マラウイの子どもたちが幼児教育に触れられる環境づくりを!アフリカ布×知育ボードゲームの教材づくりの現地調査

寄付先

NPO法人 Chitenducation

NPO法人Chitenducation

支援総額

535,829円

/ 600,000円

89%
  • 支援総額

    535,829円

  • 支援者数

    58人

  • 残り

    終了

  • 開始日

    2024年2月24日

  • 終了日

    2024年3月31日

キャンペーンは終了しました

私たちNPO法人Chitenducation(チテンデュケーション)は、世界最貧国のひとつ、アフリカ南東部にある小国マラウイで、現地の生活に根差したアフリカ布を使った知育教材を作り、誰でもいつでも気軽に教育にアクセスできるようにすることで、子どもたちの能力や可能性を広げる支援を行っています。

コロナ禍の最中に活動を始めたため、これまでに日本国内にて新規教材を開発するイベントを複数回行ってきましたが、製品テストや調査等は現地の協力者に依頼しています。また、メンバー全員が本業を持ちながら活動しているため、遠くマラウイまで渡航するまとまった時間がとれず、団体メンバーが現地の状況を直接確認することはできていません。

現在、イベントを通じて作った教材サンプルの現地での製品テストや、本格生産に向けて現地の工場と協議を目的に、2024年4〜5月にマラウイへの渡航を計画しています。マラウイ滞在経験者のメンバーに加え、幼児教育や国際協力に関心のある若者も一緒に現地に渡航し、共に活動する事で異文化への理解を深めていきたいと思っています。

コロナ禍以降の渡航費高騰などの影響で、助成金や自己資金だけでの渡航が厳しい状況であり、今回初めてクラウドファンディングに挑戦します。

みなさまの温かいご支援・応援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

【キャンペーン概要】

■目的:アフリカ布×知育教材の製品テスト、現地生産のための調査・相談

■期間:2024年2月25日(日)~3月31日(日)

■目標:1stゴール 60万円、2ndゴール 100万

■寄付金使途:アフリカ布を使った知育教材ボードゲームの現地生産に向けた、製品テストおよび工場との交渉のための、現地渡航費や団体活動費に使用。

※ 寄付金は決済にかかる手数料と利用料を除いた全額が団体へ寄付されます。

ストーリー

マラウイの子どもたちに幼児教育の機会を届けるために活動する「NPO法人Chitennducation」

なぜ「マラウイ」で「幼児教育」なのか?

 アフリカ マラウイ共和国は、世界最貧国のひとつです。マラウイの2022年の一人当たりのGDPは645米ドル(10万円弱、日本は約500万円)で、人口も少なく資源もない内陸国で、他の途上国や周辺国と比べても、ヒト・モノ・カネがどれも不足しています。

 そのような状況の中、マラウイには外国からのさまざまな支援が入っていますが、幼児教育まであまり手が回っていません。そのためマラウイでは、保育園に通える子どもは全体の半分に満たず、また通えたとしても、施設や教材、担い手の不足により、教育が満足に提供されていません。国家資格として保育士という専門職もなく、主に地元の女性たちがボランティアで子どもたちを預かっています。私立の保育園・幼稚園では比較的良質な教育が提供されていることもありますが、全ての子どもたちが通える訳ではありません。

 また小学校に上がると、先生1人の教室に100名を超える児童がいたり、コンクリートの上に直接座る環境だったり、教科書も各自の分はなく学校のものを借りて複数人で見たりと、しっかり学習に集中できる環境とはいえないことも多くあります。

そのような環境下でも、少しでも学びを深めるためにも、幼児教育を通じて学習基盤を作っておくことが重要です。加えて、幼児教育は遊びを通して学んだり、他の子どもたちとの交流を通じて社会性を身につけるなど、小学校以降の生活や学習の基盤となることや“生きる力”の土台作りの場です。しかし、マラウイの子どもたちの多くはその機会が持てないまま小学校で突然勉強が始まるため、勉強に集中できなかったり勉強についていけず、退学してしまう子が少なくありません。そのため、幼児教育に触れる機会を少しでも増やすことが重要だと考えています。

私たちの取組み:遊びを通した幼児教育をマラウイに普及すること

 私たちは、マラウイの幼児教育の課題に対応すべく、マラウイ滞在経験者を含むメンバーで現地の状況に合わせた解決法を検討し、“アフリカ布を活用した知育教材”を作成し、現地で普及させるというアイディアにたどり着きました。

 マラウイでは、アフリカ布(チテンジ)が生活に深く根差しており、衣類として使用するだけでなく、赤ちゃんの抱っこ紐、風呂敷、バスタオル代わりなど、生活のさまざまなところで利用されています。


 また現地の方によく遊ばれている「バオ」と呼ばれるボードゲームがあります。マラウイでは、木陰などで男性たちがゲームに興じている姿が、街のそこかしこで見られます。バオの起源となったゲームは先進国では知育ゲームとしても知られています。(日本ではよく、マンカラやカラハという名前で売られています)

 マラウイは内陸国で外部からあまり物が入ってこない土地だったため、新しいものに対して抵抗感がある傾向があります。そこで私たちは現地にあるマラウイの人にも馴染み深い物を掛け合わせ、アフリカ布の柄を知育ボードゲームのマスにもなるデザインにすることで、普段の生活では布として使用しながらも、周囲にあるもの(石や豆など)をコマにして、いつでもどこでも知育に触れられる教材を作成しました。

今回のクラファン:アフリカ布で出来た知育教材をマラウイの子どもたちに届ける第一歩「現地での製品化テストや工場の調査」

 現在私たちは、今年の4〜5月に現地渡航による製品テストや現地生産のための工場の調査や相談を計画しており、渡航や調査にかかる資金を集めたいと思っています。

 これまでも私たちは、現地のデザイン会社や国際協力機関の方、また日本の保育園などの協力を得ながら、アフリカ布製 知育教材のサンプルを作成し、そのテストを行なってきました。その結果、子どもたちの反応もよく、自ら進んで遊びながら数の概念を覚えていくなどの効果が観察されました。またテストで得られた子どもたちの様子や保育者の意見などを参考に少しずつ改良を重ねたり、同時進行で新たな知育教材の開発も行ってきています。


 今回の渡航は、布教材の本格生産に向けて最終調整のためのテストを行なったり、今後現地で布教材を生産していくために、現地の工場の調査や実際の生産に向けて工場と相談・交渉などをすることを目的にしています。

 渡航にあたっては、マラウイ滞在経験者のメンバーに加え、幼児教育や国際協力に関心のある若者を募集し、一緒に現地に行っていただきたいと思っています。日本にいるとマラウイという国やアフリカの現状を直接知る機会がなかなかないと感じるのですが、現地に詳しいメンバーと一緒に、日本の若者にも、マラウイやアフリカの幼児教育について知ってもらう良い機会になればと考えています。

マラウイ渡航スケジュール(暫定)

1.現地滞在期間:2024年4月末〜5月頭予定 

[前半]

・現地の協力者との初回会議:プロジェクトの目標と現地の調査計画を共有。
・教材サンプルの製品テスト:現地の保育園の子どもたち・保育士と共に、教材の実際の使用感を評価。 

 [後半]

・現地の工場との協議:発注ロット・生産プロセスの確認や品質管理に関する打ち合わせを実施。
・交流イベント(後述)

2.現地での活動

・地域の交流: 地元のコミュニティとの交流イベント(日本の参加者とのオンライン交流含む)を開催。文化や教育に関する理解を深める。 
・ワークショップ: 現地の教育関係者や協力者向けにワークショップを実施。

※なお、最善を尽くし、安全面を考慮して計画通りに進めることを目指しておりますが、現地の状況によっては、予期せぬ変更が生じる可能性がございます。予めご了承ください。

マラウイの子供たちへ:未来への道を築くための渡航プロジェクト 

私たちのチームがマラウイに渡航する目的は、現地の子供たちに向けた知育教材の開発と、よりよい教育環境を提供することです。今回の渡航によって期待される成果は、下記の通りです。

 1. 教材の品質向上: 渡航を通じて現地で製品テストや協議を行い、アフリカ布を使用した知育教材の品質を向上させます。これにより、子供たちが使う教材がより効果的であり、楽しみながら学ぶ手助けとなります。

 2. 現地の産業振興: 協議を通じて現地の工場と連携し、教材の本格生産を進めることで、現地の産業振興に貢献します。これにより、地域社会全体が受益者となります。

 3. 持続可能な教育支援: マラウイの子供たちに直接利益をもたらすだけでなく、今回のプロジェクトは将来的な教育支援の礎を築くものです。渡航を通じて得られる知見や経験は、今後も継続的な支援の方針を確立 する基盤となります。

 ご支援いただいたみなさまとともに、このプロジェクトを進めることで、マラウイの子供たちにより 良い未来への道を提供する一歩を踏み出せます。

 現地での製品テストや交渉は現地協力者やマラウイ経験者がいるため問題ないものの、コロナ禍以降の渡航費高騰などの影響で、自己資金だけでの渡航はなかなか厳しい状況です。

 そこで今回、法人として初めてクラウドファンディングに挑戦し、みなさまのお力も借りて、現地での子どもたちや保護者、保育者の意見を教材に取り入れて改善し、現地生産により産業振興に少しでも貢献したいと思っています。

今後のプロジェクトロードマップ(暫定)

①クラウドファンディングキャンペーンの実施(2024年2月25日〜2024年3月31日) 

②現地渡航プロジェクト実行フェーズ(2024年4月末-2024年5月頭) 

目標:現地でのテスト・調査を通じ、試作教材の製品化に必要な課題を明確化

具体的な活動:現地の子どもたちや教育関係者との教材体験会の開催、布製知育教材の本格生産の協議 、教材普及のための現地協力者の開拓 マラウイ現地からの中継レポート

③フォローアップフェーズ(2024年6月以降) 

目標:プロジェクトの成果を確認し、継続的なサポートを構築 

具体的な活動: 教育効果のモニタリングおよび評価、マラウイの教育システムとの連携強化、サポーターへのフィードバックと報告会の開催


わたしたちが目指す3つのゴール:布を広げて広がる可能性

3つのゴールを軸に誰ひとり取り残されることなく、将来に向けた可能性を感じられるようになることを目指しています。

①誰もが教育にアクセスできる環境づくり…アフリカ布製知育教材の活用

②女性の社会進出促進…無給のボランティアとして活動している保育者や農村部の女性を教材の普及員として雇用

③マラウイの雇用・産業振興…マラウイ国内での製品の生産・販売

代表からのメッセージ

ここまで読んでいただいた皆様、私たちの活動に興味を持っていただき、ありがとうございます。

当キャンペーンを実施するNPO法人Chitenducationで代表理事を務めています、中北順也(ナカキタ ジュンヤ)と申します。普段は市役所職員として働くかたわら、同じ志を持つ仲間たちとあれやこれやと知恵を出し合いながらマラウイの教育環境向上のために自分たちができることを考え、少しずつですが実行に移しています。

私とマラウイとの関わりは、10数年前に青年海外協力隊としての派遣が決まった時に始まりました。その時になって初めて国名を聞いたような状態で、何があるかもわからないまま赴任し、日本では当たり前のものが何もないことに驚きもしました。しかしそれ以上に、"Warm Heart of Africa"と呼ばれるほど物質的には恵まれた国から来た私にも分け隔てなく親切な人たちや、むしろ何もなくても、何もないからこそ屈託なく笑う子どもたちに愛着を持ち、2年の任期を終える頃には、私にとってマラウイは第二の故郷といって過言でないほどになりました。

一方で協力隊員としての活動を振り返ると、現地に何か大きな成果や影響を残せた自信はなく、むしろ自分が人間的に成長させてもらうことばかりでした。そのため、次にマラウイを訪れるときは仕事を通して恩返しをしに行く!と決心したはいいものの、本業でマラウイと関わる機会もなく、自主的に事業を始めるにしても具体的に何をすれば良いかがわからないまま時間だけが過ぎていました。

そんな最中、JICA主催の社会起業プラットフォームであるJICA Innovation Questに参加し、マラウイ在住経験がある、本業で幼児教育や国際協力に携わっているなど様々な背景を持つチームメンバーと共に、マラウイの幼児教育に資する社会起業案として上記のように現地の生活に根差した布を教材としても使えるようにする方法を考案しました。

この事業は、マラウイの人たちのいい意味でのユルさ、物質的な部分にとらわれない心の豊かさはそのままに、金銭的な負担や価値観の押し付けを強いることなく、子どもたちの将来に向けた可能性を広げる一助になると思っています。また、実際に現地で生活していた経験から、マラウイでも「誰ひとり取り残さずできる」ことにこだわって事業内容を検討しており、1回きりで終わらずに最終的にはマラウイの人たちが主体となって続けていけるものと信じています。

ただ、団体メンバーそれぞれが本業を持ちながらその合間をぬって活動を行なっているためなかなか現地で直接の調査や活動ができず、事業を実現に向けて進めていくのが一歩ずつゆっくりになっています。

皆さんには、まずはマラウイのことを知り興味を持ってもらえればその時点でZikomo!(ありがとう)ですが、さらに私たちの活動に共感し事業の実現を早められる支援をしていただければZikomo Kwambiri!(嬉しい限り)です。

特定非営利活動法人Chitenducation

代表理事 中北 順也

寄付金の使いみち

 いただいた寄付金は、主に下記の目的で使用させていただきます。

・現地までの渡航費
・現地での調査、滞在・移動などの諸経費
・マラウイと日本の相互理解、交流のためのイベント
・団体の活動費

ゴール達成でできること

  • 1stゴール 60万円:1名が現地に渡航し1週間の活動をすることが出来ます。
    (航空券35万円、宿泊費5万円、現地移動費10万円、製品テスト・調査経費10万円)

  • 2ndゴール100万:追加でもう1名が現地に渡航し活動をすることが出来ます。
    (航空券35万円、宿泊費5万円)


 ※資金が集まらない場合でも、自費でメンバー2名は現地渡航予定です。

最後に:マラウイへの恩返し、お手伝い

 色々と課題も多いマラウイですが、私たちはマラウイの人たちが「かわいそうだから」「支援してあげる」のではなく、マラウイの人たちが自分たちの力で考え、自立していくためのお手伝いをしたいと考えています。

 代表の中北も体験した通り、実際にマラウイに行ってみると、みんな明るく陽気で周りと助け合いながら暮らしています。私たちの団体には、代表の他にも海外協力隊などでマラウイ滞在経験のあるメンバーが多く、現地でマラウイの人たちから人の温かさや思いやりなどを受け取り、大切なことをたくさん学ばせてもらいました。そして、そんなマラウイに何か恩返しができれば……、と思うようになりました。

 私たちは、マラウイの人たちが自立していくための一つのお手伝いとして、現地に根差した素材で知育教材を作り、気軽に教育にアクセスできる環境を提供することで、子どもたちの能力や可能性を広げ、マラウイの将来を担う子どもたちの成長を支えることができれば嬉しいなと思っています。

 ぜひ、みなさまの温かいご支援や応援を、どうぞよろしくお願いいたします!

NPO法人

Chitenducation

〒6510086

兵庫県神戸市中央区磯上通4-2-16-1013

https://www.chitenducation.org

代表:中北順也

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