スタッフインタビュー ネコと人の壁を取り払うリハビリフォローとは?(前半)
2022/2/18 10:10
今回は、去年の10月からボランティアスタッフとしてCATS WELCAREに関わって下さっている杉さんに、施設にやってきた保護ねこのリハビリフォローの様子や、接し方についてお話を伺いました。
※インタビューを受ける杉さん
Q、現在CWCのボランティアスタッフとして行っている内容についてお伺いできますでしょうか?
はい。週に一度サロンに通い、保護されたネコ達が人に慣れる様、あるいはネコ同士のコミュニケーションが図れる様、リハビリフォローを行っています。(現在はコロナの影響もあり、あまり通えていない状況ですが、、) リハビリーフォローはサロンに滞在するスタッフ全員で行っています。保護されたネコは基本的にはまずは医療処置を挟むようになっています。 地域の方から保護依頼がありTNRさんが夜中にネコを保護→捕獲後は個人宅で預かり、医療処置を受ける→保護したネコが人や他のネコと接触できる状態になったらサロンに来るという流れです。私は、サロンにやってきたネコさんたちのフォローに携わっています。
Q、リハビリフォローの具体的な内容についてお伺いできますでしょうか?
サロンは一階と二階に別れていて、一般のお客さんがネコと触れ合えるのは二階のフロアのみとなります。 一階は隔離部屋のような場所になっていて、ここはスタッフしか入室することができません。 サロンにやってくるネコたちの状態は様々で、人や他のネコを怖がってしまったり、ストレスに感じてしまう子もいます。 そのため、まずは一階で人と触れ合う環境、他のネコたちと過ごす環境に慣れていってもらうようにしています。それがリハビリフォローになります。 ネコを保護・飼育するというと、身体を洗ったり、お薬や餌をあげたり、衛生面・健康面のケアのイメージが強かったのですが、遊ぶことや触れ合うことを通じたネコのフォローアップもあるのだなと知りました。
Q、リハビリフォローの際に気をつけていること・意識していることを教えていただけますでしょうか?
一緒に遊んでいると徐々に打ち解けていくのですが、やはり子ネコの方がそのスピードは早く、路上にいた時のトラウマから警戒心を強く持ってしまっている大人のネコの方が慣れていくのに時間がかかったりします。 私はどのネコさんに対しても分け隔てなく接するようにしています。子どもと触れ合うようなイメージに近いかもしれないです。 ネコと触れ合っていて実感するのは、彼らは本当に人と何ら変わらないということです。ネコによって性格も体型も、嬉しいことも嫌だと感じることも全然違うなと思いますし、動物・ネコと一括りにはできないなと感じます。 だからこそ、じゃれあうこともあれば、たまに何か危ない事をしたら叱ったりするようにもしています。
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