【あらんの家・ミモザの家が大切にしている3つの事】
2023/2/18 06:35
①当たり前の生活
わたしたちは、虐待、貧困など過酷な養育環境をくぐり抜けてきた子どもたちに寄り添いながら、「衣」「食」「住」に始まり、安心・安全な生活環境を保障します。
また、彼ら1人1人の話に丁寧に耳を傾け、自分の存在が受け止められていることを実感できるように配慮し、子どもたちが自らの力で社会の中で生きていけるように支えていきたいと思っています。
だれかたった1人でも、自分を否定せずに、ともにいてくれる関係に気づけば、子どもたちは生きていく力があります。わたしたちがそのことを忘れずに子どもたちの「ゆらぎ」とつきあいながら関わり続けます。
②主体性の保障
ホームに来る子どもたちの多くは「今まで自分で選び、決める」という自立の出発点となる経験と失敗経験から学ぶという権利を保障されてきませんでした。
ホームの入居時にはまず、入居の意思を確認し、ホームと入居の契約を交わします。これは自分で選び、考えることの第一歩となります。ホームで生活している中でも、自分で考え行動し、失敗も含め、その結果を受け入れる経験を積み重ねていきます。子どもたちの主体性を尊重し、子どもたちが多様な「頼り先」を見つけることを支えていきたいと思っています。
③退居者支援
本当の自立のスタートラインはホームを旅立ってからです。一旦、離れても「おかえり」と言ってくれる居場所があること、転職、恋愛、結婚、子育て等のライフイベントごとの「人生の課題」に継続的に関わり続けます。私たちは「誰かから支えられている存在」とその子が思えること、さらに、子どもたちが「誰かの支えとなる存在」「誰かから必要とされる存在だ」と思えるようになってほしいと願っています。「居場所」と「出番」の2つを通して、自分自身を「価値ある大切な存在(社会の一員)だと思えるように支えていきます。
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