チャレンジしてもいい、立ち止まってもいい(学生スタッフ阿久津)
2024/12/21 12:12

ユースセンターには、たくさんの生徒やスタッフがいます。小学3年生の子もいれば高校3年生の生徒もいます。絵を描いて過ごしている子、勉強をしている子、お話している子、黙々と作業をしている子と様々です。
そんな様子を見ていると、ユースセンターが全員の居場所になっているのだなと感じます。
一言でユースセンターに通っているといっても、いろいろな理由があります。何かとても辛いことがあったり、気持ちが沈んでしまっていたり、なんだか分からないけど学校にいけなくなってしまったり。しかし、それでもここに通っているのは、きっとこの場所がとても居心地が良いからなのだと思います。
ここでは、誰かを否定するような人はいません。それぞれに気持ちがあって、考えがあって、ペースがある、ということを良く知っている人たちばかりだからだと思います。それは、子どもたちだけでなく、スタッフも同じです。
ユースセンターの子どもたちを見ていると、それぞれのペースで過ごして成長していくことがどれほど大切かを痛感します。初めて来た頃不安げな表情を見せていた生徒でも、時間が経ちいろいろな友達・スタッフと関わるうちに、まるで別人のようにいきいきとした表情に変化する様を何度も見ました。ユースセンターは生徒のタイミングを待つため焦る必要がないことや、生徒・スタッフみんなの優しさに触れ安心して過ごせるからだと思います。
その中で自分の好きなものや楽しいと感じるものを発見して、それを周りと共有したり進路にしたりと、自分の軸となるようなものと出会っている生徒もたくさんいます。絵を描いたり音楽を楽しんだり、料理を協力して作ったり、新しいことにチャレンジしたり、たくさんの活動を通して自分を知ることができます。
また、立ち止まることが出来るところもユースセンターの良いところです。立ち止まることはチャレンジと同様に簡単ではなく、とても大切で勇気のいることだと感じます。立ち止まっていても、その子は確実に前に進んでいるのです。
そんな子どもたちは、日々たくさんの刺激を受け、これからの自分の人生を生きていくためのエネルギーと力を蓄えているように見えます。
子どもたちがチャレンジすることにも立ち止まることにも恐れず、自分らしく生きていける。そんなサポートができるユースセンターが、これからもみんなが安心できる居場所であり続けることを願います。
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