「MIEF 探究と表現フィールドトリップ」へ秋田の高校生を送るプロジェクト

寄付先

一般社団法人 MIEF

「MIEF 探究と表現フィールドトリップ」へ秋田の高校生を送るプロジェクトの画像

秋田県MIEF実行委員会

支援総額

150,087円

/ 350,000円

42%
  • 支援総額

    150,087円

  • 支援者数

    14人

  • 残り

    終了

  • 開始日

  • 終了日

キャンペーンは終了しました

「秋田の高校生をニューヨークへ!MIEF探究フィールドトリップ」プロジェクトは、秋田県の低い大学進学率とグローバルな視点不足を解消するために立ち上げられました。過去の参加者の声から得た成果や経験を通じ、秋田の若者たちに海外での学びと成長の機会を提供し、クラウドファンディングで2024年度の渡航費35万円を募集しています。探究学習の重要性やNYでの豊かな経験から、プロジェクトの成功により秋田県内の学びが深まり、将来的には他地域にも広がることを目指しています。資金は渡航費および研究開発に充てられ、プロジェクト成功後は地域でのワークショップや報告会が計画されています。

ストーリー

私たちのビジョン

はじめまして、秋田南高校3年の小熊ユミナです。

今回私たちが秋田につながりを持つ全国の皆さんと一緒に創りたいのは、
ニューヨークで行われる「MIEF 探究と表現フィールドトリップ」へ秋田の高校生を送る
プロジェクトです。

私たちの取り組む課題



・大学進学率が低く、グローバルな視点が不足しやすい秋田県
文部科学省の2022年度学校基本調査(確報値)によると、秋田県の大学への進学率は39.6%と、全47都道府県中、最下位です(全国平均56.6%)。全国1位の東京都(76.8%)の約半分で、都市部との教育格差が激しいです。また、国際化を進めるAIU(国際教養大学)は秋田市にあるものの、全入学者における秋田県内高校からの進学者は15%程度となっていて、グローバルな視点に目を向ける機会が秋田県内の高校生には残念ながら少ないのが現状です。

・探究学習を行う機会の少なさ
探究学習とは2022年から日本の高校でも始まった、自分で問いを立てて深めたいことを探究していく学習方法のことです。インターナショナルバカロレア(通称IB)のカリキュラムにも組み込まれていたものがベースになっています。現状、日本では1人の教員が複数人の生徒を指導しなくてはならないため、なかなか探究を深めていくことが難しい、また生徒の行なっている探究が自分の専門外だった時に指導できないなどの課題があります。自分自身で問いを立て深めるという行為の習得も難易度が高く、良いテーマに取り組んでいても困難で探究をやめてしまうことも少なくありません。


なぜこの課題に取り組むか


なぜ秋田の高校生がこのプログラムに参加すべきか理解するためには、まず昨年のMIEF 探究と表現フィールドトリップ参加者とその保護者、支援者の声を聞いてください。

「自分の内に秘めていた探究が、たくさんの発表やディスカッションの機会を通じて、進化し外に開いていきました。初めての海外や探究をする仲間との出会いはとても刺激的で、内気だった私が挑戦する勇気をもつようになったことに成長を感じています。学校の外に飛び出したことで得られたこの経験は間違いなく一生の財産です。」(昨年参加高校生)


「探究は、自分の人生をかけて行なっていく営みです。テーマが変わったとしても、探究という営みは変わりません。自分の人生を主体的に生き、またその探究を通して仲間が増えるということは、人生において本当に豊かなことだと思います。地方には情報も機会もないとよく耳にしますが、今回の機会はまさに目の前に、世界へ飛び出すチャンスが現れているのだと思います。世界は広いです。自分の探究で広い世界に飛び出してみてください。」(佐竹宏平 株式会社Root-N 代表 / 加賀サポーター)

「秋田県から高校生をNYに送り出すことで、IB(国際バカロレア)で行われている教師目線かつ学習者目線の常に変わり続ける探究型の学び方のフレームを実践的に学ぶことができます。探究と表現は言葉にするのは簡単ですが実際には地政学、社会学、心理学、歴史学など幅広い分野の研究者、地域のプレイヤー、アーティストなど、様々な人材が関わりだすことでよりよい探究の改善や批評が生まれていきます。ぜひ秋田県内の高校生に体験してもらいつつ、今後もそのサイクルが継続していければと願っています。」(秋田県内サポーター)

「部活と学校生活が中心の普通の高校生でしたが、渡航後は、大人の意見に対しても多面的に考えていけるようになったのか、そのまま受け入れるのではなく、一旦考えて、きちんと意見ができるようになりました。それぞれの視点で探究をする大人、仲間と出会えたこと、学べたことは、娘がこれからどこの地域でどのような勉強、仕事、探究をするにあたっても、素晴らしい財産になったと思っています」(Harumatsuri参加学生 保護者)



「MIEF 探究と表現フィールドトリップ」では自分の探究を深め、どのように表現するかということを主軸としたプログラムです。日本各地から参加する同世代の探究を知り、表現の手法あふれるニューヨークで活動することを経て、それぞれの参加者が自分の探究を深めます。本プログラムはIB校であるUNIS(United nation international school)で50年教鞭をとった日本語教師・津田和男先生の実施する探究と表現カリキュラムをベースにコンテンツが用意されています。

このような素晴らしい機会を、秋田県内の高校生にもぜひ体験してほしいと考え2024年度の渡航費35万円をクラウドファンディングで賄おうという企画です。

本プロジェクトのように、秋田県内の高校生が海外に一歩を踏み出し、探究を広げていく機会はとても貴重なものです。


MIEFで行われてきた探究と表現ワークショップとは

参加者の一人である私、小熊ユミナが参加してきたレポートを下記に記載します。


昨年(2023年)の様子

日本各地(秋田、山形、東京、栃木、神奈川、兵庫、広島、島根)の高校生10名が参加しました。


小熊ユミナ 秋田南高校3年

(幼い頃から工作が好き / 建築を見るのが好き / 空港に行ったり、飛行機に乗ることが好き)

 私は「女子トイレの混雑をサインデザインで解決する」という探究をしています。休み時間の度に混雑する秋田南高校の女子トイレをフィールドに、混雑の原因を追究しデザインの力でこの問題を解決するというものです。

 渡米時にはまだ、こういったデザインのモノを作れば良いのではないかという提案と予想をしていたに過ぎませんでした。実際にNYに行き、日本語や英語で探究内容をプレゼンしてフィードバックをいただき、宿に帰ってからみんなで振り返りをするという流れを通じて、このままではいけない!実際に形にして、混雑を解決したい!と強く思い、秋田に戻り早速プロトタイプを作り、学校の先生方や友人の手も借りて検証を重ねていきました。


 私の探究は最終的には学校のトイレの扉に付いている鍵穴に行き着く、規模だけ見るととても小さな探究です。最初は自分の探究に自信を持てず他のメンバーの発表を聞いて探究の内容や規模を比べてしまうこともありました。しかしNYで様々な経験をするにつれ、自信を持てるようになり、最後には胸を張って発表できるようになりました!NYで日本とは違う道路標識を見たり、英語表記しかなく使い方がわからない洗濯機などを前にして、改めてサインデザインやユニバーサルデザインの重要性を認識しました。不便を便利に、快適にするデザインづくりに携わりたいと思うと同時に、ワクワク感を提供する不便なデザインもあっても良いのではないかと考えるようになりました。


 7月には山形県米沢市で探究と表現のワークショップが開かれ、私達Harumatsuri参加メンバーも参加しました。これは自分の探究をカリキュラムにして自分自身の探究の見通しを立てると同時に、他の人も自分の探究に参加しやすくするというプログラムでした。トイレの混雑を解決するという探究は、高校卒業で一区切りがつくと考え「利用者のワクワクが止まらない空港を作る」という新しいテーマで今後の探究についてじっくりと考えました。そこでもたくさんの方と出会い、探究を語るうちに「五感」に興味を持つようになりました。大学ではデザインと建築の両方を学び、上記のデザイン手法に加えて五感を刺激する建築を実現するための知識を蓄えていきたいと考えています。

 自分の探究に本当にたくさんの仲間との出会いと経験が混ざり、将来やりたいことが明確になりました!

タウンゼント・ハリス高校訪問

 ジェスチャーも交えながら英語で自分の探究をプレゼン、質疑応答をしました。

 ここで出会った現地の高校生の子と今でもDMで会話をしています!


Tech for peace symposium 2023

 東京大学の渡邉英徳教授をはじめとする方々のプレゼンやディスカッションの後、高校生も探究を発表しました。その後はピザを片手にラウンドテーブルディスカッション!



Harumatsuri2023

 NYで日本文化に触れて心から楽しんでいる現地の生徒を見て、遠く離れていても日本の文化がここまで受け入れられているということを知り嬉しかったです。エネルギーをもらいました!


番外編

 食材の買い出しからグループに分かれてクッキングをしました。特大ステーキに山形の芋煮、広島焼き(風)... とにかくみんなとの絆が深まった夜でした!



  NYの景色


寄付金の使い道


集まった資金は、本プロジェクト遂行にあたり、渡航費および研究開発のために利用させて頂きます。

■目的


ニューヨークで行われる「NECTJ Harumatsuri」へ秋田の高校生を送り届けること。そこでの経験を秋田県内の高校生、大学生、大人に伝えることで秋田県内の地域全体と学びを深めていくことを目指します。

 
※「NECTJ Harumatsuri」は、NECTJ(Northeast Council of Teachers of Japanese)が1994年から毎年開催している米国北東部在住の⽇本語学習者のための祭典です。4⽉11⽇にアメリカ・ニューヨークにある国連国際学校(UNIS)にて開催されます。Harumatsuriでは、⽇本語のパフォーマンス、⽂化ブース、各種コンテスト、タレントショーが企画され、北⽶で⽇本語を学ぶ中⾼校⽣を中⼼に400名以上の⽣徒が、⾃⾝の探究学習の成果を発表し、交流を拡げていきます。

■サブ目的

①今回の「NECTJ Harumatsuri」に参加する秋田県内の高校生が、来年度以降も県内の高校生を送るクラウドファンディングを地域の大人の協力を得ながら継続的に行っていくこと。

②「NECTJ Harumatsuri」で行われている探究と表現ワークショップを2024年内に、秋田県五城目町でも津田先生によるリモート演習などを経て、実際に地域の大人や高校生達と一緒に行ってみること。


スケジュール

2024年

1月初旬:本プロジェクトスタート、クラファン立ち上げ
1月30日(火)夜19時~:馬場目ベース@五城目町で行う探究と表現フィールドトリップ@NYの説明会開催(zoomでのリモート参加も可能です)

1月31日(水):探究と表現フィールドトリップ@NYの申し込み締切り
リモート面接開始
2月末:渡航者決定、クラファン終了
4月9日~13日:成田空港からNYへUNISでのプログラム
8月:秋田県五城目町でUNIS報告会を開催(予定)

現状

UNIS津田先生との協力関係ができており、国内でも米沢や加賀、東京などですでに高校生を巻き込んだワークショップが開催されています。今後は各地域が自立的に学びを広げるため、各地域のフィールドを高校生それぞれが探究するスタディツアーを開催するなど企画が進んでいます。

詳しい内容は下記を御覧ください。

https://movement-ief.net/ny


〒1040061

東京都中央区銀座一丁目22番11号銀座大竹ビジデンス 2F

https://movement-ief.net/ny

代表:津田和男

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