寄付先は私が6年間、ボランティアとして活動させていただいている『みらいこども財団』です。みらいこども財団は約10年間、児童養護施設で暮らすお子さん達に寄り添い続けているボランティア団体です。児童養護施設は、虐待や貧困など様々な事情で親と暮らすことができない子ども達が暮らしている場所です。児童養護施設で暮らしているお子さん達の多くが高校卒業後、施設を卒業して一人で生きていくことになります。そのようなお子さん達が社会に出てからも気軽に立ち寄ることができる居場所を作るために、皆様からのご寄付を活用させていただきたいと思います。
ストーリー
私がみらいこども財団と出会ったのは、2016年になります。ボランティア活動を始めたきっかけは、『社会人』という言葉に疑問を抱いたことがきっかけとなります。
皆さんにとって社会人とはどのような人のことでしょうか?
答えは一つではないかと思いますが、私は『社会に対して責任を持てる人』のことではないかと考えています。今の自分が社会に対して責任が持てるのかを考えた時に、世界や日本にはたくさんの社会課題があることに気づかされました。中でも子どもに関わる課題は、先送りにできない待ったなしの状況であると感じています。みらいこども財団の活動理念に『人々が優しくなる機会を創造する』という理念があります。社会を担っているのは私たち人間です。私たちが優しい気持ちを持つことで多くの社会課題を解決できるかもしれません。私たちの活動を通じて、お子さん達や一緒に活動する仲間、関わる全ての人が優しい気持ち、人との信頼関係、思いやりの気持ちを持つことができれば、10年先20年先の社会は今よりも生きやすい社会になっていると思います。これまで見て見ぬふりをしてきた課題に向き合い、私にできることをやろうと思い、みらいこども財団で活動させていただいています。
振り返ってみると、活動を始めた頃は、とにかくお子さん達との関わりが楽しく、訪問をすれば、たくさんの元気や希望をいただけることが活動の原動力になっていたように思います。訪問を重ねるうちに、ある職員さんから『三輪さんと会えることを楽しみにしていて、子ども達が友達からの遊びの誘いを断り、土日の予定を空けるようになりましたよ』と言われたことがあります。この時、初めてお子さん達と心と心で繋がったような感覚を持ちました。一度できた繋がりを絶対に裏切らないように、お子さん達の人生に寄り添い続ける覚悟ができたような気がします。
様々な事情で児童養護施設で暮らしているお子さん達ですが、目の前にいるお子さん達は、素直で純粋な気持ちを持ったお子さん達ばかりです。長く関わってきたお子さん達も、徐々に中学生、高校生になり、成長の早さに驚きと喜びを感じています。そのようなお子さん達の多くが高校を卒業した後は、施設を退所して、一人で社会に出ていくことになります。
頼れる大人も少なく、経済的にも厳しい状況の18歳のお子さんが一人で生きていくということは、とても大変なことで、不安も抱えています。施設の職員様もご尽力されておりますが、全ての子ども達へのサポートをする為には、人手や時間が足りていないことが現実です。
私たちはお子さん達が小さな頃から関わることで、信頼できる存在になることを目指しています。社会に出てからも、信頼できる私たちボランティアクルーに会える場所があれば、お子さん達にとって気持ちが安らぐ居場所になるのではないかと考えています。このような居場所を『みらい基地』と呼んでいます。みらい基地を全国各地に作ることができれば、多くの方が社会貢献活動に携わることもでき、今よりも優しい社会になると思っています。
今年で、30歳の節目を迎えます。これまでの活動をさらに前に進めて、次のステップに踏み出す決意も込めて、今回バースデードネーションにチャレンジしました。ボランティアや社会貢献というと一部の意識の高い人や余裕のある人が行う活動と思われる方も多いかもしれませんが、今回のバースデードネーションを社会課題について考える一つのきっかけとしていただければ嬉しいです。応援よろしくお願いします。