フィリピンの貧困地域に暮らす子ども達、児童養護施設や青少年更生施設といった施設で暮らす子ども達の自立支援事業のサポートをしたい!
ストーリー
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【 10代の自分を救ってくれた “ヒーロー” たち 】
私は17歳の時にパニック障がいを発症し、家の外に出られない日々を過ごしました。将来に対する不安、生きていても誰の役にも立てず迷惑ばかりかけてしまうのではないかという苛立ちと焦りに押しつぶされそうな毎日を過ごしていました。
そんな時に出会ったのが、フィリピンの子ども達です。
環境を変えてみた方が良いのではと家族の後押しもあり、NPO法人アクションが主催する海外ボランティアツアーに参加をし、初めての海外・初めての外国人と触れ合った場所が「フィリピン」でした。
「Ate!(お姉ちゃん!)」と孤児院や路上の子ども達は気さくに私に話しかけてくれ、時間が過ぎるのを忘れていつまでもかけっこをしたり、髪を結びあったりして遊んでいました。
忘れられないのは、ホームステイ先のお母さんがこう言って最終日に私を抱きしめてくれたことです。
「未来は今の積み重ねでしかないのだから、今のあなたをとびきり大切にしてあげるのよ」
当時の私が一番欲しい言葉でした。
将来の為に必要だと考えていた学歴、知識、お金、経験、人を想う気持ち。
どれも持っていない、持っていないと何もない自分を責めるばかり。
でも、それらを積み重ねていくのはいつだって「今」の自分。
今の自分を愛さないで、この先何が生み出せるっていうの?
そんな真っすぐな問いかけに、心がとても軽くなったことを覚えています。
病気も国籍も年齢も関係なく友達になれること。
今の自分を大事にしてあげることが未来に繋がること。
「人間」ってこんなにも温かい生き物なのだということ。
本当に沢山のことをフィリピンの皆さんから教わり、彼らと関わるようになってからはパニック発作が起きる頻度はどんどん少なくなっていきました。
『笑うしかないから、とりあえず笑おう!』
過酷な環境下でも笑顔とユーモアを忘れない彼らに沢山助けられました。
笑ってしまうと不思議と「どうにかなるし、どうにかする!」と気持ちを切り替えられたものでした。
【 ヒーローたちが暮らす現状 】
常に笑顔を絶やさず、家族を大切にしているフィリピン人。
お金で買えない幸せがあることを教えてくれましたが、同時にお金がないと救えない命があることも知りました。
毎年150万人ずつ人口が増えており、経済成長率は年平均6~7パーセント。かなり活気があるように見えますが、増えている150万人の7割は「貧困層」です。
物価はどんどん上がり日本の約2分の1程度。
(物によっては日本と同等、それ以上の値段のものもあります。)
しかし給料は日本の約10分の1です。
つまり、皆さんが明日家から出たら、世の中の物価(家賃、水光熱、食事、あらゆるもの)が全て5倍になったと同じ感覚なんです。家賃が6万なら30万に、ランチが800円なら4,000円に、ただし給料はそのまま、そんな状態です。
大半の方が生活できなくなると思います。そんな状況下でフィリピンの貧困層の人々は暮らしています。
そんな環境下で生まれ育ち孤児院にやってきた子どもたちは、更に『見捨てられた』という意識を刷り込まれて生きています。
フィリピンはとにかく家族第一の国です。
街を出歩けば、またSNSやメディアでも、幸せそうな家族の姿を嫌でも目にすることになります。そんな社会の中で幾度となく『自分だけ違う』と深く傷付いていきます。
【 追い打ちをかけるコロナ 】
フィリピンは世界一長いロックダウンが続いた国です。2020年の3月から18歳以下は一切外出禁止。2022年8月に公立学校の規制が解除され、約2年半ぶりの対面授業が再開されました。
デバイスも通信環境も整っていない貧困地域では、学校から教科書を借りてきて親がこどもたちに勉強を教えるというスタイルでした。
仕事がない、食べるものがない、こどもたちは外に出れない。
そんな状況下で家庭内のストレスは上がる一方であり、フィリピン国内の虐待件数が前年度比260%増加という数値も出ています。(こちらは報告されている分だけの数字です。)
データ引用元:ABS/CBNニュース
【 子どもたちが “子ども” になれる時間 】
大人たちのストレスを一身に浴び、学校に行けない、友達に会えない子どもたちの心の負担は測り知れません。そんな状況下で少しでも子どもたちのストレスを軽減しようと、NPO法人アクションでは様々な活動を行ってきました。
政府の目が行き届かない貧困地域に対して粉ミルク配布を行ったり、オンラインでダンスや空手のレッスン、性教育レクチャーなどを実施、また親御さんに対して勉強を教える際に気を付けるポイントや、精神面のサポートを定期的なセミナーを通して行ってきました。
動画「コロナ禍の人々の暮らし〜貧困家庭への支援物資配布〜」
またチカラプロジェクトと題した、こどもたちが自分のチカラで生きていけるように専門能力を身に付ける職業訓練(セラピスト、美容師)も継続して行っています。
孤児院の子どもたちは18歳になったら施設を退所しなければなりません。
手に職を持つことで、学歴に左右されず安定した収入を得ることが可能となります。
また社会で様々な大人たちと接していく中で「コミュニケーション能力」「忍耐力」といったスキルは必要不可欠です。
しかし、虐待、ネグレクトといった様々な家庭環境で育った子ども達はそのような能力を身に付ける機会には恵まれませんでした。
せめて、施設にいる間だけでもそのような力を身に付けられるようにしてあげたいという想いから、アクションでは空手教室、ダンス教室を実施しています。
また「感情のコントロール」や「お金の管理」、「問題解決」や「自己理解」といった社会で生きていく上で必要となる様々な能力を10個の単元にまとめ、ライフスキル向上プログラムと題して定期的に貧困地区と施設の子どもたち向けに実施しています。
喧嘩ばかりしていた男の子が空手を初めて「人に殴られるって、こんなにも痛いものだったんだ」と知り、イライラしてもむやみに手出しをしなくなったり、
消極的だった女の子がダンスを習い、自分を表現することがこんなにもワクワクするものだったなんて知り、普段の生活でも自分の意見を言えるようになっていったり、
大学に行くにはこんなにお金がかかるものなのか!と驚愕し、お小遣いの貯金を始めるようになったり、
子ども達の吸収する力にはいつも驚かされます。
暴力という解決の仕方しか知らなかった子どもたちが、協力・調和・信頼の威力を知っていく時間。
普段のストレスから離れ、「楽しい」「わくわくする」といった感情が自然に持てる時間。
「自分って、悪くないかも」そう、自分の人生に可能性を感じ始める時間。
どうか、そんな時間を子ども達に一緒にプレゼントしていただけないでしょうか。
【 寄付の使い道 】
●職業訓練の実施
フィリピン国内において美容師、セラピストといった職業は資格を持たずとも確かな技術があれば手に職を持ち働くことが可能となる。第一線で活躍する日本とフィリピンの講師の方々から、実践的な技術指導をこどもたちに定期的に実施。
●ソーシャルスキル向上プログラム
専門スタッフによるカウンセリングアクティビティを定期的に実施することで、児童養護施設、青少年更生施設のこどもたちの心のケアを継続的に実施。また空手レッスンやダンスレッスンを定期的に開催し、こどもたちの心身の強化、ストレス発散の場を設ける。
●ライフスキル向上プログラム
「自己認識」「心と体のセルフケア」「スピリチュアリティ」「目標設定」「問題解決」「対人コミュニケーション」「共感力」「社会的責任」「お金の管理」これら10個の単元を基に研修を実施。社会に出る前に、生きる力の土台を構築する時間。
●NPO法人アクションが実施する、児童養護施設、青少年更生施設、貧困地域の子ども達に向けて実施する自立支援事業にかかる経費
海外ボランティアプログラムの運営費用、青少年更生支援員の育成事業運営費、施設の修繕費用、運営スタッフ・指導員の人件費、各プログラムに参加するこどもたちの交通費や食費等
もちろん、シェアだけでもとても嬉しいです!!!
どうぞ宜しくお願いいたします。