こども領域という私の関心の発見 #わたしがPIECESを好きなわけ 直井昌士のサポートファンディング

寄付先

NPO法人 PIECES(ピーシーズ)

直井昌士

支援総額

65,610円

/ 30,000円

219%
100%
  • 支援総額

    65,610円

  • 支援者数

    11人

  • 残り

    終了

  • 開始日

    2022年7月5日

  • 終了日

    2022年7月31日

キャンペーンは終了しました

ストーリー

子どもの貧困と、その世代間連鎖、という日本の現状。〜私が微力ながらでもこの世から少しでも消していきたい、少しでも手を添えていきたいこと〜

今から8年前、2014年に、研修で出会った師から「あなた(たち)は何を為し、記憶されたいか」という問いを授かりました。かのドラッカーが、13歳のとき、宗教の先生に問われた「何によって憶えられたいかね」と尋ねられた問いを、我々にも問うてくださったのです。

その時、私は、ソフトウェアの請負開発の会社で、エンジニアとして、また管理職として、27年の時を過ごしていました。お客様の困りごとをエンジニアリングという技術で解決してきて、それなりの仕事をしてきた自負も持っていましたし、社会の平均から見れば恵まれた処遇で働いていて、そのことにある程度、満足を感じてもいました。

しかし、この師の問いかけを受けて、自分が事業を通じて為していること、あるいはこれから為すであろうこと、が、「私が人生を通じて本当に為したかったことなのか」と自問してみると、それは違う、と感じました。つまり、現在の仕事の延長線上に「私の為したいこと」が見つからない、という結論に至って、悄然としました。しかし、悄然としつつも、毎日のご飯は食べねばならないわけで、仕事は仕事としてそのまま継続しつつ、「自分が本当に為したいこととは何か」という問いを、自分に問い続けていました。そうすると、不思議です。少しずつ、少しずつですが、自分の社会を見る視線が、企業の中からマーケットとしての社会を見る、という視点から、どんどんズレ始めたのです。

そして、「私が(何か新たなことを)為す」というものは無いけれど、私が微力ながらでもこの世から少しでも消していきたい、少しでも手を添えていきたい領域が見えてきました。それが、子どもの貧困と、その世代間連鎖、という日本の現状でした。

直接支援ではなく、市民の側の『基礎体力』からだぜ、というPIECESの視線に強く共感。〜PIECESに出会い、即日メイトになるまで〜

こどもの貧困について考え始めてからは、当時、「子どもの貧困」(岩波新書)に続いて「子どもの貧困Ⅱ」を書かれていた阿部彩先生のお話を聞きにいったり、奨学金などの直接支援を行っている公益財団法人のイベントに参加したり寄付したり、あるいは小林せかいさんの未来食堂のサロン18禁に共感したり、学習支援ボランティアに参加したり、地元のこども食堂に出かけていって皿洗いのポジションを得たり、同じく地元のシングルマザー向けシェアハウスにビールの差入れをしたり、といった活動を続けていました。

そんな中、2020年2月14日に、どこからか情報を得て、PIECESの活動報告会に、本郷の事務所に伺ったのです。その前日、コロナウィルス感染症で国内初めての死者が出た、というニュースが流れていましたが、まだその後の世界の変容は想像できていない頃でした。
そこで、小澤いぶきさんの話を伺って、激しく腹落ち・共感したのです。当日のFacebookの自分の投稿には、こうあります。

"優しさが生まれるエコシステムを作る。というミッションが強く、大きい。

シチズンシップへの着目は強く強く共感。

誰にも踏みつけられず、誰をも踏みつけない社会を共創していきたい。"


ICTの世界では、Googleのオープンクローズ戦略(注1)の優位性が語られていて、マーケット対売り手、ではなく、オープンに共有されたプラットフォームで循環するエコシステムを作ることが重要だと言われていました。また、エンジニアリングの世界では、発注者と提供者、という関係から歩み寄って、「顧客とともに価値を共創する」ことの重要性が語られていました。そういう世界の変容の認識を前提に、この説明会で私が理解したのは、PIECESは、"子どもを巡るエコシステム全体を視て、その健全性を回復する。子ども自身と、子どもと関わるオトナに限定せず、社会を構成する市民全体を「共創関係」に巻き込んでいく。"という大きな理想世界を見据えている、ということでした。


この構えの大きさは何だろう。でも、ICTの世界での王道を、この小さなNPOは突き進もうとしている。すごい!なんて無茶で、なんて素敵なんだ!と思いました。

また、全然話は変わるのですが、私はランニングというアクティビティに人生を救われてきた経験があります。なので、この社会の状況を前にしていながら、直接支援ではなく、市民の側の『基礎体力』からだぜ、というPIECESの視線も、強く共感する契機にもなりました。PIECESの取り組みは、病人を前にして、病状を軽減するための薬を処方するのではなく、まずは歩きましょう、と運動療法を提案するやり方にも見えたのです。
これは、私のランニング体験からすると、まさに王道であり、回り道で時間が掛かるけれども、唯一の持続性のあるやり方だ、と考えられたのです。
そして、このやり方は、奨学金を提供したり、ロビイングをしたり、学習支援をしたりする取り組みに関わる中で、私の感じた微妙な違和感に対する一つの答えでもありました。既存の枠組みや社会の認識をそのままに、「恵まれない子ども」にその認識に合わせるようにけしかけ支援していくことは、本当にその子どもの幸せなのだろうか、という違和感が、私の中にはずっと残っていたのです。多様な子どもの困りよう、現在ではマイノリティに分類されてしまう子どもの本当に多様な有り様を受け入れる、『社会の側の変容』がなければ、幸せな社会は訪れないのではないか。

という経緯で、もともと、妄想癖に近い夢見がちなオッサンであり、熱しやすく醒めやすい東京っ子である私は、すぐさま、PIECESの熱烈なファンになりました。その場で3000円の最低額ではありますが、メイトになり、「ありがぽぅ」シールをいただいて、帰路についたのです。

PIECESの活動に、近くから、あるいは遠くから、関わってほしい。

その後、2019年までのCommunity Youth Worker育成からCitizenship for Children にリデザインされたCforC 2020の募集を知りました。
すぐさま躊躇うことなく応募して、幸いに採用されてからは、まさに巻き込まれるような感じで、PIECESと強く関わらせていただく日々が続いています。

PIECESに関われば関わるほど、この活動の重要さ、強靱さ、持続性に確信を持つようになっています。多世代の仲間と共に学び続け、未来への希望が、一日一日、少しずつですが大きくなっているという幸せな実感を手にしています。

CforC 2020では、男性シニア枠は私ともうお一人の2人でしたが、CforC 2021でも、引き続き同じようなシニア世代男性たちも、多様な個性を場に提供してくださっています。

私としては、同世代の同朋が、このCforCに参加して、ご自身の変容を楽しんでいただき、共に活動(価値共創)していくことが最上の喜びです。が、そうで無くても、メイトになっていただく、あるいは単発の寄付をいただく、という形でも構わないので、PIECESという素敵なドンキホーテが目指す理想の社会に、少しでも多くの方がJOINしてくださるようになれば、私はとても幸せな気持ちになれると思います。

社会は必ず変わることができる、と確信しています。
新自由主義や競争&能力主義が強すぎるこの社会は、想像以上の生きづらさをたくさんたくさん、生んでしまいました。意図したにせよ、そうでないにせよ、このような現在の社会の成立や強化に、多かれ少なかれ携わってきてしまった世代として、同志の方が一人でも増えてくださることを、強く強く希望します。

寄付で、市民性の醸成で、社会を変容させましょう。
優しい社会への変容の旅を、心から、ご一緒したいです。


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NPO法人

PIECES(ピーシーズ)

〒1130033

東京都文京区本郷3丁目30-10本郷K&Kビル5F 小野田総合法律事務所内 social hive HONGO

http://www.pieces.tokyo/

代表:小澤いぶき

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