【残り2日!】アンソニー・チェン監督から応援メッセージをいただきました!応援メッセージ(16)
2022/10/17 08:19
■ アンソニー・チェン監督からの応援メッセージ
私の名前はアンソニー・チェン。シンガポールの脚本家、監督、プロデューサーです。 東京フィルメックスは、映画作家としての私のプロフェッショナルのキャリアの成長にとても有益な存在でした。
2010年、私はタレンツ・トーキョー(当時の名称はNext Masters Tokyo)の最初の年に参加者として選ばれました。その年の講師の代表は、台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督で、私が発表した企画「ILO ILO」は優秀企画賞を受賞しました。これが私がデビュー作で受けた最初の支援でした。フィルメックスでは、同じ年の参加者の一人だったシャーロット・リムにも出会いました。シャーロットは最終的に「ILO ILO」でチーフ助監督を務めてくれ、続く2作目「熱帯雨」にも協力してくれました。私たちは新作の長編でも一緒に準備に取り組んでいます。
完成した「イロイロ ぬくもりの記憶」は2013年にカンヌ映画祭で名誉あるカメラ・ドール賞を受賞し、その後台湾の金馬奨4部門を含む世界中で40もの賞を獲得しました(金馬奨4部門は、作品賞、新人監督賞、脚本賞、助演女優賞)。この映画はシンガポール映画の歴史上、批評でも商業面でも最も成功を収めたアートハウス映画になりました。2013年、「イロイロ ぬくもりの記憶」は東京フィルメックスでも上映され、観客賞を受賞しました。私はフィルメックスの観客にとても良い思い出を持っています。
フィルメックスのお客さんは好奇心旺盛で真の映画への情熱に溢れています。したがって2019年に私は喜んで、二作目の「熱帯雨」を携え再びフィルメックスを訪れました。観客の皆さんはこの時も温かく寛大でした。 観客にすべての映画を見る機会を与えてくれ、とても厳選されてコンパクトなフィルメックスのキュレーションに、私は常に感謝しています。フィルメックスという映画祭は長年にわたり驚異的な名声を得てきました。そこで作品を上映する映画作家にとって常に最高の瞬間となる熱心なファンがいます。
東京フィルメックスのタレンツ・トーキョーのプログラムは、アジア映画のエコシステム、支援、トレーニング、次世代のアジアの映画作家の育成において重要な役割を担っています。 映画祭がますます成長し続けることを願ってやみません。東京にはフィルメックスが必要です。私たちアジアの映画人たちにとってもそうであるように。 Ganbatte がんばって
アンソニー・チェン
■東京フィルメックスとの関係 本人からのメッセージにあるように、2010年、Next Masters Tokyo (現、Talents Tokyo)参加、発表企画<ILO ILO> は最優秀企画賞に選ばれる。2013年、「イロイロ ぬくもりの記憶」はコンペティションで上映され、観客賞受賞。2019年「熱帯雨」がコンペティションで上映。2022年、Talents Tokyoのエキスパート(講師)として参加予定。
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