッポ城が心の中の思い出になっているという話をしてくれていたこと、そんなシリアの今も昔も変わらない心のシンボルがあるということに自分はすっと納得したんだと思います。

バースデードネーションについて

以上のような完全に私的な理由なのですが、ヤムルーク校の子供たちがアレッポ城へ修学旅行に行けるようにするためのバースデードネーションをしたいと思います。

目標金額は150,000円とさせてもらいましたが、手数料などを引くと現在のUSDレートでおおよそ1000USDです。高学年の生徒たち全員(男女合わせて60人ほど)と先生方が乗れるようのバス2台分のチャーターと全員分の軽食を用意することに使わせてもらいます。もし目標をオーバーした場合には次年度の修学旅行に向けての準備金という形で、ヤムルーク校の子たちの修学旅行費用のみで使わせていただくことをお約束します。

また、修学旅行の様子も可能な限りこちらの活動報告にあげていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

今年私は32歳になります。まだ若かったころ30代で世界を変える人間になるんだ!と息巻いていたのが懐かしいほど、この10年間ほどで世界や社会の厳しさを目の当たりにしてきました。なので、今はそんなに自信をもって30代で世界を変えるなんて言えませんが、「世界を変える」ことだけにはいくつになってもこだわっていきたいなと思いますし、今関わっているシリアという国の未来や日本との関係はこの「世界を変える」ヒントだと思っています。

SSJも私自身も今後も応援していただけるとありがたいです。

https://standwithsyriajp.com/

代表:山田一竹

団体を見つける
  • 社会課題から探す
  • すべての団体から探す
  • キャンペーンを探す
Syncableについて
関連サービス

Syncable Logo Image
© 2021 STYZ Inc.All rights reserved