ストーリー
NPO法人寺子屋方丈舎は、学校に行く・行かない関係なく、こども達の学びの機会が確保され、社会的自立につながるよう支える団体です。1998年に会津若松市でフリースクールを立ち上げ、2020年には郡山市、2024年にはいわき市と拠点を広げ、全国でも珍しい複数拠点のフリースクールを運営しています。昨年度は11市町村から延べ1,821人の子どもたちが利用しました。
一方で、郡山市では不登校児の約8割が家庭や学校以外とつながっておらず、経済的な理由でフリースクールに通えない子どもたちの声が増えています。当団体にも多くの相談が寄せられています。
そこで、「ジブンで学ぶ奨学金」制度を拡充し、より多くの子どもたちが自ら選んで通える学びの場を提供するために、マンスリーサポーター募集に挑戦します。
当団体は、学校に行く・行かない関係なく、こども達が自ら選択して、安心して学べる環境をつくり、これから社会で生きていく若者を応援していきます。ぜひ、皆さまのお力を貸してください。
学校に行く・行かない関係なく、こども達の学びの機会が確保され、社会的自立につながるよう支える「寺子屋方丈舎」
NPO法人寺子屋方丈舎は、学校に行く・行かない関係なく、こども達の学びの機会が確保され、社会的自立につながるよう支えております。
各事業内容
●フリースクール事業(会津若松1ヶ所・郡山1ヶ所・いわき2ヶ所)
小学校~高校生を対象とした学校以外の学びの場を提供しています。子ども達の主体性を大切にして、やりたいこと・学びたいことを自分たちで企画~運営まで行うことで、自ら学び成長したとき社会参画できるように目指しています。
●こども食堂(会津若松)
小学生から中学生、ボランティアの高校生・大学生・社会人・70代までと全ての世代が夕食のひと時を共にします。私たちが大切にしているのは、こどもがいるだけで肯定される「居場所」です。
●こども宅食※フードパントリー(会津若松)
【ひとり親】【非課税】【被就学援助】の子育て世帯を対象に、月2回の食料の無料配布事業を行っています。
寺子屋方丈舎 フリースクールの特徴
【寺子屋方丈舎のフリースクールの特徴例】
「子どもたちの自立を支えるため、社会とのつながりを作る機会や体験を通した学びを提供しています」など。
【フリースクールとはどんな場所かの例】
「特に不登校の子どもたちは経験・コミュニケーションの機会が減ってしまうという課題があります。そこで、学びの場、安心できる居場所、個性や興味に応じた体験の機会という3つの機能を提供しています」など。
昨年度(23年10月~24年9月)は、11市町村から延べ1,821人のこどもがフリースクールを利用
当団体は1998年に会津若松市でフリースクールを立ち上げ、2020年に郡山市、2024年にいわき市と、全国でも数少ない複数拠点のフリースクール運営をしております。昨年度(23年10月~24年9月)は、11市町村から延べ1,821人のこどもがフリースクールに通いました。
■直近3年間の実績(21年10月~24年9月)
<開館日数> 1,285日
<参加延べ人数> 5,861人
※上記、会津若松・郡山2ヶ所のフリースクール合算
フリースクールは、不登校の子どものためだけの場ではなく、「ここで学びたい」と自ら選んで通う学びの場〜利用者の声〜
フリースクールでは、こども達が話し合い、自ら学びのカリキュラムを考えます。集団で学ぶこともあれば、個人で学ぶこともあります。また、地域や他団体の協力もあり、職業体験や教育旅行の機会も提供しております。2024年はペナン島、台湾と初めての海外での教育旅行も実現しました。
フリースクールに通うこどもの多くは不登校で該当学区の学校に行っていないこどももいれば、学校に通いながらフリースクールに通うこどももいます。中には将来を見据え、自分の時間を増やしたいという目的でフリースクールに通うこどももいます。フリースクールは不登校のこどもだけの居場所と思われがちですが、「ここで学びたい」と、自ら選択して通う学びの居場所です。
■フリースクールのエピソード
【初の海外!自分達でもお金を集めてみよう】
ペナン島、台湾に行く際、こども達協力のもとクラウドファンディングを行います。
その背景には「希望するこどもが1人でも多く参加できるようにしたい」という、こども達の思いです。どちらも100万円を超える応援をいただきました。
【高校に挑戦】
高等部に通うこどもの3分の1は、小学校・中学校どちらもほぼ学校に行っていないこどもが多いです。ですが、自ら高校進学を希望し、試験を受け、高校に入学しております。高校入学を機に、基礎学習の勉強を始めたり、新しいコミュニティに関わるこどももいます。高等部を終えたこども達は9割が進学や就職をしております。
郡山市の不登校児の約8割が家庭や学校以外とつながっておらず、経済的な負担で通いたくても通えないという声が増えています。〜団体運営上の課題〜
当団体では、これまで高校生を対象に「ジブンで学ぶ奨学金」を運営しておりました。本奨学金は、匿名による寄付を財源とし、福島県内に住む経済的困難を抱える家庭の高校生に対して30,000円を支給しておりました。
しかしながら、昨今の物価上昇や新型コロナウィルス流行時期の収入減少などの影響もあり、現状での奨学金制度では限界を迎えております。
福島県内では2023年の不登校児童数が約4,500人。フリースクールのある郡山市においても、920人の不登校がおり、適応指導教室やフリースクール(他団体含め4ヶ所あり)につながっているのは150人程度です。約8割の不登校児童が家庭や学校以外とつながれていない現状もあります。その背景には経済的負担により、通いたくても通えないという声を対応した家庭より聞いております。
「ジブンで学ぶ奨学金」制度を拡大し、より多くの子どもたちに、自ら選択して通う学びの居場所を届けたい
当団体は地域の現状を踏まえ、「ジブンで学ぶ奨学金」を拡大し、1度きりではなく継続して支援できる体制を構築するべく、今回新たにマンスリー寄付を導入します。
下記の内容で「ジブンで学ぶ奨学金」を運営していきたいと考えています。
[名称]ジブンで継続的に学ぶ奨学金
[対象]経済的困難家庭もしくはひとり親家庭の小学生~高校生
[内容]対象児童のフリースクールならびに通信制高校の利用料一部補助として活用
[給付金額]1名あたり最大15,000円×利用月数
[給付期間]2025年4月1日~2026年3月31日
[定員] 5名
[その他]
・給付期間は延長を予定しております。
・定員は財源次第で増員を検討しております。
・18万円あると、1名のこどもが1年間経済的負担を減らしてフリースクールを利用できます。
現在、不登校児童は約34万人(高校も含むと41万人)と、例年4万人ずつ増えてきております。その一方で、出生率は4万人ずつ減少と、少子化も歯止めがききません。近い未来、今以上に働き手不足が深刻化すると思います。
当団体は、学校に行く・行かない関係なく、こども達が自ら選択して、安心して学べる環境をつくり、これから社会で生きていく若者を増やしていきます。ぜひ、皆さまのお力を貸してください。
代表メッセージ『学校に行かない選択が生む可能性。新たな学びと挑戦が始まる場所を作っていく。』
寺子屋方丈舎理事長の江川和弥です。私は16歳で高校をやめました。その時自分への絶望と、周囲との壁に途方もなく行き場を失いました。
その頃と今は、大きく変化し、全く変わらないものもあります。変化したのは不登校の数が増えて県内で4000人を超えたこと。全国で34万人にもなったこと。変わらないのはフリースクールが増えないことです。
息子2人も不登校経験者なので学校に行かないことは特に問題ではありません。自分がせっかく生まれてきたのだから、短い人生の中でも経験から学び、社会の中で生きることを、あきらめないようにフリースクールでは体験を大事に生きています。また、経済的に困難でフリースクールの利用費が払えない人もいます。今回の奨学金寄付はそのために集めます。日本国憲法に保障されるように、学校に行かなくとも、誰もが平等に教育機会を手に入れられることが重要です。
私たちの仕事は、生徒をそそのかすことです。スタッフ自身が、率先して一見不可能そうに見えることを、やってみることです。自分の頭を使い精一杯やった結果を気にしないで、うまく行くまでやり続けることです。
おおむねやってみれば、そこそこ本気でやれば、結果はおのずと出るものです。怖がって、何もやらないことは、なんの経験にも結びつきません。言い訳が上手になるだけです。学校を出たことは、成功体験と結びついているわけではありません。むしろ、失敗から成功へ導いている人の中で多くの学びが熟成されています。学校外の学びの中で、思う存分身体と頭を動かしながら。生きる知恵を育んでください。それぞれの、多様な人材の進化を応援します。
不登校は、一見不幸に見える経験ですが、これは自分で考えて生きるきっかけをつくってくれた大切な経験だと思います。行動と思考でどんどん可能性は広がります。
いただいたご寄付は子どもたちのために大切に使用させていただきます
フリースクール利用者希望者の中で15%程度の、経済困難な生徒の学費(利用費)として大切に利用させていただきます。