若者研究の第一人者である、宮本みち子様より応援メッセージをいただきました!
2022/11/15 11:34
12月3日(土)に開催する講演会「すべての子どもや若者の『生きる』を応援できる社会へ」で講演していただきます。
第一線で研究された宮本先生からのメッセージ、心に強く響きます。
◆自己紹介
千葉大学、放送大学の教員でしたが、現在は自由な身で、研究と社会活動をしています。専門は社会学で、若者の問題、こどもの貧困、社会的孤立問題などに取り組んでいます。内閣府の「子供の貧困対策に関する有識者会議」の座長をつとめる他、社会的養護を巣立つ若者の支援活動をしています。
◆当財団との出会いやかかわり
私が委員長をつとめる首都圏若者サポートネットワークは、この支援活動をしている団体です。団体の活動資金はすべてが寄付金ですが、パルシステムは参加団体として、毎年寄付金をいただき、さらに、若者の仕事体験を引き受けていただいています。そのような関係で、神奈川ゆめ社会福祉財団とも出会いました。
◆当財団の魅力(取り組みへの共感など)やその理由
財団の奨学金事業は、生活苦と教育不安に悩む高校生の家庭の救いとなるものです。子どもたちは良い環境があれば、力強く生きていくことができるはずです。国が子どもの貧困の存在を認め、子どもの貧困対策法が成立して以後、各方面で取り組みが進みつつありまが、教育関係費に関しては、就学援助は義務教育まで、児童手当も15歳までで打ち切られます。高校以後の教育費負担の問題は先送りにされてきました。困窮している家庭にとって高校進学費用は想像以上に大きな負担となっています。授業料だけでなく、入学時に必要となる制服代、教材費、部活費用などは予想以上に負担が重いのですが、公的な支援は得られないのです。高校生に焦点を絞った財団の奨学金事業は重要です。
◆当財団への今後の期待
コロナ禍の影響はもともと困窮していた家庭を直撃しさらに悪化させています。子どもたちの成長は早く、経済的回復を待ってはいられません。ある民間団体の調査では、困った時に相談できる所を求める声がたくさんあがっています。ニーズをくみ取り親や子どもの気持ちに寄り添う支援活動を続けてほしいと思います。
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