カクワカNY滞在記 3月5日
2025/3/9 16:50

<みほ視点✏️>
今日は2つのサイドイベントに参加しました。
1つ目は、“JARA - Radioactive Patriarchy: Women of Qazaqstan”というドキュメンタリーの上映会&トークイベント。Aigerim Seitenovaさんが製作した同ドキュメンタリーは、圧巻でした。昨夏から「核禁条約をすすめるヒロシマ・カザフスタン実行委員会」として現在まで続くカザフスタンの核実験被害について学んできましたが、この映画を見て、より一人ひとりの痛みを心で感じた気がして、抉られる思いでした。「被害者を中心にして」という言葉はよくTPNW(核兵器禁止条約)の文脈でも出てきますが、それを実践するのは思った以上に難しく、しばしば「したつもり」になってしまいがちだと感じます。でもこちらのドキュメンタリー、そして今回のイベント自体が、まさにそれを体現したような空間になっていて、熱気と感動と悲しみと連帯が入り混じった素晴らしい瞬間を一緒に過ごさせてもらいました。Aigerim とはちょうど3年前くらいにオンラインで繋がり、それが恐らく初めての海外のNuclear Justice Activistとの出会いだった私にとって、彼女は本当に大切で尊敬する人間です。多くの人々にとって彼女は本当に素晴らしい存在であることは前から明らかでしたが、今回またさらにみんなが彼女を誇りに思ったと思います。私ももちろんその一人です。ぜひ日本でも上映会を開きたいと伝えました。もっと色々みなさんに伝えないといけないことが山ほどありますが、文字よりも言葉で伝えた方が良い気がするので、また報告会で表現できたらと思います。
そして2つ目は、こちらもカザフスタンに関連しますが、Nevada-Semey 2.0 というプロジェクトにフォーカスし、2つの都市がどのように連帯し生まれたのか、私たちはそれを例に今後インターナショナルなJusticeをどのように生み出していけるのかといったことについて考えるサイドイベントでした。1つ目のイベントしかり、会場の一体感と言ったら。こちらもまた長くなってしまうので後日しっかりお伝えできたらと思います(報告会は3/28(金)開催!)。
◎報告会について詳細・お申し込みはこちらから:
https://www.kakuwakahiroshima.org/event-03282025/
会議は残りあと2日!明日は、条約6条7条の被害者援助・環境修復、国際協力についての議論が行われる予定です。注視しましょう!
<せと視点✏️>
今朝は国連前の集会と、国連米国政府代表部へのマーチからスタート。集会では、日本から渡航した被爆者の方以外にも多くの方がスピーチを行いました。特に印象に残ったのは、コンゴの方の「広島の原爆に使われたウランは私の国から来た。いまだに汚染が残されたまま問題が終わっていない」という言葉と、米国の先住民コミュニティの方の「アメリカ国家は私たちの大地からウランを奪い、そして私たちの言葉さえも戦争に使うために奪った(言語が戦時中の暗号に使われた)」という言葉。
韓国被爆者2世の李さんが悲痛な、けれども力強い声で「No more Hiroshima. No more Nagasaki. No more war. No more victims」と叫び、参加者の声も呼応しました。私も呼応に参加しながら、直接自分の耳で聴いたからこそ伝わる強い憤りの感情に心が揺さぶられるのを感じました。
今日は、毎日ニューヨークから配信している「世界中継2025春ニューヨーク核兵器禁止条約速報」のカクワカ広島の担当の日だったので、18:30の配信に合わせて、高知から3MSPに参加している下本節子さんや、高校生平和大使の皆さんと集まりました。ピースボートのニューヨークオフィスをお借りして、配信の段取りや話す内容を皆さんとわいわい確認。それぞれの場所でバラバラの企画や交流に奔走する皆さんと、一緒に配信をつくり上げられることが嬉しかったです。お互いの活動を応援しながら、ゆるやかな連携を続けていきたいと改めて感じました。
配信はこちらからご覧いただけます:
https://www.youtube.com/live/31cujCerdnc?si=Pbvddb7A1iGxkPp-
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