スタッフ横山からのメッセージ!
2019/9/30 10:52
底上げと初めて出会ったのは、2012年頃。
矢部・斉藤・成宮の3人が底上げを立ち上げて、高校生との活動を始めたばかりの頃でした。
当時私は東日本大震災からの復興に向けて、子どもを対象に活動するNPO向けの助成金事務局を担っており、申請の確認と団体ヒアリングも兼ねて、気仙沼を訪問したのでした。
助成金申請には事業計画と予算が必要なのですが、底上げはそのいずれもがとても曖昧で、まだ決まって無いから分からない…という状況(!)
その理由を尋ねると、「高校生がこれから取組む事も、結果として作るものも決めていくので、大人の僕らが決められないし、正直何が起こるか分からない」と言われました。
それが最初の出会いでした。
その後も色々な場面で、話を聞いたり、場に参加させてもらう事もありましたが、どこまでもシンプルに、「活動の主体は高校生である。」事を貫いていました。
そして、それは今も変わりません。
主体は高校生から大学生や、社会人にも広がりました。
しかし、その土台にあるのは「主体はその人自身であること」そして「変化を起こす力を全ての人が持っていると信じている」こと。
仲間を大事にし、困難や失敗や苦悩も、笑いとエネルギーに変えて行ってしまうこと。
全くブレていません。
彼らに関わり、彼らと共に育つ若者はなんて幸せなんだろうな…そんな風に思いました。
***
東北に育つ多くの高校生が、卒業と共に地域を離れて都会へ出ます。
そして大学生になると、これから何をして生きていくのか、急に問われます。
社会人になっても、30年以上の時間をこのまま過ごしていくのか、悩むこともあります。
これはまさに私の事でした。
「自分の人生を、自分らしく切り拓く」
そんな当たり前の願いをどう実現して良いのか分からない人も多いはず。
そんな時に、底上げが出来る事はきっと多いのではないか?と、彼をみていて強く感じましたし、もっと沢山の人に届けて欲しいとも思いました。
底上げ、仕事いっぱいあるじゃない!
(…に、しては危なっかしい団体だな…)
そんな危機感(?)から、2016年からスタッフとして参画してきました。
まだまだ団体としての力不足ばかりを感じておりますが、少しでも、出来る事を、届ける先を、増やしていきたい。
それもスタッフだけじゃなく、沢山の活動に理解ある仲間達と。
1人でも、共感して一緒に未来を切り拓く仲間が増えますように。
認定NPO法人底上げ スタッフ 横山沙織
← 活動報告一覧へ戻る