私たちは、東京都世田谷区にある「のざわテットーひろば」を運営しています。
「地域のみんなで子育てしよう!」を合言葉に、地域子育て支援拠点として、またプレーパーク(冒険遊び場)として、赤ちゃんからおじいちゃん・おばあちゃんまで誰でも来られる地域の遊び場です。
2022年4月、のざわテットーひろばは「はたち」を迎えました。
この先10年後、20年後も、外遊びをとおして子育てできる拠点から、地域の多世代で子育てしていくまちづくりの実現をめざしていきます。
のざわテットーひろばの「はたち」のお祝いとして、私たちの活動を支え、さらなる加速をしていくために、あたたかいご支援をお願いいたします!
「寄付して支援する」ボタンで300円から寄付ができますので、ぜひとも応援していただけたら嬉しいです!
ストーリー
はじまりは、とある地域住民の思いから
1990年代の終わり、のざわテットーひろばがある場所は、造園会社の資材置き場として利用された空地でした。
2000年、4階建てワンルームマンションの建設計画が持ち上がり、周辺住民が反対運動を起こしたことを受け、隣に住む山縣恒子さん(のざわテットーひろばの大家さん)が土地を買い取ったことに端を発します。買い取った土地を地域のために活用できる方法を模索する中で、プレーパークの取り組みに出会い、地域で活動する子育て支援グループとともに、低年齢の子どもを対象にした遊び場の立ち上げに取り組むことになりました。
山縣さんは、当時をこう振り返ります。
『その頃から家にこもっている子ども達が多く気になっていました。私の子どもの頃のように、今の子ども達も外で自由に遊んでほしいという想いで始めた遊び場です。子どもがずっと親と顔を突き合わせるのではなく、年代の違う子ども達や親ではない大人と付き合うこと、そして外遊びは最も重要なことと考えます。』
試行錯誤の資金集め
2002年4月、のざわテットーひろばがオープンしました。
オープン当時は、敷地の中央に真新しい建物がポツンとあるだけで、周囲は野原のような場所でした。
備品や遊具をもっと増やしていきたい、場づくりをしていくプレーリーダーがほしいなど持続可能な運営への思いは強まる一方、当時は基盤づくりをするほどの資金はなく、その望みを助成金につなげることとなりました。
公益財団法人せたがやトラストまちづくり、世田谷区社会福祉協議会、ニッセイ財団などの助成を受け、場づくりに活かしていきました。
助成金に頼る一方で自主的な財源を確保するため、会員制度のしくみを整えたほか、2002年5月より、「テットーバザー」が始まりました。
地域住民や来園者から寄贈された品々を販売し、その収益を運営費に充てました。子どもの衣類やおもちゃを介して人と人、場と地域がつながっていくこのイベントは、第1回の開催以降、現在も貴重な財源として春と秋に開催しています。
安定的な運営へ ~NPO法人格取得~
2007年10月、世田谷区おでかけひろば事業に認定され、週2日開園から週5日開園へと大きく舵をきりました。
それにより、パソコンや電話等の備品をそろえ、プレーリーダーの他にスタッフを配置し、2名のスタッフが常駐する体制をとることができました。
2009年度以降は継続的に運営していく見込みがあったため、運営体制の整備を検討し、2010年2月にNPO法人格を取得しました。
これまでの実践の積み重ねにより、安定した運営ができるようになりました。
来園者から運営側へという誰もが運営に参加できるスタイルのもと、子育て真最中あるいは子育てが終わった親を中心とした地域の大人によって行われてきました。
のざわテットーひろばのこれから
私たちの活動は、「外遊び」と「子育て」の二本柱からなり、地域とともに歩む場づくりをしてきました。
20周年を迎えた今、のざわテットーひろばはこれからも、外遊びをとおして「地域の多世代で子育てしていくまちづくり」を目指していきます。
近年、 親子の公園離れが加速しています。
本来、子どもの遊びの拠点となるのは公園ですが、現代の子どもたちは禁止事項に縛られて思うように遊ぶことができません。
乳幼児の子どもをもつ親からは、『小学生が多く遊んでいる中で、幼いわが子を遊ばせるのは不安だ』という声も多く聞かれています。
また、子育てが「孤育て」と変換されるように、少子高齢化や核家族化などを背景に、子育て当事者同士の関係が希薄化しています。
特にコロナ禍も重なり、赤ちゃんを出産しても頼れる地域の大人が周囲に存在せず、子育ての不安を解決するにはインターネットの偏った情報のみになってしまいます。
子どもの成長にとって、遊ぶこと、自然の中で過ごすことはとても大切です。
子どもは生まれた瞬間から風の流れ、木々のざわめき、草木のにおい、水や土の感触などさまざまな刺激を受けながら成長していきます。
乳幼児期から外で遊ぶことで五感を駆使して季節の変化を感じ、仲間とつながり、協働しながら遊びを生み出していきます。
禁止事項を設けないことで子どもはさまざまな遊びに自由に挑戦でき、それが出来たときには達成感とともに自己肯定感も高まっていくと考えます。
子どものあふれ出る活発なエネルギーを受けとめるためにも、オープンスペースである屋外での子育てが、親子ともにストレスの少ない子育てにつながると考えています。
また、よりよい子どもの成長や子育て環境のためには、子育て当事者だけでなく、それらをあたたかく見守る地域のつながりが欠かせません。
『地域のみんなで子育てしよう!』を合言葉に、多世代間の交流や顔の見える関係を築いていくことで、子育て当事者同士が支えあうネットワークを生み出していく、そんな豊かなまちづくりを目指したいと考えています。
寄付金の使い道
みなさまからいただいた寄付金は、以下の項目で大切に使わせていただきます。
●施設修繕費
20年間、たくさんの親子が利用してきた施設は、経年劣化により修繕を必要とする時期を迎えました。「みどりのやね」(敷地中央にある室内遊びスペース)のフローリング・床暖房等の修繕費用などに使わせていただきます。
赤ちゃんだけでなく、幼児・小学生まで幅広く利用するこのスペース。フローリングの劣化により思わぬケガにつながることや、床暖房が使用できないことで利用面の不自由さが生まれています。
四季を問わずハイハイしたり寝転んだりできることで、子どもも親も楽しめる拠点になればと願っています。
ご寄付いただくみなさまへ
ご寄付いただいた方々へのささやかな御礼として、以下の2点をお送りいたします。(2022年9月頃の発送を予定しています)
◎あそびばつうしん「テットーてつび20周年記念特集号」
◎TETTO KITCHEN お好きな飲み物1杯無料クーポン
さらに、5,000円以上の高額をご寄付いただいた方には、オリジナル手作りキーホルダーを贈呈いたします!
ご寄付いただいた方々のお名前は、季節ごとに発行しているあそびばつうしん「テットーてつび」および施設内に設置する「ドネーションの木」などでご紹介させていただきます。
氏名公表を控えたい方は、お手数をおかけしますが、ご寄付いただいた後に当会へご連絡ください。
[ご連絡先]info@tettohiroba.org (担当:石原)