キャンペーン終了まであと5日!応援メッセージ紹介⑰
2023/7/5 14:28
キャンペーン終了まであと5日!70%を達成しました。ありがとうございます。
本日は応援メッセージ紹介⑰です。
溝口さんは、ニーズ調査から現在も地域情報担当としてご協力を頂いています。やっちろ保健室が開始となったときには被災した家屋から看板を作ってくださりました。
BRIDGEKUMAMOTO基金を活用して行った際のインタビュー動画もご覧ください。
川とともに生きる。できることを少しずつ。
*7月5日西日本新聞よりの記事を抜粋です。(ご本人に許可を得ています)
以下、本人から応援メッセージです↓
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町の中心部が水没し川沿いの集落すべてが大規模な被害という大水害でした。ありがたいことに被災直後から沢山の人達が助けに駆けつけてくれました。共に復旧支援をする中でのご縁で、多くの支援者や団体をそれぞれが一番活躍できる現場へマッチングさせる橋渡し役などもやらせて頂きました。本当にありがたい多種多様な支援でした。
その中でも異彩で印象的だったのが看護のココロの前身である「やっちろ保健室」さんでした。現地入りできるようになってまだ間もない時期、直接的な被害を受けていないところに支援に入りますと言われ、正直戸惑いました。今、そこかな?この人はずれてるのかな?と当時はその行動を理解できませんでした。3年経ってやっと理解が追い付きます。支援の着眼点と着手の早さ、最低10年という長期支援をあの時からぶれずにやり続けているというありがたみをただただ実感しています。
水害後しばらくたって、水害時直接的被害を受けていない周囲の方々が、「自分たちは大丈夫だったから」と、かなりの負い目を持ちながら暮らしている事に気が付きました。戦争や大事故などの生存者が陥る「サバイバーズシンドローム」というものそのものです。これは、保健室活動のお手伝いを依頼される中での会話で気が付かされました。
さらに、ふと見渡してみたら、医療や交通商店など沢山の町の機能が一気になくなり、生活のハードルが一気に上がっているのです。でも、直接的な被害がなかった地域の方々は、いろいろな支援がその実、とても少ないのです。支援物資の配布所にも、「家が無事だから行かれない、行きにくい」との声も聞きました。家が無事なのに、仲の良い集落の方々が次々と移転し、超過疎の地域はさらに寂しくなっているのです。地域の皆で負担していた活動も一気に集中するようになっています。日常が急速に息苦しくなるような感覚でしょうか。それでも、日に日に支援が必要になってくる地域が、ついつい目の前にある直接的な水害被害を前に、目立たなくなってしまっているのです。10年で進むはずの過疎が1年や数か月単位で進んでいるのです。コロナの疾病対策がさらに輪をかけました。地域で培われていた共同体が一気にしぼんでいて、残された個々の負担が高くなっているのです。集落の皆で健康状態を確認しあい他愛のない話をする事の重要性、心のケアの必要な人や認知症の早期発見など、多くの機会が急速に失われていました。そしてそこを取り戻す、あたりまえをもう一度、という、とてもわかりにくい活動だったのです。
しかも弱者を狙う犯罪が当たり前になっている世の中です。過疎地の高齢者や独居世帯を狙う犯罪があの手この手でやってきます。そういう世相で、まったくお金になりそうにない事を、長期で一生懸命に支援してくれるという事は、理解してもらうまではとてもあやしく見えてしまいます。ゆえに地域の方々の正常な防衛反応から、外部からやってくるこのような活動が地域に溶け込むことは一朝一夕には困難な事なのだと思います。そこを、時間をかけて回りくどいようにも見えるほど、丁寧な活動をしているのがこの看護のココロさんです。
同様な支援は本来行政の役回りでもあり、それぞれの自治単位でも丁寧に行なわれています。個別に対応する地域の施設も、相談員も福祉の仕組みなども既にあるものばかりかもしれません。でも大規模災害時などを経た今の急激な変化の時には特に、どうしても職員や既存組織にも強大な負荷がかかるため、多くの抜けが発生してしまうのは、まあありうる事のようです。常に否定や非難をせず、いくつもの既存の仕組みと連動しながら補完していく姿勢で、地味で、緩やかでわかりにくく、すっと地域に溶け込んでいくような活動スタイルが大事なのだと思います。そして、おそらく、多分どこの地域でもこれはこれから起きうるし必要になる形なのだと思うのです。恥ずかしながらその活動の真価に気が付くまでだいぶ時間がかかりました。そして今はそのありがたみに感謝する事ばかりです。
わかりにくく、地味で、真価に気が付くまで時間がかかる。だからといって理解する事も急かさない。皆がいつか自らも助かることになる。そういうやさしいあたりまえを取り戻し専門家の目を取り入れながら、ゆるやかに長期で活動し続けるその困難さを、資金獲得による持続化と、言語化しての説明責任を果たすためにクラファンを選ばれたのだろうと思います。いつも丁寧な活動ありがとうございます。この社会的挑戦の持続と成長を心から応援しています。
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応援メッセージ、ありがとうございます。
残り5日!最後まで頑張ります。
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