まるオフィスは、令和6年能登半島地震をきっかけに現地の高校生の支援をはじめました。
さらに、9月の能登半島豪雨の発災により、対象を小学生にまで広げて活動をしていきます。
私たちは、宮城県気仙沼市で東日本大震災をきっかけに生まれた、教育×まちづくりNPO(非営利型一般社団法人)です。3.11からの復興に携わってきた者たちだからこそできる支援があります。
能登の子ども若者たちのため、皆さんの力を貸してください。ご支援のほどよろしくお願いします。
(代表理事 加藤 拓馬)
ストーリー
「能登の高校生に東日本の復興を見せてあげて」きっかけはこの一言
「能登の高校生はこのままだと復興のビジョンが描きづらい。彼らを気仙沼に連れてって、東日本大震災からの復興のストーリーを見せてあげてほしい。必ず彼らのエネルギーになるから」
2024年2月、能登を訪れた際、現地の方に言われたこの一言が胸に刺さりました。
よし!やりましょう、と決意。
13年前より、全国から応援してもらった気仙沼ならではの「恩のつなぎ方」になります。私は移住者ですが、復興の支援や予算に生かされて今日がありますので、私にとっても恩がえしならぬ恩つなぎになるのです。
気仙沼で一緒に活動してきた高校生のOBOGつまり大学生らに声をかけると、すぐに集まってくれました。
「私も何かやりたいです」気仙沼の現役の高校生も手を挙げてくれました。
ここから、私たちが取り組む活動を紹介します。
その1 被災した子どもたちの学習支援・遊び場づくり
まず、能登豪雨で二重で被災した地域の子どもたちの学習支援・遊び場づくりボランティアを行います。
ボランティアで入るのは、気仙沼出身やゆかりのある大学生たちです。特に気仙沼出身の学生は口を揃えてこう言います。
「私は幼少期に被災して、大学生ボランティアにたくさん遊んでもらった。だから辛い記憶ばかりじゃない。次は私たちの番だ」
場所などは未定ですが、2024年8月に大学生らとお祭りに参加させてもらった輪島のある集落を訪ねる予定です。
↑大学生と私たちに輪島の太鼓を教えてくれた小学生たち。この校庭も洪水で浸かってしまいました
その2 能登の高校生を気仙沼に招待する気仙沼キャンプ
次に、能登地域で被災した高校生のための気仙沼キャンプを実施します。
2024年8月に第1回が実現して、能登地域から11名の高校生が参加しました。地元を離れてリフレッシュしたい高校生には思いっきりリフレッシュプログラムを、復興の様子を見て感じて探究したい高校生には思いっきり探究プログラムを楽しんでもらいました。
受け入れ側としてキャンプを企画運営するのは気仙沼の大学生たち。気仙沼の高校生とも一緒に活動できて、お互いいい刺激になりました。
好評につき、10月に第2回を実施予定です。
「参加したい」「東北の復興を見たい」という声は続々と聞こえてくるので、来年も継続的に企画予定です。より多くの高校生たちを気仙沼に招待するためには、皆さんからのご寄付が必要です。
↑タイトルは「問いストーリーCAMP in 気仙沼」
夏キャンプのレポート:
ニュース動画:【能登の高校生へ】気仙沼の大学生「私にできることを」 つなぐ支援 宮城 NNNセレクション
その3 能登の中高生のプロジェクト探究を応援
最後に、能登地域の高校生や中学生がプロジェクトを立ち上げ探究することを支援します。
能登の高校生たちが気仙沼キャンプで見つけた興味関心・探究のタネを、地元能登に帰ってプロジェクトに起こす応援を継続的にしていきます。
私たちまるオフィスは「コーディネーター」として、長年気仙沼で中高生のプロジェクト探究を支援してきました。そのノウハウを活かして、能登の高校生の伴走支援も行うことができます。
↑気仙沼キャンプで能登の高校生の話を聞くまるオフィスのコーディネーター
立ち上がったプロジェクトは、マンガでわかる探究学習「中高生の問いストーリー」というWebページで、マンガにして発信する予定です。
最後に
私たちは気仙沼というまちで中高生のチャレンジを応援し続けてきました。結果、気仙沼は「中高生が夢中になって活動している」まちになりました。これは東日本大震災がきっかけで生まれたものでもあります。
日本という単位で見たとき、ここ10年以上東北に“投資”してきた結果生まれた「復興の知見」があります。そのバトンを「能登の未来」につなげたいのです。
能登の子ども若者たちの学びに直接つながる支援になりますので、どうか皆さんの力を貸してください。
いただいたご寄付の用途(暫定)
- 大学生ボランティアの交通費
- 能登の高校生の活動費・気仙沼までの交通費
- コーディネーターの人件費
- コーディネーターの交通費
ご寄付いただいた方に、活動報告をさせていただきます。