■ あみちえよりバースデードネーションに寄せて

この度3月11日に42歳を迎えました。認定NPO法人JASH日本性の健康協会の代表になって、3回目の誕生日となります。そもそも自身がNPOの代表をやるなんて思ってもみなかったので、こうして時を重ねられることを有難く、またそれは、支えてくれるJASHメンバーのみんなや応援してくださる皆さまのおかげであることを改めて実感し感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

　私が性についての活動を始めたのは2008年。出産し、母となり子どもを育てていく中で、目にした性犯罪のニュースに心がざわざわしたことがきっかけです。私自身、高校1年生の時に性被害に遭いました。1度の経験で人生が壊れ、本当にしんどい日々を過ごしてきました。大切な我が子がもし同じような目に遭ったらと思うと、いてもたってもいられなくなったのです。子ども達が安心して暮らせる社会になるために何かしなくてはと自身の性被害の経験について語りはじめました。その後、ピアサポート活動や講演活動を経て、2014年にJASHと出会い、性被害の被害者にも加害者にもならないためには、性の知識、性について話せる環境が必要だと考え、性被害についての活動から「性の健康」を広める活動へと広がり、それがいつの間にか地域活動、社会活動へと広がり今に至ります。（実は今この文章を書きながら、もう16年も活動しているのかと、改めて驚いてもいるところでもあります。）

この16年で性についての社会の捉え方で大きく変わったこともあります。（例えば性犯罪についての刑法が変わった！とか、LGBTQという言葉が多くの人に知られるようになった等）でも未だ、「性」に対するイメージにはクローズな部分があり、固定的なイメージがあって、悩んでいる人たちが孤独に悩み続けなくてはいけない現状があります。性って実は私たちにとても身近で、当たり前にあるもので、悩んでいる人はたくさんいる。でも、何か触れてはいけないものように扱われてしまうから、相談できず、表に出ず、問題化されない。もったいないですよね。

というわけで、こういったことを社会課題として考えて解決するために必要なことは何なのか、こうしたことを解決していくためにできることは何なのか知りたくなり、3年前に大学に編入しました。中年になってからの大学生活は本当にしんどく（笑）ヒーコラヒーコラ教科書やPCと向き合う日々でしたが、今年ようやく卒業し、社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取ることができました。

性の健康と社会、なんだかとてつもなく壮大なテーマですが、実はどちらも自分たちの身近なこと。自分事だということをまずはみなさんに知ってほしい。性について誰もが安全安心に学び、語り、決められる環境をつくるためにこれから全力で活動していきます！

また実は、大学生活やJASHの学生ボランティアの皆さんと話している中で、自分は限りなく彼らと近いところにいると思っていたのですが、すでにだいぶ性についての世代間の考え方の捉え方の違いがあることに衝撃を受けたのが去年。自分は「若者」ではないという自覚と主に、その自覚されない世代間のギャップに「性の健康の推進」のヒントがあるのではないかと感じるようになり、多世代メンバーと共に「性の健康」について考える「若者会議」にも力をいれていきたいと思います。

「性の健康」という言葉があたりまえに認識される社会になるように。

　あみちえ、いきまーーーーーーす！！！

■ 寄付金の使いみち

寄付総額の半分は、JASHの2024年度の活動に充てさせていただきます。残りの半分は、東日本大震災と能登半島地震の災害支援特に若者支援に繋がる団体へ寄付させていただきます。寄付先については選定中ですので、キャンペーン後ご報告させていただきます。