~講演会開催のご報告~
2026/6/30 14:22

2026年度 財団主催講演会を開催しました
2026年6月13日、当財団は、認定NPO法人「八王子つばめ塾」理事長の小宮位之(こみや たかゆき)さんをお迎えし、講演会を開催しました!
当日の新横浜周辺は大規模イベントが重なり熱気に包まれていましたが、会場のオルタ館も皆様の熱気に包まれました!
事前にチラシをご覧になった方から新品のノートをご寄付いただくなど、開催前から温かいご支援にも心より感謝申し上げます。
第1部:NPO法人「八王子つばめ塾」理事長小宮位之氏 ご講演
小宮先生ご自身の半生や、無料塾を立ち上げた経緯をエネルギッシュかつ息もつかせぬ語り口でお話しいただきました。
日本の「子どもの貧困」や「学力の二極化」という深刻な教育格差に対し、徹底して生徒に「伴走」し、寄り添いながら未来への希望を伝える姿勢に、参加者一同深く感銘を受けました。


第2部:学習支援「まなびれっじ」大学生ボランティアによるクロストークセッション
後半は、当財団の学習支援「まなびれっじ」を支える大学生ボランティアと、かつて奨学生として支援を受け、現在は教える側として戻ってきてくれた奨学生OBの若者たちが登壇し、現場での葛藤や喜びをリアルに語り合いました。

★奨学生OBが語る「まなびれっじ」に救われた過去
「通っていた公立高校は受験科目の講義や先生に聞ける環境がなく、家も塾に行く経済的な余裕がなかった。ここで大学生の先輩に数学や過去問を質問できたことが大きな支えになった」
「周りに大学生がいない中、情報系の先輩から実際の大学生活や指定校推薦の成績の取り方を聞けたことが大きな助けになった」と、当時の切実な経験が語られました。
★塾とは違う、居場所としての「斜めの関係」と「伴走支援」
ボランティアからは、「ここは単に勉強を教える場ではなく、子どもたちの『居場所』。親や先生(縦)、友達(横)でもない『ナナメの関係』だからこそ、気軽に高校生活や進路を話せる」という声が上がりました。
お昼ご飯をみんなで食べる時間(パンにジャムを塗ったりする世間話)や、夏のバーベキュー交流会(母子家庭などで普段大人数でワイワイやる機会がない子にとっても貴重なイベント)といった何気ない交流の土台があるからこそ、勉強中には聞けない子どもたちの「本音」がポロッと出てくるのだそうです。
正解のない葛藤の中で、子どもたちの「安全地帯」に
「学校に行っていない子が、話を合わせていることに気づいた時、問い詰めるのではなく、まずはここに繋がり続けてもらう関係性を最優先にした」
「重い話をされた時、解決策を提示しようと焦ってしまったけれど、先輩から『まずは頷いて話を聞いてあげることが一番の助けになる』と教わった」
食事や安心感という土台が満たされて初めて勉強に向き合える。学生たちは日々悩みながらも、エレベーターが閉まるまで見送るといった小さな積み重ねを大切にしています。
司会者からは「失敗しても戻ってこられる、何かあった時の『安全地帯』でありたい」と、力強い言葉がありました。
講演会を終えて
閉会後に、参加者の皆様および登壇した大学生ボランティアへ、振り返りアンケートを実施いたしました。
参加者からは、小宮先生の講演について
・学習(学力)だけでなく人との関わりを通して人が育つ大切さに気がつくことができた。
・生まれ育つ環境では出会わない人、体験と出会うきっかけづくりの大切さを改めて気づきました。 等のお声をいただきました。
また、クロストークセッションを聞いた感想として
・大学生ボランティアが奨学生に寄り添い、勉強を教えるだけではない心の部分のフォローもされていることを知り、ゆめ奨学金の一番の意義は、この伴走支援にこそあると思いました。
とのご感想をいただき、当財団の活動主旨かつ本講演のテーマでもある「伴走支援のあり方」について、より一層ご理解を深めていただくきっかけとなったことが伺えました。
当財団の活動に対しても、
・支援された子どもたちが、学習支援ボランティアになり、さらに、相手に寄り添っている姿を見ることができて、とても嬉しく思いました。
・奨学生が、大学生ボランティアとして活躍されているのは、素晴らしい循環だと感じました。
とのあたたかい言葉を頂きました。今後も奨学生との切れ目ない支援に引き続き努めて参ります。
登壇した大学生ボランティア自身からは
・登壇を通して、普段考えることない課題について深く考えることができました。また、伴走支援やボランティアをしている意義などについても再度考え直す機会となりました。クロストークを通じて、他の方の想いも知ることができました。
・今回は登壇者の5人のみの意見交換と成りましたが、もっと新人の方々も含めたボランティア全体で一度自由に会話をしてみたいなと思うほど、今回のクロストークは私にとって非常に勉強になり考えさせられるものでした。
との熱い意見があり、今後の活動に向けて、決意みなぎるクロストーク講演会となりました。
事務局より皆さまへ
学生たちの言葉を通じて、無理をせず安心していられる居場所が地域にどれだけ必要かを、私たち事務局も改めて深く考える時間となりました。
支援の現場にたった一つの正解はありません。日々葛藤しながら子どもたちに全力で向き合ってくれている学生たちを、事務局も全力で支えてまいります。
この地道な活動は、皆様からの温かいご寄付によって維持されています。子どもたちが背伸びをせず、未来へ希望を繋いでいけるよう、これからも共に支えて頂けますと幸いです。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!








