シリアで10年以上続く内戦では今なお癒えない子供たちの傷があります。
私たちが支援しているシリア国内難民の孤児の為の教育施設「ヒバアッラーチャリティ教育センター」では、子供たちへの教育だけではなく過去の傷や現在進行している病気などに対し治療支援を行っています。
ストーリー
彼女の名前はファティマ、12歳の女の子です。
今も続くシリア内戦で2012年生後9か月の時に砲撃を受け頭部に大きな火傷を負いました。その後、家を追われたファティマの家族はシリア、トルコの国境の町レイハンルに逃れました。しかし、その後のトルコでの生活はファティマにとって幸せとは言い難いものでした。
火傷の跡とシリア難民という現実が、いじめや差別を産み彼女の心を社会から遠ざけてしまいました。その事実を知った「ヒバアッラーチャリティ教育センター」代表のモハメド・イスマルは彼女だけではなく彼女と同じような境遇のシリア難民の子供たちを支援する「ホープジャーニープロジェクト」を立ち上げ、トルコの病院と医師に協力を仰ぎ外科治療と整形を行っています。
ファティマとモハメド・イスマル代表
■ 私たちについて
私たちは2020年から活動を始めた一般社団法人Pay for Worldと申します。「私たちの楽しみを世界を救う事に繋げる」Visionの元、日常の楽しみの中に寄付が入っている社会づくりを目指しています。世界の戦争で家を失い、家族を失った子供たちへの教育支援が目標です。
現在まで、シリア・イドリブ県にある「ヒバアッラーチャリティ教育センター」へ通う子供たちに対し通学かばんや教材の支援などを行ってきました。詳しくは私たちのホームページをご覧頂けましたら幸いです。
■ ファティマへの支援
私たちがファティマの事を知ったのは2021年の冬でした。彼女は難民としてトルコに避難して10年にもなります。その間戦争で受けた容姿からのいじめや難民差別を受け、社会に対して心を閉ざし教育を受ける機会を失っていました。
シリアでの内戦は残念ながら続いており、トルコやシリア国内難民キャンプに避難している多くの難民の子供がまともな教育を10年以上受ける事が出来ていない状況です。一部トルコに避難できた子供たちに対し教育が再開されましたが、そこでもファティマの様なケースがあることに私たちは衝撃を受けました。子供たちが戦争で受けた傷はその後の教育への妨げにもなっています。もちろん彼女だけでなく、多くの類似ケースが存在しています。モハメド・イスマル代表は多くのその様なケースを救済しようと「ホープジャーニープロジェクト」を立ち上げトルコの医療機関・医師からの協力を導き出すことに成功しました。
しかしながら、協力の現実問題として治療には多くの資金が必要になってきます。モハメド・イスマル代表はトルコ・レバノン及びヨーロッパの支援団体に援助を依頼しています。多くの支援はウクライナの戦争難民へと流れ、忘れられたシリア内戦にはあまり届いていません。
数百万の難民を抱えるトルコ・シリアでは、難民が比較的安全な地域に避難できたとしても多くの差別などが生まれており、シリア内戦は何ら解決の糸口を見つけ出せないでいます。ファティマの状況は数ある問題の一部に過ぎないのが実情です。ただ、彼女の治療を通じて内戦が続くシリア難民の問題や世界の紛争地域の問題が広く認知されるべきだと私たちは考えています。ファティマは治療を受け新しい人生を送る権利があります。私たちはファティマとそれに続くシリア難民の子供たちの治療費を支援するために今回のプロジェクトを立ち上げます。
ファティマの治療費は18,000ドル、2022年8月のレートで約240万円。この金額の一部をサポートすべく私たちのプロジェクトは50万円が今回の目標の金額です。これが成功することでファティマ以外の子供たちへも治療が可能になります。
現在でも、一番多くの難民を出しているのはシリア内戦なのです。
■ 寄付金の使いみち
寄付金は決済にかかる手数料と利用料を除いた全額が「ホープジャーニープロジェクト」へ寄付されます。使いみちは全てファティマと治療の必要な子供たちへの治療費のみに指定します。
全て医療機関からの領収書にてレポートをしてもらい、治療の経過やファティマからのメッセージなどを支援者へ伝達します。
Pay for Worldとしての支援状況はTwitterにて報告いたします。
一般社団法人 Pay for World
Web : https://payforworld.org/
Mail : payforworld.2020@gmail.com
Twitter : @pay_for_world