ストーリー
子どもたちの苦しさが広がっている
covid-19の影響で、不登校や子どもの自死が増えています。2020年(令和2年)に自死した小中高生は前年比140人増の過去最多の479人、不登校児童生徒は令和元年に18万人を既に超えています。昨年は更に学校生活に不安を強く感じ、不登校児童の増加、特に小学生の増加が顕著であるという現場からの声が多く出ています。様々な支援により自死の総数は3万人台から2万人台に減少してきました。ですが10代の自死は増え続けています。10代の死因の1位が自死の国は、先進国7カ国の中で日本だけです。
子どもの自死には学校問題との関係も
厚生労働大臣の指定法人・いのち支える自殺対策推進センターは過去12年間の自殺者の記録をもとにかつてない規模で分析を行いましが、その中で10代の自死が多く起きる時期は夏休み明け(令和元年は休校明けと夏休み明けの2つの山)、時間帯は登下校の時間帯であり、自死をする前の1番多い発信は「学校に行きたくない」でした。
過去の統計から10代の自死が一番多い日が9月1日です。さらにコロナの影響を受けた昨年は全校休校明けの5月下旬から6月にかけて10代の自死が多かったことがわかっています。このことからも学校と子どもの自死の関連性が見えてきます。また、日本財団が2018年に行なった調査でも若年層の自殺念慮の原因の半数近くが「学校問題」と回答、不登校経験にも強い関連がありました。
なぜこの課題に取り組むか
居場所の力で
ではどのように解決したらいいでしょうか?同じ日本財団の調査によると自殺のハイリスクグループに「孤独感」があるとし、自殺の「抑制要因」として自己有用感、社会問題解決能力、共感力(人間同士は理解や共感ができると感じられる)を挙げています。かつては学校、家庭以外の地域の「第3の居場所や大人」が、子どもや、子育て不安を抱える親達の孤独感を解消し、上記の抑制要因を育ててきました。
私たちは2019年より学校や家庭以外でも、安心できる居場所や相談場所があることを特設サイト(https://cocoaru.org/)で紹介する 「#学校ムリでもここあるよ」キャンペーン実行委員として、「学校以外の場でも子ども達を受けとめるよ」「社会全体で子ども達を見守っているよ」というメッセージを子どもたちや社会に伝えてきました。
4年目となる今年も、子どもたちの夏休み明けの時期に合わせてキャンペーンを行います。
またキャンペーンの開始に合わせて、保護者、学校関係者、地域の居場所運営者を対象に、オープニングイベントを開催し、地域、家庭、学校で、SOSのサインを発している子どもの気持ちに寄り添い、気づく大人を増やすことで、子どもの自死を社会全体で防ぐことを目指します。
キャンペーン概要
①オープニングイベントの開催
《日時》2022年8月16日(火)14:00 〜 16:30
《会場》オンライン(Youtubeライブ配信)
《登壇者》松本 俊彦 氏(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長)
高橋 聡美 氏(中央大学 人文科学研究所 客員研究員)
モデレーター:生駒 知里(FUTURE DESIGN/多様な学びプロジェクト 代表)
《テーマ》人には居場所が必要。
《参加申込》https://cocoaru2022.peatix.com/
②学校、家庭以外の居場所や相談場所の特設サイト「cocoaru.org」の開設
《期間》2022年8月17日(水) 〜 9月9日(金)
《内容》キャンペーン期間中に、フリースクールやこども食堂、冒険遊び場などの子どもの居場所に関する情報ならびに子どもの相談窓口などの情報を特設サイト(https://cocoaru.org/)上で紹介する。合わせて、キャンペーンに賛同する団体・個人の方向けにバナーを提供する。
主催:#学校ムリでもここあるよ2022キャンペーン実行委員会
協力:特定非営利活動法人フリースクール全国ネットワーク
多様な学びプロジェクト
特定非営利活動法人チャイルドライン支援センター
NPO法人全国子ども食堂支援センターむすびえ
寄付金の使い道
登壇者への謝金、サイト・バナー・ポスター制作のデザイン・制作委託費・事務局人件費
50万円
peatixからの寄付 20万円
昨年度からの残り 20万円
残り10万円+手数料1万円をこのクラウドファンディングで集めたいと考えています。