ストーリー
セクシュアリティに関わらずすべてのユースが居場所を感じることのできる社会をめざして
プライドプロジェクトは2020年に団体を発足し、多様なセクシュアリティを持つユース(こども・若者)の支援を続けてきました。発足当初から活動の核を「居場所」に置くことを大事にしています。私たちがここで定義する「居場所」とは、心理的安全性が保たれ、自分が自分であってよいと肯定的にとらえられたり安心して迷ったりできる環境であると考えています。
近年、サードプレイスとして様々なこども・若者の居場所が開かれるようになりました。この「居場所」とは必ずしも物理的な場所を指すとは限りません。今ある様々な社会資本の環境に入り込ませていくことに当団体では注力しています。
なぜなら残念なことに、家庭・学校と行ったファーストプレイス、セカンドプレイスでは、多様なセクシュアリティのこども・若者を想定できていない場面の方が多く、孤独を感じているユースが多いのです。依然としてLGBTQユース層の自殺率、自死念慮、自傷率の割合はとびぬけて高い状態が続いています。
私たちの願いは、「生き抜いてもらうこと」です。そのためにはセクシュアリティによって生じうる体験格差を埋めることが必要だと考えています。学校や家庭では安心して自分のセクシュアリティについて話ができない。相談をするのも気が抜けない。そんなこども・若者が、安全な環境で安心して分け隔てなく交流し、心の隙間を埋めていく、そんな環境整備をコツコツ行っています。
ここ近年では特に地域のこども・若者の施設を中心に出張授業を届けたり、市民向けセミナーの実施などを通して、地域の環境整備に注力してきました。2024年には地域の支援者同士の交流会(支援者支援)もスタートさせました。
サードプレイス的な居場所の展開と、ファーストプレイス、セカンドプレイスの中にも居場所を広げていくことに取り組んでいます。
これまでのさまざまな取り組み
現在、尼崎市と西宮市の2か所で居場所事業に取り組んでいます。2025年度は合計18回程度の開催となる見込みです。ふらっと立ち寄れて、同世代のみんなとお話をしたり、お菓子を食べて過ごしたり、思い思いに過ごしています。相談対応を行ったり、必要な支援先に繋げることもあります。
居場所スペースでは書籍や情報チラシも多く置いています。本を通じて多様な性について肯定的に触れたり、多様なロールモデルのイメージをもつことができたり、支援チラシから様々な方面の支援情報を受け取ることができます。
年間平均して、100人程度が居場所に参加しています。多様なセクシュアリティを持つユースに留まらず、さまざまなユースが自己開示の場面として参加することも増えてきました。大学生などのスタッフが場を見守っています。
近年需要がどんどん伸びてきている、講師派遣事業です。
2025年度(令和7年度)では助成金を受けて、学校などのこども支援施設に無料で性の多様性の授業を届けるプロジェクトをスタートしました。今年度は10か所にお届けできる予定です。地域に支援者がいることを直接会うことで知ってもらう、また居場所へも行きやすくなる効果が生まれています。
講師同士も勉強会を定期開催し、内容について深め合い、学び合う講師研究会も今年度からスタートしました。少しずつですが、地域の支援者がフリーで利用できる教材開発にも取り組んでいく予定です。
2024年度(令和6年度)からスタートした新しい取り組みです。当団体が地域でリーチできる層にはどうしても限りがあります。この支援の輪をより相乗的に広げていけるように始めたのがこの事業です。ジェンダー・セクシュアリティについての取り組みは関心度が高い一方で、支援者自体も孤立したり、周囲の理解が得られないなどの理由で疲弊やすい傾向にあります。支援者同士が情報交換を行い、取り組みをスムーズに進めていくために、コミュニティ形成と、支援者への絶え間ない支援を行っていきます。
どうして寄付をあつめるの?
この5年間様々な取り組みを進めてきた当団体ですが、実はほとんどがマンパワーに頼るだけのボランティア運営。健全な組織運営とは程遠い状態にあります。昨年度から助成金の獲得に動き出したこと、プロボノの方もお迎えし団体も大きくなったり、新たな取り組みを始めたこともあり、さらにパワーが必要なところなのですが以下のような現状があります。
・助成金のほとんどが人件費、管理費に使用することができない。
・講師派遣はほとんどが交通費、授業研究で消えてしまう。(こども支援施設の資源も限られている、今年度の助成金は事務費などに充てることができず、実質手弁当状態。)
・ボランティアのスタッフへは交通費も満足にお支払いができていない。(人材の流出につながってしまい、安心安全な場を運営するにはリスクとなってしまいます。)
・組織の土台を作るための様々な研修が十分に実施できていない。
・ユースへ支援情報を届けるためのホームページが改修できておらず、エラーまみれに。
お恥ずかしながら、問題まみれです。
私達の団体は、収益事業をほとんど持ちません。私たちがエンジンとして社会で動き続け、多様なセクシュアリティのこども・若者へ支援を届け続けるには、助成金ももちろんなのですが、寄付というガソリンがとっても大切です。
是非皆さんのお力をお貸しいただけませんでしょうか?寄付以外でもお力をお貸しいただけることがあれば、是非お声掛けください。
寄付の使い道、わたしたちのこれから
ファーストゴールとして50万円にチャレンジします。
令和8年度からは、団体の取り組みをさらに加速させ、社会的透明性を高めるためNPO法人化します。
50万円の使い道として、
・NPO法人化に向けた、団体の基盤育成の実施(スタッフへのこども・若者の権利に基づくかかわりのための研修実施など)
・関連支援機関への視察実施
・内部研修の充実
・大学生などの居場所スタッフへの交通費をお支払いできるようにする
・法人登記に必要なバーチャルオフィス使用料
・講師派遣事業に伴う、事務費・人件費、授業研究にかかる費用へ補填
しっかりと団体としての土台を整え、安定した支援へ繋げてまいります。
代表メッセージ
こんにちは、プライドプロジェクト代表の本多です。ここまでお読みいただきありがとうございます。
私は2020年にプライドプロジェクトを立ち上げました。当時は学生団体として発足し、学生支援を主軸に活動を進めてきました。最初は、自分がユースの時になかった、安心して相談できる場所をつくることを目的として、友人たちに呼びかけて手伝ってもらい、クラウドファンディングからスタートしました。
学生向けの居場所としてスタートした活動でしたが、実際には利用者以上に、私自身の居場所として支えてもらったように思います。実際、プライドプロジェクトには高校の時からの同級生も含めて、様々な私を応援する人が一緒に居場所をつくってくれました。現在活動しているメンバーも活動を通じて出会い、今は私のかけがえのない居場所をつくる仲間となっています。
だからこそ、私は居場所の可能性を信じているのです。居場所は人をエンパワーし、不必要なジャッジをせず、安心して迷い、揺らぐことができる場所なのです。そしてその居場所は、単なる箱を用意するだけでは不十分です。そこにどう人が向き合い、場を相互作用的につくっていくのかが非常に重要です。この5年間、メンバーたちとともに悩みながら少しずつ取り組み続けられたのではないかと思います。
もう一つ、私が阪神地区で取り組みを進めている理由もお伝えしたいのですが、なぜなら地域のサポートの力が大切だと考えているからです。大きな都市部などでは、LGBTQを対象としたコミュニティもちらほらと見受けられるようになりました。その一方で、地域で生きるユースへの日常に地続きになった居場所はまだまだ届けられていません。こども・若者は地域の中で生きています。だからこそ、地域の中でサポートを受けられる環境は、その地への安心感へつながります。
最後に、私が団体を通して成し遂げたい社会は、すべてのユースが特性などに関わらず、居場所を見いだせる社会です。
その中で私はとりわけ、セクシュアリティについて取り組みを進めていますが、本質的にはどの福祉課題も同じ方向を向いているのではないでしょうか。「みんなが笑って過ごせる社会にしたい」、「安心して自分らしく生きられる社会であってほしい」、取り組み方は違えど、私にとっては最終的に望む社会は、環境・人種・セクシュアリティ・家庭のありよう・育つ場所・国籍・障がいの有無・特性、等々に関わらず、すべてのユースが安心して生きられる社会です。言い換えるならば、いろいろなありようを受け止めることができる、おおらかな社会です。
5周年という節目に、社会という皆さんの力をお借りして一緒につくっていただけませんでしょうか?当団体の活動について、他の方にお伝えいただいたり、応援メッセージをいただけるのも大変励みになります。この活動はまだまだ始まったばかりです。みなさまに背中をそっと押していただけませんでしょうか。その折には、しっかりとユースへ支援を繋げていくことを約束いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
もっと応援コース(活動報告会参加券)
5,000円
・四半期ごとのニュースレターのお届け(メール)
・活動報告書のお届け(メール)
・寄付領収書(ご希望者のみ)
・活動報告会への無料参加券(2026年3月を予定)
めっちゃ応援コース(活動報告参加券)
10,000円
・四半期ごとのニュースレターのお届け(メール)
・活動報告書のお届け(メール)
・寄付領収書(ご希望者のみ)
・活動報告会への無料参加券(2026年3月を予定)
むっちゃ応援コース(無料研修会参加券)
30,000円
・四半期ごとのニュースレターのお届け(メール)
・活動報告書のお届け(メール)
・寄付領収書(ご希望者のみ)
・活動報告会への無料参加券(2026年3月を予定)
・オンライン無料研修会参加券(2025年度中)
支援者の方向けの合同オンライン研修会を実施します。

めちゃくちゃ応援コース(講師派遣付き)
50,000円
・四半期ごとのニュースレターのお届け(メール)
・活動報告書のお届け(メール)
・寄付領収書(ご希望者のみ)
・活動報告会への無料参加券(2026年3月を予定)
・オンライン無料研修会参加券(2025年度中)
支援者の方向けの合同オンライン研修会を実施します。
・オフラインでの講師派遣を1回分プレゼントします。
(対象は学校などのこども施設、市民向け講座などでご利用いただけます。場所代などは含まれません。講師派遣費用のみです。
最大120分程度までの講師派遣です。打ち合わせ+講師派遣が1回分です。)
※企業は対象外です。別のリターンを選択してください。

ばーんと応援コース(講師派遣付き)
100,000円
・四半期ごとのニュースレターのお届け(メール)
・活動報告書のお届け(メール)
・寄付領収書(ご希望者のみ)
・活動報告会への無料参加券(2026年3月を予定)
・オンライン無料研修会参加券(2025年度中)
支援者の方向けの合同オンライン研修会を実施します。
・オフラインでの講師派遣を1回分プレゼントします。
(対象は学校などのこども施設、市民向け講座などでご利用いただけます。場所代などは含まれません。講師派遣費用のみです。
最大120分程度までの講師派遣です。打ち合わせ+講師派遣が1回分です。)

ばーんと応援コース(企業研修付き)
100,000円
・四半期ごとのニュースレターのお届け(メール)
・活動報告書のお届け(メール)
・寄付領収書(ご希望者のみ)
・活動報告会への無料参加券(2026年3月を予定)
・オンライン無料研修会参加券(2025年度中)
支援者の方向けの合同オンライン研修会を実施します。
・オフラインでの企業向け講師派遣を1回分プレゼントします。
(対象は企業向けの性の多様性を包括した研修です。場所代などは含まれません。講師派遣費用のみです。
最大120分程度までの講師派遣です。打ち合わせ+講師派遣が1回分です。)

どかーんと応援コース(事業に参加権)
300,000円
・四半期ごとのニュースレターのお届け(メール)
・活動報告書のお届け(メール)
・寄付領収書(ご希望者のみ)
・活動報告会への無料参加券(2026年3月を予定)
・オンライン無料研修会参加券(2025年度中)
支援者の方向けの合同オンライン研修会を実施します。
+
・連携企画会議開催
・その他法人とのCSR連携
・調査研究を合同実施等
・当団体内での事業提案
内容は要相談します。