🌈LGBTの子ども・若者が安心して集まれる居場所を作ろうと頑張っている団体さん(にじーず)を応援したい!🌈
ストーリー
初めましての方もそうでない方も、こんにちは・こんばんは。
作家の李琴峰(り・ことみ)です。
2022年12月26日で、33歳になります。
2022年は色々なことが起きましたね。本当にこの世界はどこへ向かっているのだろうと思わずにはいられないほど、色々なことが起きました。
この世界は矛盾だらけです。絶望と希望は表裏一体で、暗闇が広がったかと思いきや、そこにきらりと一筋の光が射し込みます。状況が大きく好転したかと思えば、そこにバックラッシュが襲ってきます。
作用と反作用の物理法則のように、私たちは一進一退しながら日々もがき続け、それでも前進の希望を胸に抱き、何とか今日という一日を生き延びています。
今、大きなバックラッシュの波が私たちに襲いかかっています。政治の場では神道政治連盟によるLGBT差別冊子が配布されました。ネット空間ではLGBTーーとりわけトランスジェンダーーーへの差別的言説が撒き散らされています。かつて「LGBTに生産性はない」など数々の差別発言をした政治家は、一部の発言こそ撤回したものの、いまだ権力の座に居座っています。
しかし、作用と反作用は対となる力です。差別の力が強ければ強いほど、それに対抗する連帯の力もまた強くなります。
だからこそ、私たちは希望を失わずに生きていられます。
私にとって誕生日とは生まれたことを祝う日ではなく、生き延びたことを祝う日です。
この世界は常に私を死のほうへ追いやろうとしていますが、毎回毎回、私はすんでのところで踏みとどまり、死の側へ横たわることをなんとか免れてきました。そう、あのデビュー小説、『独り舞』の主人公のように。
振り返れば、33年間生き延びられたのは決して簡単なことではなく、努力と奇跡の積み重ねの結果です。もちろん、弱い私を支えてきた多くの素敵な人たちのおかげでもあります。
生きていることを祝うのを許されるこの季節、昨年に続き、今年も「バースデー・ドネーション」をやりたいと思います。
バースデー・ドネーションとは私への誕生日プレゼントの代わりに、私が指定した公益団体に寄付していただく取り組みのことです。
今年選んだ団体は、「一般社団法人にじーず」です。
「にじーず」は、LGBTやそうかもしれない子どもと若者のために、安心して集まれる居場所を作る活動を2016年から続けてきました。
10代から23歳という、人生で最も不安定で、セクシュアリティゆえに孤立しがちな時期に、そんな居場所があればどれほど心強いのでしょうか。自分が子どもだった時にそんな居場所があったらどんなによかったのだろう、と思わずにはいられません。
世の中には、極めて偏った差別的な思想をもって子どもたちを苦しめ、その未来を奪おうとする一部の大人がいるのは、残念ながら事実です。「にじーず」もまた、子どもを支援対象としているため、一部の差別者から事実無根の誹謗中傷を受けています。
だからこそ、心ある大人たちは子どもの居場所を守るために頑張らなければならない。そんな思いで、今年もキャンペーンを立ち上げました。
私たちのこの小さな積み重ねは無駄じゃなかったと、胸を張って言える日がいつか来ることを信じて。
何とぞ寄付にご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。
🌈今回のキャンペーンで集まった寄付金は、決済手数料を除いた全額が団体に寄付されます。李琴峰個人には入りません。🌈
🌈このページはSyncableの機能を使って作成しており、支援先団体は非営利で公的活動を行っている団体を対象としています。🌈