乳がんに罹患し乳房を全摘手術する患者が今でも36000人以上おられます。
乳房再建が保険適用になって約10年ですが、正しい知識がないばかりに泣く泣く全摘手術を受ける方もおられます。
私たちは悲しい思いをしているすべての乳がん患者に希望と勇気を届けたくてフォトカードを制作します。
ストーリー
はじめまして、NPO法人テッテルーチェ代表の加藤千恵子です。
自分の乳がん体験から 乳がん患者同士が支えあう会を作りたいと2011年に設立し、名古屋と大阪で患者会を開催しています。
乳がん治療、乳房再建など様々な体験をした患者が集まり同じ不安や体験を持つものとして、心の支えあいや情報発信をしております。
患者会は乳がんを体験して泣いてばかりの集まりではありません。
前を向くため、これからの生活をよりよくするための集まりです。様々な病院の患者さんがご参加されています。
月5回の名古屋や三河地区、大阪での患者会と講演会や季節のイベントなど行っています。
2023年は乳がん患者を救いたいと乳房再建の情報を届けるため、クラウドファンディングにチェレンジします。
NPO法人テッテルーチェ 代表理事 加藤千恵子 患者会の様子
リレーフォーライフなどイベントへの参加
乳がんになる方は年間で9万人、そのうち全摘手術を受ける方が40%もいます。
乳房再建が保険適用になって10年がたちますが、再建している病院は多くなく、十分な案内のないまま全摘手術を受けられる方が後をたちません。
乳房全摘を行った場合でも乳房再建を行った場合でも生存率は変わらないのに、まるで「命」をとるか「胸」をとるかの選択を迫られるような場合もあります。
乳房全摘手術は胸に大きな傷が残り、心に傷を負う方もおられ、身体的なバランスが崩れ日常生活がままならなくなる方もおられるのにです。
そこで乳がん患者が正しい知識と選択ができるよう乳房再建をもっと広めたい!と乳房再建をした乳がん患者たちが自らモデルとなって、フォトカードを制作し、乳房再建のスペシャリストの先生方の乳房再建講演会を実施します。
撮影は女性の生きるチカラを撮り続ける「しのぶれど 写心家 中田しのぶ」さんです。数々の受賞歴と多くのメディア出演をされておられるほどのしのぶさんに撮影していただけることは大変光栄です。
フォトカードを通して、患者自身が自分のしたい手術の選択できるよう希望の光をお届けします。
患者会には「胸より命の方が大切だ」と医師や家族に言われ全摘手術を受けて、失くした胸を見てショックで外に出られなくなってしまった方、うつ病で入院されてしまった方がいらっしゃることがあります。
大好きな温泉に行けなくなってしまった。友人との間に距離ができてしまった。孫と風呂に入れない。誰かに見られないようにコソコソしてしまう・・日常生活のささやかな喜びが無くなってしまう現実・・・。
「もっと早く乳房再建を知っていれば」と後悔されている方に大勢お会いしました。
ご自身の選択が間違っていたと後悔するほど悲しいことはありません。
乳房再建の正しい知識を皆さんがもっておられれば泣かずに済んだのかもしれません。
乳がんの手術はゴールではなく、治療スタートと新しい人生のスタートに関わる重要な手術です。
胸があるのとないのとでは人生が変わってしまう方もおられます。
そこで私たちは乳がん患者さんたちが、正しい知識を持ち正しい選択ができるようにフォトカード制作に取り組む決意をしました。
私は39歳で乳がん罹患しました。独身で子供はいません。
私はトリプルネガティブタイプという再発率が高く、予後が悪いタイプで抗がん剤以外の治療法はありませんでした。手術方法は乳房全摘手術、胸を失うことにも悲しみと衝撃を受けました。
まずは右胸全摘出手術を受け、抗がん剤治療を行いました。
胸を失い、髪の毛が抜け落ち…惨めな気持ちなる日々、女性としての自信や尊厳を失ったような気になる日もありました。
けれど、しばらくすると胸がない生活にも慣れてきて、手術を受けなくてもこのまま生活できるかなと思ったこともあります。
辛く厳しい抗がん剤治療が終わり、お腹の脂肪を使った自家組織による乳房再建手術を受けました。
長時間にわたる手術の後、胸の膨らみを見てポロポロと涙がこぼれ落ちました。
胸がない事に慣れていたはずだったのに、胸が無いことがこんなにも悲しかったんだ、と初めて気づいたのでした。
可哀想だと思われたくないだから、私は大丈夫!胸が無くても平気!って思いたかっただけだったのです。
トリプルネガティブタイプが判明し、乳房全摘をし絶望しかなかった私が、再建してからは希望を持てるようになったのです。
再建前は毎日、お風呂に入るたび、着替えるたび「自分は乳がんなんだ」と思い知らされていました
それが、再建後は胸のことを気にせずそれまでと同じ暮らしができるようになったことで、病気に対しても前向きになれたのでした。乳房再建はただ胸を作るだけのためではない、女性としての自信や尊厳を守るためのものでもあると私は思います。
私は乳がん罹患後にカフェOpenという夢を叶えました。
乳がん罹患したら人生終わりではない。乳がんになったからこそ叶えられた夢かもしれません。
皆さんの未来が笑顔に満ち溢れたものになって欲しいと心から願っています。
NPO法人テッテルーチェ 三河代表
北村 有里 ちな舎店主
乳房全摘→1年後 穿通枝皮弁法にて乳房再建
私は41歳の時、乳がんで全摘手術の診断を受けました。
「胸が全部無くなって、大きな傷が胸の位置に入る」という現実をどうしても受け入れられずに泣いてばかりの日々。
死ぬのも、治療も、全摘手術も怖くてたまりませんでした。
当時は乳房再建が保険適用ではなく情報も僅か・・・。真っ暗な暗闇の中にいるような日々でした。
いくつもの病院をめぐり胸を失いたくない、再建したいと伝えましたが
「乳房より命」「もう子供がいるから必要ではないでしょ」と言われて、絶望した私は、諦めて全摘手術の予約をしました。
鏡の前で「この胸がなくなるんだな。受け入れなくては」と毎日泣いて胸を失って笑って生活できるだろうかと考え、友人とお付き合いもできなくなるだろうと思っていました。
しかし手術の1週間前、奇跡的に同時再建をしてくれる医師と出会い、私は皮下乳腺全摘出同時再建術を受けました。
胸がある、こんな当たり前で普通のことがこんなにありがたく嬉しいとどれだけ感謝したかわかりません。
乳がんは長く生きられる病気、だからこそ私には乳房が必要でした。
乳房再建に出会うまでは生きた心地がしなかった日々、毎日泣いて暮らした日々・・。
きっと同じ思いをしている患者さんがいるに違いないと思い、乳がん患者会を作りました。
たった1人で始めた会ですが、今では志をともにしたたくさんの患者さんとともに活動をしています。
私たちは体験者として真っ暗闇の中にいる患者さんの、希望というひとすじの光になりたいと願っています。
啓発活動 市役所での講師ピンクリボンの日開催:湯谷温泉にて地域の方と一緒に活動
しのぶれど 写心家 中田しのぶ
運命的な出逢いで乳がんの手術前の女性のヌード撮影を通して、生きることの尊さと美しさを感じ、人そのものである【命】を写し込む写心家となる。
モットーは【感じる】ー【通じる】ー【心が写る】
写心家 中田しのぶ
出演メディア
テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」朝日放送「キャスト」朝日放送「雨上がりのAさんの話」毎日放送「メッセンジャーの〇〇は大丈夫なのか?」関西テレビ「よーいドン! となりの人間国宝さん」読売テレビ「ten」産経新聞関西WOMANFMOH!「Vandy’s mind」ラジオ大阪 「阪上雄司の縁モーニング」
乳がんになってしまったと落ち込むこともあるでしょう。でもそれはより健康的に、より美しくなれるきっかけなのかも知れません。
実際に乳がんと分かる前よりもいきいきとした人生を歩んでいる方を数多く見てきています。私は乳がんの専門家として、再建や美容のプロとして前向きに頑張る皆さまを応援しています。
河田外科形成外科 形成外科医
河田 健吾先生
経歴
医学生時代、乳がん治療医と再建医と出会ったことをきっかけに乳がんを診つつ再建もできるドクターになることを決意。
2010年川崎医科大学卒業
2012年岡山大学乳腺・内分泌外科入局
以降乳癌診療に携わりながら乳房再建、美容研修を行なう。
2023年から河田外科形成外科に勤務
目標金額は100万でおおよその内訳は下記になります。
フォトブック1000部製作費(撮影、校了、印刷代など):約80万
事務局経費・広報費:10万円
手数料10万円(手数料9%+税)
2000円:代表加藤よりお礼メール
3000円:代表加藤よりお礼メールとフォトカード1冊進呈
5000円:お礼メール、フォトカード2冊進呈
10000円:お礼メール、フォトカード1冊郵送、講演会招待券
1500円:フォトカード購入1冊分(ご寄付いただいた上でお申込みをお願いします)送料込み
クラウドファンディング受付終了:9月30日
撮影:10月15日
編集、校正:11月下旬
リターンお届け:12月中旬より発送予定
乳房再建講演会:2024年2月18日(日)
私たちは名もなきただの乳がん患者です。なぜヌードになるという大それたことにチャレンジするのか・・・。それは私たちが乳がんと告知され一度は死を覚悟し、生きる希望を見失いそうになった経験があるからです。
乳房全摘出で乳房を失い胸に大きな傷がつくことが当たり前、病気した私が悪い・・・私たちもそう思っていました。でも乳房再建で胸を取り戻したことで自分を取り戻し、人生を取り戻したと実感しました。だからこそそんな想いをして欲しくない、悲しい思いから抜け出してほしいと願ってやまないのです。
このプロジェクトは乳がん患者とそのご家族、ご友人の方々すべての皆さんの一助になると信じています。
ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。