ご関心を寄せていただきありがとうございます。一般社団法人wreath(リース)です。
wreath(リース)では、どのような悩みや生きづらさを抱えたとしても支えあえる社会の実現をビジョンとして、セルフヘルプグループのプラットフォームの運営を中心にセルフヘルプグループに関する調査や情報発信を行っています。
おかげさまで、2025年4月8日に団体の設立1周年を迎えることができました。ここにいたるまで、支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
2024年4月にβ版をリリースしたセルフヘルプグループのプラットフォーム wreathは、登録グループ数は26、投稿ミーティング数は約280となりました。またこれまでに、セルフヘルプグループを運営されている方延べ62名にアンケートとインタビューをさせていただきました。その結果、今年度からはセルフヘルプグループ運営についての情報交換や交流する場としてwreath plusを開いていきます!
そこで、取り組みを広げていくにあたり、バースデードネーションを行うことにいたしました!
ビジョンの達成にむけて一層の力をいれていきたく、月額寄付サポーターとしてご支援いただけますと大変心強く思っております。どのような悩みや生きづらさを抱えたとしても支えあえる社会づくりにむけてどうかお力を貸してください。
なお、月額寄付サポーターさんを募集しておりますが、もし継続的なご寄付が負担な場合は、今回のみのご寄付でも大変ありがたく大きな力になります。
ご関心を寄せてくださる方は、ぜひこのあとの文章もお読みいただけますと幸いです!
■目次
┣ セルフヘルプグループとは何か
┣ 日本におけるセルフヘルプグループの認知度は15.4%
┣ あなたにあったセルフヘルプグループをみつけられるように
┣ セルフヘルプグループ運営についてわかちあえる場を
┣ 代表からのメッセージ
┗ ご寄付の使途
※これまでに行ったアンケート・インタビュー結果(一部)
ストーリー
セルフヘルプグループとは何か
あなたはこのような思いを抱いたことはありますか。
それでも、当事者同士だからこそわかちあえることがあるかもしれません。「セルフヘルプグループ」は共通の悩みや生きづらさがある当事者が運営しているグループです。自助グループ、当事者会、家族会、患者会などと表現されていることもあります。
全国で約1,800あると考えられ※1、例えば以下のようなグループがあります。
これまでひとりで抱え込んでいたことも、当事者同士で悩みや生きづらさをわかちあうなかで
"ひとりじゃないと気づけた"
"ここでなら話せると思った"
"わかってくれる人がいた"
と思えることも少なくありません。
その一方で、日本ではセルフヘルプグループはよく知られていません。
日本におけるセルフヘルプグループの認知度は15.4%
セルフヘルプグループの活動が盛んなアメリカでは、10人に1人がセルフヘルプグループに参加したことがあるといわれます※2。
また、ドラマやアニメにもセルフヘルプグループが登場することがあり、大変身近な存在です。以下のようなわかちあいのシーンをご覧になったことがある方もおられるかもしれません。
一方、日本におけるセルフヘルプグループの認知度は15.4%、「内容をよく知っている」に限ってみると2.9%です。
セルフヘルプグループは誰しもが必要としうる場ですが、日本においてはまだまだ知られていない存在です。
そのため、セルフヘルプグループを必要とする状況にあったとしてもつながりづらく、「こんな経験をしているのは私だけかもしれない」と孤独感を抱いたままになることがあります。
あなたにあったセルフヘルプグループをみつけられるように
そこで、セルフヘルプグループを探せるWebサービスとして「セルフヘルプグループのプラットフォーム wreath(リース)」を運営しています。
以下のURLよりアクセスいただけます!
https://www.wreath.or.jp/participant
以下は、プラットフォームをご利用いただいている方のお声となります(2025年3月 HPリニューアルにともないユーザーのお声を募集した際にいただいたもの)。
<参加者のお声>
- 幼少期の経験から人との関わりを避けて生きてきました。たまたまwreathでセルフヘルプグループを知り、対話による経験の言語化が孤独を和らげ、社会とのつながりを取り戻す力になると知りました。まだ自分のことを上手く話せませんが、いつかここで良い出会いがあることを楽しみにしています。
- 生活環境の変化とともに参加するグループが変わってきました。だからこそ、様々なテーマのグループが掲載されているwreathはとてもありがたく、ひとりではないと思わせてくれる存在です。
- さまざまなグループの情報のネットワークがものすごいと思います。グループの掲載が広がることを期待しています。活動にワクワクします。
<開催者のお声>
- wreathは、信頼できる自助グループが見つかる素晴らしい場所だと思います。開催者にとっても、ユーザーフレンドリーなデザインと使いやすさが魅力であり、私は温かみのあるデザインも大好きです。これからもwreathによって自助グループへの認知が広がり、セルフヘルプの場が必要な方に届くよう、願っています。
- 一人でも多くの、同じ悩みを持つ方に活動を知ってもらいたいと思っています。wreathさんに掲載して頂けることで、多くの方にご覧頂けると思うので、ありがたく思っています。自助グループを探している仲間達にも伝えやすいです。
- 登録してイベント情報を公開したら、さっそくwreathを見て参加したという方がいらっしゃいました。自分自身が他のセルフヘルプグループのことを知るきっかけにもなり、大事なプラットフォームだと思っています。応援しています。
2024年4月にβ版をリリースし、現在はご利用いただいたグループの方々からご意見を聞かせていただきながら利用改善を進めております。2025年3月には、登録グループ数は26、投稿ミーティング数は約280となりました。
また、セルフヘルプグループを知るきっかけとして「インターネットでの検索」が最も高いことが明らかになっています※3。そうしたことから、セルフヘルプグループを必要とされる方に情報をお届けできるよう、Googleの非営利団体向けプログラム「Google Ad Grants」というサービスを活用させていただいており、検索キーワードにあわせてプラットフォーム上のミーティング情報が表示されるように運用しています※4。
まだまだいたらないところがあると思いますが、セルフヘルプグループに参加したい人と開催したい人をおつなぎできる場にできるよう尽力してまいりますので、ご意見やご要望などございましたら以下のお問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。
▼お問い合わせはこちらより
セルフヘルプグループ運営についてわかちあえる場を
利用改善にともないセルフヘルプグループの開催者の方々からお話を聞かせていただくなかで、しばしばグループ運営についての悩みを聞かせていただくことがありました。
そこで、昨年秋に改めてグループ運営に関するインタビューをさせていただいたところ※5、グループ間の横のつながりがあればといったお声が多くあがりました。例えば以下のお声です。
- すでに開いて活動している方の体験談やアドバイス、福祉センター、ボラセンターなどからのアドバイスと情報提供が受けられる相談システム、活動している方々との横のつながり。たとえば、主催者同士の定期ミーティング。
- 主催者同士のコミュニティがあって、その中でお互いに悩みを共有し合い、知恵を出し合っていけるといいと思う。
- 同じ問題を対象としたグループ同士で、お金の運用方法などを共有できる機会があればうれしかったです。
グループ間の横のつながりの必要性を感じたことから、25年1月に「セルフヘルプグループ運営とファシリテーション 安全な場づくりについて考える」というテーマで、情報交換会ならびに交流会を開催しました。
ご参加いただいた方々からのご感想から今後とも会を継続していきたいと考えており、25年度よりセルフヘルプグループ運営に関する情報交換会や交流会を開催予定です!
ご参加いただいた方々からのご感想です(抜粋)
- 普段交流のない分野のピアサポートグループの運営の方とお話出来て、非常に貴重な経験になりました。運営として悩みを抱えながらも、グループをより良くするために努力しておられる皆様に感銘を受けました。また、運営という立場を意識しすぎるのではなく、グループの参加者の方々と対等に付き合っていくことが、グループの安全を守ることに繋がるのだと感じました。またこのような勉強会・交流会の場を設けていただけますと幸いです。
- 今までこういう「主催者のための自助グループ」みたいなものにも多く参加してきて、割と近いタイプのグループの事が多かったのですが(例えば、発達障害+精神障害+ACのような)、昨晩は、様々なタイプの会が集まって良かったと思います。その分、全体でそれぞれの活動などを話す時間が、もう少しあっても良かったかなとも思います。 とりあえず、とても楽しかったです、ありがとうございました。
- 楽しかったです!さまざまなジャンルのグループでも共通する運営ノウハウやルールがあるのが興味深かったです。また、参考になる事も多く、今後の運営の時にも皆さんのコメントを思い出しつつ活動していきたいと思いました。
▼25年1月分の開催レポートはこちらより
https://note.com/wreath_pj/n/nea6deefeff36?magazine_key=me6662365732f
現在wreath plusという名で企画を準備中ですが、ミーティング時のファシリテーション、グランドルールの設定、活動にかかる費用についてなど、ともに悩みながら新しい知恵を生み出していく場となれるよう運営してまいりたいと思っています。
代表からのメッセージ
ここまでお読みいただきまして、本当にありがとうございます。本バースデードネーションをぜひ、周りのご友人やお知り合いの方にお伝えいただけますと幸いです。またご継続でも今回のみでも、ご寄付という形でお力添えいただける方はぜひご支援いただけますと大変心強く思います。
なお、この取り組みは、私自身がセルフヘルプグループを必要としそこで助けられた経験がきっかけとなっています。セルフヘルプグループで出会った方々の語りを聞かせていただいたことで、とても言葉にできなかった事柄を少しずつ話せるようになりました。それは、孤独を感じていたところから社会と再びつながる経験でもありました。
セルフヘルプグループには言葉を取り戻すという可能性があり、そこからよりよく生きていけるのかもしれないと思いました。
もちろん、誰に何をどこまで話すか、話さないかは自由です。ただ、困っていることを誰かに伝えられるようになったり、「私も」と抱え込んでいたかなしみをわかちあったりすることがあるかもしれません。
悩みや生きづらさを抱えたとしてもセルフヘルプグループという支えあえる場があることを、取り組みを通じてお伝えしていきたいと思っています。未熟でいたらないところがあると思いますが、「わたしだけじゃなかった」と思える社会にむけて、2年目を迎えるwreath(リース)をどうぞよろしくお願いいたします!
また新しくなりましたホームページもぜひご覧ください!
ご寄付の使途
いただいたご寄付は主に以下の用途に使わせていただきます。
・団体が継続的に活動していくための組織基盤づくりにかかる費用
・セルフヘルプグループのプラットフォームの利用改善にともなう開発費やインタビューの謝金
・セルフヘルプグループ運営のわかちあいの場(wreath plus)の運営にかかる費用
・より多くの人にセルフヘルプグループの情報を届けるための広報費
・セルフヘルプグループにおける参加や開催の課題を知るための調査費
注釈
※1:かながわボランティアセンターに登録して活動しているグループの数は56(社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会 かながわボランティアセンター「本会登録のセルフヘルプ・グループ一覧」 25年2月末時点)。
https://knvc.jp/self_help/self_help_03/
この数値を参考に以下のように算出。
東京:200グループ
北海道、神奈川、千葉、埼玉、愛知、兵庫、大阪、福岡:56グループ×8=448グループ
ほか都道府県:30グループ×38=1,140グループ
合計1,788グループ
※2:岩田泰夫 2008『セルフヘルプグループへの招待』川島書店.
※3:一般社団法人wreath 2024「セルフヘルプグループの認知度に関する調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000141510.html
※4:地域や時間帯などの条件によって広告が掲出されない場合があります。
※5:一般社団法人wreath note「【ご共有】セルフヘルプグループの運営に関するインタビューまとめ」