担当スタッフなぎより「多様な子どもたちが”息を吸える”場を」
2023/6/19 09:44
日頃よりにじーずの活動にご協力、ご賛同いただきありがとうございます。
現在クラウドファンディング中の本プロジェクトを担当しております、にじーず表参道スタッフのなぎと申します。今回はこの取り組みへの私の想いについてお話していきたいと思います。
私はこれまでNPO法人やLGBTQの居場所事業に関わる中で、多様な子どもたちの姿をたくさん見てきました。学校(通っている/いない含め)も、年齢も、趣味も、性格も、性のあり方も一人一人ちがう子どもたちと出会ってきました。
でもそれと同時に、そのちがいによって制限をされたり、自身のことを責めたりする子の姿を多く見てきたのも事実です。
「学校自体は行きたいけど、この制服は着れないから行けない。親にも言えない。」
「恋バナになると毎回バレるんじゃないかって怖くなる」
「このままで生き続けるなんて無理」
そんな声を聞く中で、多様な子どもたちは「いない」のではなく「言えない」もしくはそこから「いなくなってしまう」のだと強く感じました。私自身も性的マイノリティ当事者なのですが、学生時代、周囲に友達や大人はいたものの、私がそのままでいられる、本音を打ち明けられる場や人はこの世に存在しないと思っていました。息をしているのに息ができていない、そんな感覚でした。
その後高校を中退し、ユースが昼間に通える公共施設に通っていた時、ある1人のスタッフさんが私の「ちがい」をごく自然に受け入れ、温かいサポートをさりげなくしてくれました。
今でも私はあのときの「ここなら息が吸えるかも」という感覚を覚えています。それくらい子どもたちは周囲の大人の言動・行動を受け取っていて、その大人たちが知識を持つことが、多様な子どもたちが「息を吸える」場を作ることに直結するのだと強く感じています。
それぞれの施設や団体で「多様な性」、もっと言えば「多様な子ども」「さまざまなちがい」を想定した環境作りが行われ、多くの子どもたちが存分に息を吸える社会を一緒に作っていけたら、この上なく嬉しいです!
(その社会を作ることが大人が生きやすくことにも繋がると私は思っています)。
そのためにぜひこの取り組みを応援していただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!
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