わたしたちの団体は、障がいのある人や生活保護受給者・シングルマザーなど働きづらさを感じている人の就労支援を行っています。「ひきこもり状態」にある人と関わるために家族会の運営や、社会参加支援・個別対応なども実施しています。
「地域での孤立」というのを課題に感じて、これまで活動をしてきました。農業学校で出会った経歴も年齢もバラバラな人たちで「百人いれば、生き方・輝き方は一人ひとり異なる、その一人ひとりの力になりたい」といった意味を込めて法人名を「百生一輝」と名付けて活動を始めました。
法人設立5周年を迎え、既存の制度や事業では支援が届けにくい層への支援を実施していくにあたり、皆様のお力をお借りしたく今回のプロジェクトを発足しました。
ストーリー
”生きづらさを抱えている人が輝ける社会”を目指して「地域での孤立」に向き合い続ける。
“生きづらさを抱えている人が輝ける社会”の実現を掲げています。時代の変化とともに変わっていく「地域」。それとともに「支援」の在り方も変わってきています。次々と新しいものをつくっていくのではなく「既に在るものの活かし方を変えていく」ことで、ビジョンの実現に繋がっていけばと考えています。
社会的孤立という言葉を聞くようになり久しく、全国的にも様々な取り組みが実施されている中、私たちが活動している地域では問題が表面化してきたのが現状です。なぜなら「地域での孤立」というのは本人から積極的に支援を求めないためです。近年の内閣府の調査によると「ひきこもり状態」にある人は全国で推計146万人(全人口の1%以上)と言われています。
上記の数字はあくまで15~64歳における推計のため、それ以外の年齢の人を対象とすると更に多くの人数になります。そんな状況にも関わらず、根拠法がなく財源が出にくいことから着手しにくい問題でもあります。「地域での孤立」は進んでいる中で「支援」の方法も確立されていないため、私たちなりに模索しながら活動を続けてきました。
百生一輝のこれまでの取り組み
兵庫県川西市で、主に次の3つの活動を通して生きづらさを抱えた人への支援を行っています。
①障がいのある人など働きづらさを感じている人の就労支援
コロナ禍による飲食店廃業が続く2020年5月、地域で30年間営業されてきたケーキ屋が廃業するタイミングで、就労施設としてリニューアルオープンしました。前オーナー兼シェフにも手伝ってもらいながら、働きづらさを感じている人たちに製造補助として働いていただいています。
農業の担い手不足と、福祉の課題を解決できる「農福連携」に向けて、様々な取り組みを行っています。地主だけでは管理するのが難しい市民農園のお手伝い、農薬不使用の生産や販売もしています。
②ひきこもり家族会(KHJ全国ひきこもり家族会連合会 川西支部)
法的根拠がなく制度のはざまになってしまうことが多い「ひきこもり状態」にある人。ご家族とつながることで、できることもあるのではないかと考え、2020年12月にひきこもり家族会を立ち上げました。月1回対話を重視した集まりを行っており、今では20名以上のご家族やご本人と定期的につながることができました。
③就労準備支援事業(川西市委託事業)
2022年4月より、川西市で生活保護や生活困窮状態(経済的に困っている、地域で孤立している)の人に向けて、大人の就労体験を実施しています。地域の個人事業主や企業など20か所以上に協力してもらい、いきなり雇用されて働く、ではなく1日2時間程度のお手伝いから始める、という流れで進めています。就労体験もハードルが高い、といった人にはゲームやヨガ、ランチ会など思い立った時にふらっと行けるような講座も実施しています。
活動実績
ケースの紹介
ここではこれまで実際に関わった人たちについてご紹介します。(※個人を特定できないように一部、編集を加えております。)
上記はあくまで一例ですが、大切なのは私たちが「その人」のことを諦めないことだと感じています。本人が自分のことを諦めたとしても、周囲が諦めたとしても、私たちが適度な距離感を保ちながら関りを続けていくことがとても大切で、そうすることにより少しずつ生きづらさが和らいでいくのではないかと実感しています。もちろん、周囲の環境や地域へ働きかけることも大切なので、事業者連携や地域との対話、行政や企業との協働も進めています。
5周年を迎えて力を入れていきたいこと
わたしたちは決して今の「地域」や「支援」が不十分だと言っているわけではありません。これまでの取り組みでもご紹介したように、今あるものの活かし方を再定義することで、就労支援や社会参加のキッカケづくりをしてきました。社会の変化が起きている中で、大切なものは残しながら、地域全体にとって持続可能な形を考えていく必要があると感じています。
「支援」についても同様で、制度のはざまにあるからどうしようもない、ではなく、どうすれば手が届くのか、地域での孤立が解消されていくのか、を模索し続ける法人でありたいと考えています。たとえば「ひきこもり状態」にある人の場合、障がい・高齢・子ども分野と異なり法的根拠がないため予算が出にくいです。その現状に対してわたしたち含めて、あらゆる支援団体がボランティアで活動を行ってきました。その中で解決されてきたこともあるのですが、よりよい「支援」を模索していくには応援してくれる人や活動資金が必要です。
これまで「応援するよ」とお声がけいただく機会があったものの、体制が整っておらず、またの機会にとなってしまっておりました。今後は法人を応援いただく賛助会員(年間3,000円)を増やしていき、認定NPO法人の取得を目指します。認定NPO法人になると、ご寄付いただいた金額の一部を皆様へ還元できるようになります。より多くのご支援を受けやすくなるため、結果としてより多くの支援や活動に繋がります。
わたしたちが大切にしている考えについては、団体概要に記載させていただきましたので、ご覧いただれば幸いです。↓百生一輝 団体概要採用活動も行っていますので、ご興味がある方はご覧いただければ幸いです。↓百生一輝 採用ページ
代表・廣瀬祥行からのメッセージ「障がいの有無に関わらず、全ての人が住み慣れた地域で孤立しない地域づくりをしていきたい。ご支援のほどよろしくお願いいたします。」
寄付金の使途
最後まで読んでいただきありがとうございます。よりよい地域や社会に向けて精一杯活動してまいります。ぜひともお力添えのほど、よろしくお願いいたします。