どうして「病院」の受診を断られるのか・今すぐ行ける「病院」を教えてほしい
2025/1/29 19:48

病院に来たが受診できないといわれたという相談電話が外国人の方からよくかかってきます。病院に来れば何でも診てもらえるのではないのか、なぜ断られるのか理解しにくいのはとてもよく分かります。分かるのですが、日本の医療システムを知らない方に向けて、何をどこから説明すれば分かってもらえるか、いつも相談員を悩ませる実は非常に難易度の高い質問です。
言葉が通じないから
予約をしていないから
紹介状がないから
というのが答えになりますが、どれも説明としては十分ではありません。手っ取り早く答えると、「そこでは受診できないということなので、今から行けるクリニックを探します」なのですが、すると「いやいや、クリニックじゃなくて病院」という押し問答が始まります。
日本の医療機関には大きく分けて「病院」と「診療所(=クリニック)」があります。クリニックでもある程度の検査や治療ができます。クリニックでできない検査や治療をする必要がある場合に、病院に行くための紹介状をクリニックで書いてもらいます、というのが日本の医療システムになります。
そもそも外国人の方のなかには、「クリニックの医療」そのものを信用できない方がとても多いようです。それはその方の国の医療がそのようになっているからなのだと考えられます。このため、「いやいや、救急で受診したいんだけど、それでも病院へは行けないのか?」とも聞かれます。
確かに、紹介状がなくても余分に料金を払えば診てくれることにはなっています。しかし、そうするにはその希望を日本語で伝えるか、通訳を介する必要があり、受付では日本語以外の言語が通じないという壁に阻まれてしまうのです。
次回は救急外来の受診について説明します。
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