■目次
┣ NPO法人シーウィズとは
┣ 今までの活動
┣ 活動を通して見えてきた課題
┣ ご寄付を通じて達成したいこと
┣ 参加者の声
┣ NPO法人シーウィズとして達成したいこと
┗ 代表メッセージ
ストーリー
NPO法人シーウィズとは
こんにちは、NPO法人シーウィズのRavi(ラビ)です。
私たちは「がん経験者のためのヨガ」を活動の主軸としています。
がん経験者さんは手術や抗がん剤などの治療を通して、身体的な制限や不調、精神的なダメージを多かれ少なかれ経験しています。
ご自分でできるケアとして食生活を見直す方は非常に多いですが、同じくらい大切な運動を積極的に行う方はまだまだ少ないのが現状です。
そこで私たちは「筋力や体力の低下」「術後の可動域の制限」「化学療法やホルモン療法による副作用」など、がん経験者さん特有の課題に特化したヨガを提供しています。
また、ヨガの呼吸法やマインドフルネス瞑想を通じて、不眠や不安など精神的な課題にも取り組み、がん経験者さんの身体と心、両面の健康増進とそれに伴うQOL(生活の質)の向上をサポートしています。
がん経験者さん同士が安心して想いを共有したり、何気ないおしゃべりで一緒に笑顔になれるコミュニティとしての役割も担っています。
今までの活動
NPO法人シーウィズの活動はコロナ禍に有志の仲間と「がん経験者のためのヨガ」をオンラインで配信することから始まりました。
というのもがん経験者さんは治療の影響で体調が安定せず、思うように外出できない場合があります。
コロナ禍ということもあり、自宅から簡単に参加できるオンラインは相性が良く、人と顔を合わせたくない時など気軽に画面をオフにできるのもメリットでした。
同じようにがんを経験した人が周りにいなくとも、全国の人と繋がっておしゃべりを楽しんだり、想いを共有することができ、患者会とも違う一つのコミュニティとして成長してきました。(2022年度は191回開催)
もっと本格的に活動をしようとNPO法人格を取得、スマホさえあれば誰でも無料で気軽に「がん経験者のためのヨガ」にアクセスできるようにインスタライブを通して「朝活」も開始。この一年で259回開催し、延べ6,000人を超える方にご参加いただけました。
活動を通して見えてきた課題
朝活は「誰でも・無料で・気軽に」参加していただきたいという想いから時間を20分と短くし、主に術後の乳がん経験者の方が腕を上げやすくしたり、リンパ浮腫の予防やケアをすることに絞って開催してきました。
そのため、今まで運動をしたことがなかった人、長時間運動をする自信がない人など、最初の窓口として最適でしたが、実際にがん経験者さんががんの再発を予防し、健康を維持・向上するためには週に60〜150分の運動が推奨されています。*1*2
そのためにはより時間も長く、包括的に身体を動かせる通常の「がん経験者のためのヨガ」を併用していただきたいのですが、現時点で「がん経験者のためのヨガ」を開催できるインストラクターが2名しかいないためレッスン本数が少なく、お仕事やご家庭の都合で参加したいけどなかなか時間が合わない、という声も多くいただいています。
ご寄付を通じて達成したいこと
「がん経験者のためのヨガ」を開催できる仲間を増やすべく、ヨガなどフィットネスのインストラクターだけでなく、がん経験者さんご自身やそのご家族なども幅広く学べる養成講座を2024年度までに開催することが目標です。
エビデンスに基づいた情報を提供し、受講者が自信を持って学べるよう、医師など医療従事者にも協力を呼びかけていきます。
そのためのテキストやビデオなどの教材作りに、クラウドファウンディングで集めた資金を使わせていただきたいと思います。
今月からマスクの着用ルールが緩和されたりなど、少しずつオンラインからオフラインへの回帰も始まっています。各地域の「がん経験者のためのヨガ」を学んだ受講生がレッスンを開催することで、その地域に根差したコミュニティを作ることもでき、都心と地方で受けられるがん経験者さん向けのサービスの格差の解消にも繋がります。
※ご支援いただいた方にはご寄付された金額に応じてささやかですがリターンをご用意しています。詳細はページ最下部をご覧ください。(PCの場合は画面右側に記載があります)
参加者の声
朝活や「がん経験者のためのヨガ」に参加されているがん経験者さんの声をご紹介します。
#1 Chihiroさん
(1)どれぐらい朝活を続けていますか?
5ヶ月
(2)朝活をしていて感じる変化や良かったことは?
1日の良いスタートができる!
自分でも気づいていなかった体の不調を意識できるようになり、体も心も 整うようになりました。
1つ1つの動作、特に自分にとって難しい動作に集中すると、頭の中にある悩み事も少し忘れられて、マインドフルになれるようになりました。
(3)これから朝活を始めようと思っている方に一言お願いします!
以前はジョギングなどアクティブな運動をしていたのですが、長い治療で心の疲れと共に、体力に自身がなくなっていました。そんな時に朝活ヨガに出会いました。
椅子に座った状態だから‥と思っていましたが、上半身を動かすだけでもとても気持ち良いです。何よりRavi先生の素敵なナビゲートと、リアルタイムで一緒に朝活をしている人がいるという状況が、心強く、前向きな気持ちになります。
毎日の良いリズム、体と心をリラックスさせる自分時間を共有できる仲間を、お待ちしています😊
もう少し先の未来に達成したいこと
日本においてがん経験者さんに対する運動療法の研究は近年始まったばかりで欧米諸国に比べて遅れをとっています。ヨガに限るとさらにその研究の数は少なくなります。
朝活や「がん経験者のためのヨガ」の参加者さんに任意でご協力を仰ぎ、医師の指導のもとNPO法人シーウィズ独自の研究・発表をしていきたいと思います。
ひいては広く一般の方に手にとってもらえるような「がん経験者のためのヨガ」の本を執筆・出版していくのが長期的な展望です。
代表メッセージ
私がこの活動を始めたのは、叔母が悪性リンパ腫を患ったことがスタートでした。
元気で明るかった叔母がすっかり自信を失ってしまった姿を見て、何か力になってあげたいと思ったものの、当時の私は既にヨガのインストラクターをしていましたが、がん患者さんに対してどうヨガを提供して良いのか、悪いのか、何も分からない状態でした。
奇しくもその時にアメリカからY4C(ヨガ・フォー・キャンサー)という、がん経験者さんに向けたヨガのメソッドが初来日し、受講する機会に恵まれました。
創始者のタリ・プリンスターも乳がんを経験しており、多くのがん経験者さんにエビデンスに基づいたヨガのメソッドを提供していました。とても愛に溢れた人で、みなタリを慕っていました。
受講生の中にもがん経験者さんや、ご家族をがんで亡くした方など多くおり、交流を深めていく中でいつしかがん経験者さんの力になりたい、という想いが強くなっていきました。
コロナ禍になり、タリが高齢なことも手伝ってもう来日することがないことを知った時、せっかく日本にも根付いたこの種を絶やしてはならないという想いも持つようになりました。
日本人の二人に一人は一生のうちでがんになる時代。とても人ごとではありません。
あなた自身だけでなく、あなたの大好きな家族やお友達、知人や恩師など、誰しもががんになる可能性を秘めています。
そんな時、ご自身のため、大好きな誰かのために身体と心を癒すためのメソッドを知っておくことは大切なことだと思います。ヨガのインストラクターだけでなく、一般の方にまで「がん経験者のためのヨガ」を広めていくことが私の使命です。
2022年3月21日
NPO法人シーウィズ代表 Ravi
参考リンク
NPO法人シーウィズホームページ
朝活!がん経験者のためのヨガ(Instagram)
https://www.instagram.com/cwiz.jp/
*1 日本乳癌学会「患者さんのための乳癌診断ガイドライン2019年度版」より
https://jbcs.xsrv.jp/guidline/p2019/guidline/g1/q1/#a1-7
*2 国立がん研究センター「がん情報サービス」より
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/rehabilitation/index.html