認定NPO法人PIECES
こどもがこどもでいられる社会をひろげたい|PIECES 6周年募金キャンペーン
2022年7月31日 終了
子どもが子どもらしくあるために、私たち大人にできることがないか、どんなことができるのか。
自分の中で、そんなことを考える心のスペースができたのはつい最近、自分の娘が中学生になってからです。
「子どものくせに」「親に向かって(なんだその口に聞き方は!)」
子どもの頃、父親がよく口にしていた言葉を今でも覚えています。
家庭の中では親が偉い、子どもは親に従うものだと思って育ってきた私は、自分が母親になってみて、ふと気づきました。
親は偉くもなんともない、ただの人。
失敗もするし、知らないことやできないことはたくさんある、悲しくて泣くこともあるし、イライラして怒ることもある。
親も不完全で未熟な人間なんだということに。
親というのはただの役割であり、それは、社会の中で、たとえば仕事などで役割を担っているのを同じなのではないかと気づいてから、自分の親もまた、不完全で未熟な人間だったんだと気づきました。
私自身もまさに。
過去は変えられないけど、今ここからは変えられる。
そう思うことで、変えたい過去を変えられないことを自分に言い聞かせ、納得させようとしていましたが、今でもまだ、過去の記憶にタイムスリップして苦しいときがあります。
怒鳴り声が聞こえてくると、今も身がすくみます。
怒られてシュンとしている子どもを見かけると、幼い頃の自分と重なって見えます。
同時に、怒っている親の姿と自分の姿が重なることもあります。
大人も、やさしくされたいんだろうな・・と。
世の中に、本当にわるい人はいない。
人はやさしさでできている。
こんな話をすると笑われると思っていました。
実際に「世の中そんなに甘くないよ」と言われたことがあると記憶しています。
私がPIECESを好きなわけ。
それは、PIECESにかかわる人たちが「人はやさしさでできている」と信じていると感じられるから。
私が私の思うままに、素直にそう言える場、受け止めてくれる人たちに出会えたから。
子どもが子どもでいられる社会を、大人がつくっていくためには、大人たちの世界にやさしい「間」が必要だと、日々感じます。
子どもの頃にやさしさを受け取ることができなかった大人にも、やさしさを受け取る権利があるのではと思います。
人にやさしくされることで、人はやさしくなれる。
人にやさしくあることで、人にやさしくしてもらえる。
順番はどっちでもいいと思います。
人にやさしくあることと、自分にやさしくあること、どちらもバランスをとっていけたらいいなと私は思っています。
自分にできることを探してみつけた「ヘアドネーション」。
3年以上のばした髪をドネーションカットして、ひとつできたという達成感を得られた2021年。
2022年は子どもの電話相談の受け手ボランティアを開始し、少しずつですが、子どもの「今」に心の耳を傾けて、受け止められる大人になりたいと思っています。
そして、今は直接、活動に時間を注ぐことができないので、少額でも寄付を続けて、PIECESの人たちの活動を応援していきたいです。
自分に時間のスペースができたら、もっと子どもに近いところで、自分にできることをやってみたいと思っています。
大人と大人の間にも、やさしい「間」を広げていきませんか。
大人が大人を支え、支えられる場があれば、きっと子どもを支える場をつくることができると信じています。
そんな大人でありたいと思います。
認定NPO法人PIECES
2022年7月31日 終了
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