NPO法人つなげるは、すべての子どもたちの誕生が当たり前に喜ばれ、すべてのママ(*)が支援を得て自律的に育児ができることを実現し、『誰もが命の誕生を当たり前に喜べる社会を実現する』ことを目的として活動をしています。(*わたしたちが使う「ママ」という言葉は、性別を問わず、日々育児に追われるママ・パパなどの方々を意味しています。)

わたしたちは、『育児は各家庭の自己責任で行うもので、支援を求めず家庭内でやりきるのが、当然だと考える社会』を社会が抱える構造的問題(システミック・プロブレム)だと捉えています。一人一人のママが望む育児が尊重されづらく・手助けや声がけを必要とママが見えにくくなっていることによって、ママは孤立し・無力さを感じ・自信を失い、「ちゃんとできなくてごめんね」と申し訳ない気持ちになり、子どもたちの誕生を当たり前に喜べない状態にさえなってしまうこともあります。

NPO法人つなげるは、双子や三つ子などを育てる多胎児家庭に対象を絞り、『多胎ママが支援を得て、健康で自律的に育児ができるためのエコシステムの実現』を当法人自体の最終成果に置き、不安や孤独を感じやすいという課題を解決するために、多胎ママがつながりあうためのオンラインコミュニティなどを運営しています。

設立6周年を迎え、地域や家庭ごとの適切な情報提供や、専門的支援との連携を進め、日本全国で必要な支援が受けられる社会環境を目指していきます。

◆主催:NPO法人つなげる

◆期間:2024年6月28日(団体設立日)〜2024年7月31日

◆目標:250万円

◆寄付金使途:多胎児家庭が必要とする情報や機会を届けるためのオンラインコミュニティ運営費

ストーリー

孤独孤立を防ぎ、『多胎ママ同士をつなげる』NPO法人つなげる



はじめまして、NPO法人つなげる 代表の中原美智子です。私たちは、ふたごや三つ子などの ”多胎児” を妊娠・出産・育児される多胎児家庭の支援(多胎支援)を行っている団体です。育児の支援、と聞いてもピンとこられないかもしれません。しかし、多胎児の妊婦さん、多胎児を子育て中のママパパ、養育される方々(以下ではまとめて、『多胎ママ』と呼びます)は、育児負担が非常に重く、自分らしく自律的な育児ができず、社会から孤立して深刻な状態に陥ってしまいがちな存在です。


こうした方たちを支えるため、私たちは『育児を、みんなで育てよう』を合言葉に、多胎ママ同士のつながりづくりをサポートしています。私たちが行っている主な事業は、①オンラインコミュニティ運営事業、②オンライン個別相談事業、③ピアサポーター養成事業、④ふたごハウス運営事業、の4つです。


孤独孤立になりがちな1%の多胎家庭、健全な子どもたちの成長に向けた支援の輪を広げたい


多胎育児は、授乳や夜泣きが2倍・3倍になり、多胎ママは眠る時間をとることすら困難です。しかし、同じ境遇の仲間を見つけることは困難で、支援の手も薄いため、社会から孤立し、精神的にも不安定になりやすくなります。ひとりを育てる育児に比べて、多胎育児は虐待死のリスクが高いというデータもあります。(平成29年度厚生労働省調査研究より)。

このような問題はあまり知られていません。それは、多胎児家庭がマイノリティだから。私たちNPO法人つなげるは、こうした多胎育児問題にこそ日本社会における育児の難しさがあらわれていると考えています。私たちは、多胎育児問題の解決を通じて多胎ママを支援することで、多胎育児問題の解決だけでなく日本の育児問題を改善したいと考え、活動をしています。


「安定期はない」と言われる双子・三つ子妊娠。出産後も同じ境遇の人が少ないからこその不安や葛藤から、孤独孤立になってしまいます

命を授かり嬉しい気持ちとともに、「多胎」に特化した悩みは始まります。

例えばこのような悩みがあります。

  • 周りに双子の妊娠や子育てをしている人がおらず、本当に2人、3人も同時期に育てられるのかイメージができず相談もできない

  • 双子・三つ子の妊娠は、単胎妊娠と比べて母体への負担が大きくハイリスクで、いわゆる「安定期」はないと言われるために大きな不安を抱えている

  • 妊娠中に管理入院になる可能性が高く、孤独に感じてしまう


また、双子の7割近くは早産となり、低体重で生まれます。通常の母子健康手帳による保健指導では、”普通の子” と比べて身体発育や運動、言語発達などの遅れを指摘され、小さく生んでしまってごめん、とママ自身が責任を感じてしまうこともあります。

「産むことに決めたのは自分だから」と一人で抱え込み、近しい人にさえ弱音を吐き出せず、私たちの前で始めて自分の本当の思いに気付き、泣きながら口にすることができるようになった多胎ママを、たくさんみてきました。


設立6周年「私だけじゃないんだ」の声が広がる3000人のコミュニティ


私たちNPO法人つなげるは、2018年6月から活動を開始し、今年2024年6月で6周年を迎えます。団体設立当初から取り組んでいる「つなげるピアサポーター養成講座」では、この6年で講座受講者が122名を数え、そのうちの49名が『つなげるピアサポーター』として活動を共にしています。

様々な形で、私たちの活動に関わってくれているのが『つなげるピアサポーター』です。その中でも『見守りさん』として支えるオンラインコミュニティ事業は、わたしたちの活動を代表する事業となっています。

2019年9月に開設したオンラインコミュニティ『ふたごのへや(LINEオープンチャット)』は、2,959名(2024年6月現在)が参加しています。

匿名で参加できる『ふたごのへや』には、多胎ママにとっての有益な情報や、多胎ママならではの悩みと共感の言葉が、月に4,000件を越えるメッセージとして飛び交っており、多胎ママ同士が励まし合い・支え合うコミュニティとなっています。


たくさんの多胎ママがつながり、温かいメッセージで励まし合い・支え合う場として育まれてきました


2022年3月に実施した『ふたごつなげるアンケート2022』では、わたしたちのオンラインコミュニティを利用したことで、多胎ママの自責・無力感・孤立感・自信喪失といった負の感情が小さくなっていることがわかり、私たちのオンラインコミュニティ運営事業が、多胎家庭の孤独孤立を予防するのに大きく貢献しているという成果が見えてきています。

実際に、オンラインコミュニティ『ふたごのへや』に参加してくださっている方々からは、「わたしだけじゃないんだ」「みんな同じことを考えているんだ」「やっぱり産んでよかった」という声を聞くことができました。


一方で「人数が多くて発信しにくい」「情報が埋もれてしまう」など大きなコミュニティだからこその課題が生まれています


大きなコミュニティに成長したことで、オンラインコミュニティ事業から新たに見えてきた課題があります。それは、ひとりひとりの多胎ママの現状や課題、悩みや困りごとに合わせ、適切な支援につなげる必要がある、ということです。

『ふたごのへや』の累計参加者数はのべ6,286名ですが、退出者数ものべ3,327名であり、現参加者数の2,959名よりも多くなっています。1日150件近くのメッセージを受信する中で、参加者自身が必要と感じない情報も多く、メッセージ開封あるいは受信通知すらわずらわしく感じ、コミュニティからの退出を選択されているのだと推測しています。


日本全国どこでもひとりひとりにとって必要な支援が受けられるような社会環境づくりを目指して


6周年を迎えた私たちNPO法人つなげるは、これまで『多胎ママ同士をつなげる』ためのコミュニティを作り、支援を必要とする多胎ママを『支援につなげる』ための活動を行ってきました。

しかし、日本全国どこで多胎妊娠・出産したとしても『多胎ママ同士がつながり』、必要な多胎ママを『支援につなげる』ためには、『社会をつなげる』必要があると考えています。

それぞれの多胎ママにとって、必要な支援が受けられるような社会環境を構築するために、私たちは次の2つの活動を進めていきます。

①地域・子どもの年齢・特殊な事情など、各家庭に必要な情報を届ける



支援を必要としている人が、全国どこにいても適切な情報を受け取ることができるよう、私たちのコミュニティを進化させていく必要があります。この1年間の目標として、私たちはセグメント別(地域・子どもの年齢・特殊な事情など)に配信ができるための組織づくりとシステムの維持を行います。

私たちのコミュニティーは、合計10,000人を越える大きなオンラインコミュニティです。しかし、不必要な情報ばかりが流れてくるのでは意味がありません。自分に合った情報が受け取れる、という期待感のあるコミュニティにしていきます。

その結果、自分に合った支援を知ることで「手を伸ばしてもいいんだ」と考えを新たにし、『支援につなげる』ための基盤を構築していきます。


② 専門的な支援ができる団体/自治体などと連携し、適切な支援につなげる



中長期的には、全国に広がる多胎ママたちに『手の届く支援』が提供されるよう、連携団体・自治体などを増やすと同時に、支援をコーディネートできる人材を増やしていくことを目指します。

さらに、広がった多胎支援の基盤や仕組みを、他の社会課題領域や支援を必要としている方々のための取り組みとしても横展開していくことで、私たちのビジョンである『誰もが命の誕生を当たり前に喜べる社会』の実現を目指していきたいと考えています。


代表からのメッセージ




私自身、次男と三男が双子で生まれ、小さな双子を抱え、育児支援も増えているといわれているこの社会で、なぜこんな状況に陥ってしまうんだろうと思っていました。

夕方、泣き止まない双子を抱え、お向かいさんのリビングに電気がつくのを待っていました。「何かあったら言うてね。」その一言があったから、お向かいさんが帰ってくるのを外で待っていました。泣き止まない双子を抱えて、自宅へ戻ると、わたしは何かしてしまうかもしれない。そんな恐怖を抱えながら、双子の子育てをしていました。

これだけ子育てにかかわるサービスが色々あるのに、なぜわたしには、何一つ心から解放されるものがないんだろう、とも。あっという間に無くなる紙おむつに、大缶のミルク。 泣き続けるもう一人に「ごめんね」と言いながら、 泣き止まないひとりを抱っこしていると、わたしは心の行き場を失っていました。

なぜ「助けて」と声を出しても、具体的な支援策がないのだろうか。

なぜ、「泣かれてつらい」と相談しているのに、「赤ちゃんは泣くものだ」と分かり切ったことしか返ってこないのだろうか。「このままだと虐待してしまいそうだ」と泣きながら相談しているのに「虐待するかもしれないとお母さん自身が気付いているのなら、大丈夫ですよ」といわれた日。だったら何もいわず事件をおこせば助けてくれるのだろうかと思い詰めたこともありました。


これらは、10年以上前に、双子を育てていた時のわたしのエピソードです。

2018年に、NPO法人つなげるを立ち上げ、多くの多胎児ママパパから声をいただきますが、その悲痛な声は、10年前と何も変わらないことに愕然とします。わたしが感じていた過酷な状況は、未だ変わっていません。この負のバトンをわたしたちは断ち切りたいです。

わたしが、双子の子育てをしたときには簡単に得ることができなかった、多胎児ママパパのつながりや多胎育児特有の悩みや支援策などを、妊娠中からでも知りやすい仕組みをつくっていきます。

どうか、ご支援いただき、この状況を変えるために力を貸してください。

寄付金の使途




皆さまからいただいた寄付金は、多胎ママ同士が励まし合い・支え合うオンラインコミュニティの維持、ひとりひとりに適した情報や支援を届けるための仕組みづくりのために活用いたします。具体的には、オンラインコミュニティ運営のために必要となるシステム費や基盤を作り支えるための人件費として活用いたします。

また、ご寄付をいただいた皆様へ仲間になっていただいたこと、想いを託していただいたことへの御礼と活動のご報告をさせていただきます。

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