関生支部へのレッテルを剥がし、「悪党たち」に切り込む
2025/12/30 12:42

関生支部の組合員たちは結束し弾圧を乗り越えてきた=2025年2月8日、沖縄県でのシンポジウム会期中に(中川七海撮影)
関生支部組合員の「生の声」が届いた
シリーズ「人質司法 なぜ労組は狙われたのか」を始めるにあたり、Tansaがまず考えたのは、労働組合関西生コン支部(関生支部)の組合員たちの名誉をどう回復するかでした。延べ89人が逮捕されるという弾圧の中、「関生支部=反社会的勢力」というレッテルが貼られてしまったからです。マスコミは逮捕される映像を流し、まるで犯罪者のように報じましたし、SNS上でも誹謗中傷があふれていました。
そこでまず、関生支部の組合員や家族による「証言集」をインタビュー動画と共に展開しました。
効果テキメンでした。社会が関生支部を見る目が変わりました。家族からの誤解が解けた人もいました。副委員長の武谷新吾さんは逮捕後、家族が出ていってしまいましたが、インタビューをリリース後、子どもたちとの再会が実現しました。
裁判所も徐々に関生支部への弾圧の不当性を認めています。今年2月には京都地裁が、委員長の湯川裕司さん、前委員長の武建一さんに無罪判決を出しました。検察は懲役10年を求刑していましたから、善悪の判断が完全にひっくり返ったということです。
シリーズ「悪党たち」を好評連載中
被害者への偏見を解いた後は、加害者の追及です。
生コン会社の経営者団体、警察、検察、大企業、そして政治の思惑が一致した結果、弾圧は起きています。Tansaはそうした権力者たちの暗躍を明るみに出すため、2025年10月から、シリーズ「悪党たち」を始めました。
早速、様々な事実をスクープしています。
例えば、警察庁は京都府警と滋賀県警に「長官賞」を授賞していました。いずれも組織犯罪対策課を投入して捜査をしており、長官賞を出すということは「関生支部という組織を壊滅させる」という日本警察の意思を示しています。
何かと権力の琴線に触れる取材が続きますが、2026年も「悪党たち」の連載は続きます。何卒、応援のほどをよろしくお願いいたします。
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