【令和6年能登半島地震被災地*輪島市町野町で地元スーパーの食材を使い循環型炊き出しを行います!】
ストーリー
令和6年1月1日、令和6年能登半島地震が発生。
私たちNPO法人リエラは1月3日から現地に入り、支援活動を行なってきました。
1月3日 能登半島 石川県能登町到着
救援物資支援…1月3日より能登町内の避難所を中心に救援物資をお届けしました。地震の影響により家屋の倒壊や町内全域で断水が続いていたため、水や食料品ももちろんですが、ドライシャンプーや体拭きシート、アイマスクや爪切りなど、物資の内容は多岐に渡りました。
ボランティア活動拠点整備…古民家能登屋(石川県鳳珠郡能登町小浦9-5-1)をお借りし、ボランティアベースとして運用中です。
支援調整…支援団体と能登町での活動を繋ぎ、活動内容や場所等を調整しています。
・炊き出し調整/炊き出しボランティア
・別府温泉幻想の湯/別府温泉入浴支援チーム
・MOBILE TOILET/トヨタ自動車 等
こうした活動を行う中で、能登半島の方達にもっと元気になってもらうため、地元のスーパーマーケット(もとやスーパー)の食材を使い、「買って支援」を行いながら「循環型炊き出し支援」を行うことになりました!
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ご協力いただく「もとやスーパー」さんは、能登半島輪島市町野町唯一のスーパーマーケット。
災害当日、停電の暗闇の中からずっとお店を開け続けています。
店の周囲の建物はほとんどが倒壊。土砂崩れ、道路の封鎖などあり、一時は生鮮食品の仕入れも止まりました。店舗も被害を受け、品揃えは乏しくなり、避難等でお客さんも減少しました。
しかし、社長さんご家族は「必ず店を続ける」「地域に恩返しを」との思いを持ち、家族総出で切り盛りしていらっしゃいます。
その姿はたくさんのニュース記事で取り上げられました。
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▼輪島で「必ず店を続ける」元日から無休で営業 3世代で踏ん張る地区唯一のスーパー(2024/01/31) https://www.chunichi.co.jp/article/846216
▼停電が続き生鮮食品の仕入れは停止 それでも店を開け続ける輪島市のスーパー 「地域に恩返しを」家族総出で切り盛り(2024/01/31) https://www.tokyo-np.co.jp/article/306381
▼元日から営業続けるスーパー 被災地の暮らし支える 今後は移動販売車もスタート予定(2024/02/07 OA)
▼自宅倒壊も「地元のため」 地区唯一のスーパー、元日から営業―「恩返し」今後も続ける(2024/03/16) https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031600019&g=soc
▼水道復旧、被災後に初めて並んだ生鮮食品(2024/03/25) https://www.asahi.com/articles/ASS3T6D3YS3TPQIP04S.html
▼被災者ら歓迎「命のつなぎです」がれきの間を進む“移動販売車”は“恩返し”…元日から営業する地域で一軒のスーパーマーケット(2024/04/19) https://news.yahoo.co.jp/articles/42f56b04bef3e74d9ad9180dab2d5c985af442f6
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もとやスーパーのある町野町は輪島市中心部から距離があり、支援の手が届きづらく、一時は孤立状態にありました。
「町野を助けて欲しい」
そんな声が最初に届いたのは、リエラ代表理事・松永の出身大学の先生からでした。先生は町野町生まれ、もとやスーパーさんのご親戚だったのです。
しかし、災害直後からは拠点を置いた能登町の支援で手一杯でした。
その後、実際に町野町へ訪れることができたのは、4月に入り町野町でコープおおいたの炊き出しがあった時でした。その際、もとやスーパーの状況を目にし、店・町・住民へどんな支援ができるかを考えました。
お金をかけた「炊き出し」自体は、いつでも誰でも行うことができますが、外部から食品や機材を持ち込めば地元が潤わず、炊き出しで食事が済めばスーパーで買い物をする人も増えていかないだろう…。
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そこで私たちリエラは、
・地元スーパーの在庫回転の後押しを!
・食事の支援だけでなく、住民同士の交流の場をつくり、町を元気に!
・被災された方に温かい食事を提供する!
という目的を掲げ、もとやスーパーさんの厨房、駐車場スペースをお借りし、食材を買い上げて炊き出しを行うことにしました。
ずばり「循環型炊き出し」です!
既に4月から(4/15,22,29,5/6)には週に1回、4回で計1,233食を提供しました。炊き出しの計画当初は上記の4回まででしたが、住民の方の声から5月末まで炊き出しを延長し、これから計3回の炊き出しを実施します。
炊き出しをきっかけに集まった住民さん同士で、「今どこにおるん?」「家はどう?」など情報交換・交流の場ができたり、または炊き出しスタッフとしてボランティア参加するため市外の避難先からわざわざ来てくださり、地元に残る住民の方々と懐かしい顔合わせとなっている方もいます。
災害から5ヶ月経った今、「炊き出し」は単に食事の支援だけでなく、地元経済への波及や避難で離れ離れになった住民同士を繋げる場へと変化しつつあります。
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今回の支援では、【炊き出し1食分】の提供に係る食材費を募集いたします。
【炊き出し食材費350円/食】で、輪島市町野町、もとやスーパー、能登半島に住み続ける住民の方々を応援していただけませんか!
あなたのご支援で、スーパーの品揃えがどんどん増えていくかもしれません!!
今回のキャンペーンで、約1,400食分、50万円のご支援をお願いします!
<3/31 時点 炊き出し開始前>
<4/12 時点 野菜入荷>
<5/2 時点 生鮮食品入荷>