【募集概要】
◆主催:特定非営利活動法人 ぱんだのしっぽ
◆期間:2023年
◆目標金額:100万円
◆用途:ドロップインシェルターの運営経費、24時間対応の相談員の活動手当、アウトリーチ支援で使用するガソリン費及び支援対象者が必要とする物品の購入費用。
◆特典:お礼メール・年次報告(冊子)・受益者の方のお礼メッセージ(寄せ書き)・HPへの名前掲載(希望者)・イベントでの名前(社名・ロゴ)掲出・支援現場への同行(希望者)
ストーリー
シングルファーザー時代に地域の方々に支えていただいた経験から、地域のひとり親家庭をサポートするNPO法人ぱんだのしっぽを立ち上げ
2018年、私の知人より、「近所の親子の事だけど生活がかなり厳しい様子で子ども達もご飯が食べられてないようで…」との話を聞き、私の仲間達で集めた食料品をその家庭にそっとお届けする。優しさのお裾分け。このような形で近所に住む数世帯のご家庭に食料をお届けすることから、私たちはスタートしました。
はじめまして、特定非営利活動法人ぱんだのしっぽ代表の小川達也と申します。
私自身、離婚を経験し、当時小学3年生だった息子と首都圏より地方移住をし、移住先の田舎の集落では息子が通う小学校の父兄さん達や近所の方々が息子の事や父子での生活を常に気にかけてくれたり、畑で取れた野菜を分けてくれたり、本当に心温まる気持ちのお裾分けをして頂きました。息子も中学を卒業し、やっと手が離れてきた頃、前記の活動を始めることになります。
そして息子が成人になり、シングルファーザーとして子どもを育て上げた頃、これまでひとり親家庭の私達が地域の皆さんから受けた優しい心遣いやサポートを、恩返しとして地域の厳しい生活状況にあるひとり親家庭の方々にして行こうと考え、その情熱に賛同してくれた仲間達とともに、これまでの活動の規模を大きくし、組織的にやって行こうと決意して、2020年10月に法人化しました。法人設立に向けた準備期間にスタッフ達はひとり親家庭の現状や支援策等について学び、勉強会やミーティングを重ね、私たちが行う支援についてまとめて行きました。その結果、アウトリーチの手法でやろうと決め、具体的行動がスタートします。
見えているようで見えていない、知っているようでよく知らない。
日常の中では気づかない。
だからこそまずそこに「気付く」ことが大切。
〜団体名に込められた想い〜
ちなみに団体名の「ぱんだのしっぽ 」の由来ですが、パンダの尻尾の色って知っていますか?
黒と思われている方も多いかと思います。正解は白。実際にイラストやぬいぐるみなど黒色の尻尾のパンダがいます。でもパッと見て違和感を感じませんよね。
見えているようで見えていない、知っているようでよく知らない。日常の中では気付かない。実際に厳しい生活状況や環境に置かれている方々に対しても、一見誰もそれに気付きません。
この「ぱんだのしっぽ 」と同じように、見ているようで見ていない、知っているようでよく知らない。日常生活の中では気付かない。
だからこそ私たちは、気づかず見逃してしまうことに「気付く」ことが重要であると考えますます。
親子に寄り添い、親子のSOSに「気付く」ことが、その先のアウトリーチ支援につながっていきます。
「親子のSOS」を見逃さず、ひとり親家庭や子どもたちが笑顔で朝を迎えられる明日へとつないでいきたいと考えております。
そして2020年10月、ひとり親家庭や実質的ひとり親家庭(DV避難による別居等)をアウトリーチで支援する、特定非営利活動法人ぱんだのしっぽ がスタートしました。
「親子のSOSを見逃さない社会づくり」
「誰もがSOSを躊躇なく発信できる社会づくり」
こどもの笑顔はまず、親を笑顔にすること。
家庭が抱える問題に寄り添い、共に解決することで、親が希望溢れる笑顔を取り戻し、こどもも笑顔を取り戻す。親の孤立や不安を解消することが生活の質の改善に繋がり、児童虐待防止にも繋がる。
スタッフ達の熱い情熱のもと活動が始まりました。
拠点と活動エリアを栃木県宇都宮市として、そこに住むひとり親家庭(実質的なひとり親家庭を含む)を対象に、24時間365日対応のLINE公式アカウントを活用した相談事業と、定期的に無償で食料や日用品、衛生用品を周囲にわからない形で直接お届けし、そのご家庭と関係性を構築して寄り添い、抱える悩みや問題をワンストップで共に解決をしていくアウトリーチ支援です。
食料品等の支援のほか各家庭の抱える問題のニーズに合わせ、各種申請のサポート、市役所や調停など裁判所への同行など必要とする場所への同行支援、心を患っている方への寄り添い支援、ヤングケアラー対応、就労支援、DV対応、自殺や心中企図者への緊急訪問等々、24時間365日支援を必要とする親子に心で寄り添い、様々なサポートで適切な支援に繋いでいます。
アウトリーチ支援が求められている背景
ソーシャルワークでのアウトリーチとは、支援が必要であるにもかかわらず届いていない人に対し、こちらから手を差し伸べ、出向き、積極的に働きかけて必要な情報や支援を届けることです。
なぜアウトリーチの手法が必要なのか。
現在、私たちの支援対象であるひとり親家庭の支援に関しても、行政が行う相談窓口や、民間団体の活動など、様々なセーフティネットが張り巡らされ支援体制が整いつつありますが、そのほとんどが受動的な申請主義であり、相談をする側、支援を受ける側が自ら足を運び、相談窓口や食料をもらいに行かなくてはならない状況にあります。
しかし、本来支援が必要でそれを受けなければさらに厳しい状況に陥ってしまう方々が、そこに行かない、行けない、行きたくないという理由により、社会から取り残され、孤立している現状があります。
それはなぜか。
そこには二つの理由が存在しています。
一つ目は心理的な障壁です。
相談や支援を受けに行きたいが、周囲の目が気になる。
支援の申し込み手続きや申請などが煩雑でわかりづらく面倒。
生活が厳しい状況を他人に言いたくない、知られたくない。
以前相談や支援を受けに行ったが、嫌な思いをした。
そもそも行政や民間団体の支援に不信感がある。
などの心理から、支援を受けることを躊躇したり拒絶する方々がいます。
二つ目は物理的な要因です。
行政や支援団体の相談窓口などは平日の昼間の対応なので、仕事も休めず行く事が出来ない。
フードバンクや子ども食堂を利用したいが、車が無く遠方のため行く事が出来ない。
そもそも支援が必要である状況に気付いていない、様々なセーフティネットがあることを知らない。
などの要因により、支援を諦め、必要な支援が届かない現実があります。
そこで私たちは、上記の様な理由で社会から取り残され、孤立を深めるひとり親家庭にいかにアプローチして繋がり、関係性を構築して支援を行なっていくかを第一に考えました。
その結果、こちらから手を差し伸べる「アウトリーチ」の支援方法を行う事となりました。
2021年度は、のべ840世帯の宇都宮市のひとり親家庭にアウトリーチ支援を実施し、2022年度栃木県経済同友会社会貢献活動賞を受賞
宇都宮市でスタートさせたひとり親家庭を対象としたアウトリーチ支援ですが、2022年より日光市においても同様の支援活動を開始して、二つの拠点にて10名のコアスタッフと、27名のボランティアとともに無償で活動を行なっております。
全国各地のひとり親家庭からも支援の依頼や相談が多数寄せられ、緊急支援として宅配便にて食料を発送しLINEで寄り添い、各地域の支援機関に引き継いでいます。
2021年度はのべ840世帯のひとり親家庭と繋がり、2220名の親子に寄り添い、包括的に支援体制を構築するため、行政機関や民間団体と連携しながらひとり親家庭の支援を実施しました。
団体発足当初より、新聞、テレビなど各メディアによる密着取材や、政府広報番組においても団体の密着取材で活動を紹介されるなど数多くのメディアに取り上げられ、「月刊自治研」の特集記事への執筆などにより、団体のアウトリーチ支援活動の紹介や、ひとり親家庭が抱える現状や課題などについて、広く社会に情報発信をさせて頂いております。
・ 政府広報番組「ビビるとさくらとトモに深掘り!知るトビラ」
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg25917.html
・ 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ805X2WQ8YUQIP00F.html
2022年、栃木県経済同友会より、私たちの行なっている、ひとり親家庭を対象としたアウトリーチ支援活動が評価され、栃木県経済同友会社会貢献活動賞の表彰を頂きました。
日々の活動状況はホームページ及びfacebookからご覧いただけます。
・ ホームページ
miya-man.com/company/pandanoshippo
https://www.facebook.com/copandaoyapanda
しかし...
まだ数多く、問題を抱え孤立を深めるひとり親家庭が潜在していると推測され...
現在、74世帯のひとり親家庭と繋がり、日々寄り添い、適切なアウトリーチ支援活動を実施しています。
24時間365日対応のLINE相談には日々、多くの相談や悲痛な声、SOSが私たちの元に届いています。
様々な問題を抱えたひとり親からの相談がある中、いまだ続く新型コロナウイルス感染で自宅療養による就労日数の減少が及ぼす家計への影響や、物価高が非常に大きなダメージを与えている状況が続いており、多くのSOSが届いています。
しかしながら、私たちの支援情報を含め、支援が必要にもかかわらずその情報が届いてなく、問題を抱えたまま孤立を深め、SOSを発信できずに絶望の淵に立つひとり親家庭が数多く潜在しているものと推測されます。
そして急増している相談が配偶者やパートナーからの暴力や子供に対する虐待が推測される案件。
私たちと繋がるひとり親家庭の離婚理由の約7割がDVに起因するものであり、24時間対応のLINE相談の約3割がDVに関連する相談であります。
私たち団体の支援対象者は、ひとり親家庭(実質的なひとり親家庭を含む) の親子とうたってはいるものの、DV被害に遭っていたり、悩んでいたり、離婚後も精神的な後遺症で生き辛い状況に陥ってしまっている女性からの相談が多々あります。
LINE相談だけでなく、今まさに暴力の被害に遭っている女性からの電話もある現実。
別居後や離婚後もフラッシュバックなどで日常生活に支障が出ている女性は数多く存在しています。
なんとかしなくては...
DVについてはその支援の特殊性や専門性から、これまでの事業とは別に新たなチャンネルを開設して、DVや女性、子供の支援について、資格・知識・相談や支援経験の豊富な実績がある専任スタッフで対応することが、DV関連でSOS を発信する女性にとって有効であると判断しました。
そこで...
「暴力に支配される女性と子供を対象とした24時間対応のLINE相談事業と自立に向けた包括的アウトリーチ支援事業」をスタートします。
まず、支援を必要とする対象者が支援の情報を手にすること。
今まさに日々の生活の中でDV被害に遭っている女性、別居や離婚後も後遺症に悩む女性、暴力に支配・洗脳され被害に気付いていない女性たち...実際に虐待されていたり、面前での暴力など、その子どもたちに与える影響も深刻です。DVと児童虐待は深く関連しています。
セーフティネットから取り残され、一歩が踏み出せず、SOSを発信できずに孤立を深め、社会に埋れてしまっている女性やその子供たち。適切な支援に繋げるためには、あらゆる手段と方法で積極的に支援の情報を届け、連携する機関や他の民間団体と有機的な連携のもと、迅速かつ適切な支援活動を実施していきます。
電話による相談の他、LINEを活用することで相談に対する精神的な負担を軽減して相談のハードルを下げ、24時間対応により時間の制約も無いため、いつでも気負う事なく相談できる環境を提供し、DVに特化した専任スタッフによる包括的な支援をアウトリーチで行う事で、心で寄り添い、きめ細やかで適切な支援を提供することができます。
「DVに特化した24時間対応の LINE相談・包括的アウトリーチ支援事業」のスタートにご協力をお願い致します!
本事業の具体的支援内容は下記の通りです。
① LINE公式アカウントを活用した24時間対応のDV相談
② 避難・別居・離婚後の前住居への私物引き取りに関する相手との交渉及び引き取り作業
③ 各種申請や手続き等、行政機関や警察、裁判所などへの同行支援
④ シェルター退所後、別居後、離婚後の伴走支援
⑤ その他DVに関連するアウトリーチ支援
⑥ ドロップインシェルターの運営
DVや女性、子供の支援について、資格・知識・相談や支援経験の豊富な実績がある4名のスタッフで対応してまいります。
※ 本事業の対象地域は栃木県宇都宮市とし、状況を見ながら順次エリアを拡大してまいります。
暴力に支配され恐怖に怯え孤立を深める女性や子供たちのために...
絶望の淵に立つ女性や子供たちの笑顔を取り戻すために...
明日への希望を届けるために...
待ったなしの厳しい状況に、皆様のチカラを貸して下さい。
皆さまの暖かなお気持ちを、支援を必要とする方へ、熱い情熱を持ったスタッフが適切にお届けさせて頂きます。
寄付金の使途
本事業1年分の活動費の一部として活用させて頂きます。
・ドロップインシェルターの運営経費(光熱水費、補修・修繕費、食料費)
¥300,000
・24時間対応の相談員の活動手当
¥480,000(¥10,000/月×12か月×4名)
・アウトリーチ支援で使用するガソリン費
¥120,000(¥5,000/月×12ヶ月×2台)
・支援対象者が必要とする物品の購入費
¥100,000(衣類、日用品等)
※ 目標金額以上集まった場合には、支援対象エリア拡大に向けた準備費として活用させていただきます。
【御礼・特典】
100,000円
・お礼メール
・年次報告(冊子)
・受益者の方のお礼メッセージ(寄せ書き)
・HPへの名前掲載(希望者)
・イベントでの名前(社名・ロゴ)掲出
・支援現場への同行(希望者)