特定非営利活動法人Alazi Dream Projectが行う「10代のシングルマザー復学支援」では、シエラレオネ共和国ケネマ県(人口約60万人)において、10代でシングルマザーになった女の子たちが、再び学校で学べるよう、3ヶ月に1度(約5,000円)の奨学金給付支援を行っています。
妊娠した女子の復学禁止という、大きな人権侵害でもあるこのような禁止令が2020年まで施行されていました。手に入らない避妊具や、性教育の不足、性暴力などにより、約2割の10代の女の子が、初等・中等教育の機会や、その後の夢への進路を失っており、シエラレオネにおける男女の教育格差は大きな社会問題になっています。
このバースデードネーションは、アラジの10代のシングルマザー復学支援に大切に活用されます。
ストーリー
皆さんこんにちは!東京大学2年生の金澤伶です。
2022年11月から約3か月間、インターン生としてアラジの活動に携わらせていただき、2月からアラジの非常勤スタッフになりました。
常日頃、日本における難民問題に真摯に取り組み、共生社会の実現を目指して、若い活動家や難民の背景を持つ若者、UNHCRや自治体とも連携をして活動しています。
高校時代から、アラジの支援対象国であるシエラレオネと深い関わりのある紛争鉱物の問題に関心をもち、啓発活動などを行ってきました。また、インターン募集の際、モザンビーク国の教育の問題に関するODA事業案を作成しており、特定の国の文化や慣習に基づいた教育分野における根強い問題に対してどのように解決策を見出すのかを考えていたところで、ぜひアラジで学ばせていただきたいと応募いたしました。
"特定の国の文化や慣習に基づいた教育分野における根強い問題"
すなわちそれが、10代でシングルマザーになったシエラレオネの女の子が直面する課題なのです。
シエラレオネの10代の女の子の約1.7割が望まない妊娠と出産によって義務教育課程を退学しています。
中等・高等教育の男女格差は深刻で、出産によるスティグマも大きな社会問題です。
アラジは、10代のシングルマザーが赤ちゃんを育てながらもう一度公教育に復学するため、3か月に1度の奨学金給付支援を実施しています。
✅産婦人科・教育省・地元警察と連携し、経済的困難な10代シングルマザーにアクセス
✅10代のシングルマザーへの丁寧な経済状況・家庭環境のヒアリングで、支援をするかどうか選定
✅支援対象に選ばれた女の子への、転校・復学登録のサポート
✅その後も、3カ月に一回の対面ヒアリングで経済環境等のチェック
✅3カ月に一度の現金給付(約5,000円)の実施
私も、今日まで19歳。
10代であり、子どもであり、女の子だったわけです。
まったく他人事ではありません。
20歳を迎える節目の日に、シエラレオネの女の子たちに支援と機会を届けたい。
生まれた国や地域、時期によって、理不尽に人の生命と権利と選択が制限されない世界を実現したい。
温かいご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます!