ケニア、ナイロビにあるアフリカ最大のスラム「キベラスラム」のトイマーケットで6月11日の早朝、火災が発生しました。現地の報告によると約3000棟の店々が全焼し、一夜にして2000人以上が職場を失いました。2022年からキベラスラムでサッカーリーグを開催する一般社団法人A-GOALは、火災で被災した人々の命を繋ぐために食糧の緊急支援を開始します!
ストーリー
【2023.6.16追記】
お陰様でクラウドファンディング開始から2日間で1つ目の目標金額としていた25万円を達成しました。
ご協力いただき、誠にありがとうございます。 早速、第一弾として現地に送金させていただきました。 (Syncable手数料・送金手数料を勘案して、22万円=215,572ケニアシリング)
現地カウンターパートで、キベラA-GOALリーグをともに運営しているケン氏・コリンズ氏と相談し、障がいのある方の家庭やシングルマザーなどまずは特に優先度の高い540世帯に食料支援をさせていただくことにしました。
内訳については、下記の表をご覧ください。
*215,572ケニアシリングとの差額は次回の食料配布に活用させていただきます。
ネクストゴールとしては、50万円を設定させていただきます。
当初、今回被害があったトイマーケットの規模を3000軒・2000名以上と把握していましたが、それでは収まらないとの情報も届いています。 引き続き、皆様からのご協力をお願いします。
焼け野原
現地時間6月11日日曜日午前2時頃に発生した火災は、トイマーケットを焼き払いました。残ったのは黒焦げになったトタンと、食器や靴といった売り物の残骸だけ。キベラの人々は今、悲しみに暮れています。
トイマーケットのあるキベラスラムは皇居ふたつ分の地域に100万人が住むと言われる密集地。ひとたび火がつけば、密接したトタンと木材の家に次々に延焼し、一帯はすぐに火の海となります。そうなるとスラムの人々はなす術がありません。燃え上がるお店をただ見つめることしかできませんでした。
A-GOALは、キベラスラムでコミュニティースクールを運営する現地の団体、アガペ・ホープ・フォー・キベラと連携してサッカーリーグを運営しています。アガペは今回の火災で全焼を免れました。しかし火災に乗じて盗難が発生。学校の備品やサッカーボール、子どもたちの食糧が盗まれたと言います。
火災で全てを失ったトイマーケットの人々ですが、政府からの支援は期待できません。なぜならキベラがインフォーマルな居住区だからです。人々はここに無許可で住んでいるので、何かあっても政府からのサポートはなし。治安の問題からNGOからの支援もほとんどありません。
キベラはホーム
どこからの支援も期待できないキベラスラムですが、私たちA-GOALはここで2022年と2023年にそれぞれ3ヶ月のサッカーリーグを開催しました。
子どもたちは毎試合、元気一杯走り回り、仲間と友情を育んでいます。コーチや親も子どもたちの成長を実感しています。少しずつですがサッカーを通じてキベラスラムが変わり始めているのです。そんなキベラスラムはA-GOALにとって、かけがえのないホームなのです。
命を繋ぐ緊急支援
そんなキベラスラムであった今回の大火災。私たちはホームの人々が苦しんでいるのを黙って見ていることはできません。今回は直接サッカーとは関係ありませんが、被災した人々を少しでもサポートするため食糧の緊急支援を行います。
A-GOALには、新型コロナ感染症拡大下において、現地のサッカークラブと連携し、13,000人以上の地域住民に食料や石鹸・生理用品など生活必需品の配布をした実績と経験があります。
当面の目標は25万円です。700世帯に、とうもろこしの粉2kgとキャベツ1玉を配布します。4人家族が4日から1週間、食い繋ぐことができる量です。
ですが実際は25万円では全く足りません。被災して仕事を失ったのは2000世帯以上。また政府からの支援が期待できない以上、食糧支援も1週間ではもたないでしょう。
1000世帯、2000世帯とできるだけ多くの人々に食料を届けるため、みなさまのご協力をお願いします。