私たち「LGBTハウジングファーストを考える会・東京」は、「住まいをなくされた方には、まず安心できる住まいを確保できるようにしていこう。」「安心できる住まいを得ることは人権である」というハウジングファーストの理念に基づいて、東京都中野区で、貧困をはじめとする理由で住まいをなくしたLGBT当事者にシェルターを提供しています。
LGBT当事者の場合、ホームレスになって行政の窓口で相談をしても、パートナーの存在や困窮に陥った経緯などを隠して相談をするので、本当に必要な支援にたどりつけないということがあります。
また、LGBT当事者であることが一つの原因で家族と疎遠になっている場合、窓口で担当者から「家族に確認します」とか「家族に話します」などと言われてしまうと、抵抗感を抱いて相談をやめてしまうとこともあります。
そして、支援につながって既存のシェルターや自立支援施設などに入ることができたとしても、日本では多くの施設が対象者を性別で分けているため、たとえば「性別は男性だけど性自認は女性」の人が、男性専用の施設に入居して生活になじめなかったり、周囲からいじめを受けたりということも起こります。
「安心して住めること」は誰もが持つ権利ですが、LGBT当事者は非常に困窮した状況に陥っても「助けて」と言えず、ドロップアウトしやすいという現実があるのです。
この度、「LGBTQ+フレンドリーシェアハウス」が開設されることを心強く思っています。LGBTQ+が安心して暮らせる住まいの選択肢が増えることは、どんなに安心感が増えることになるでしょう。
「ありのままの自分でいいのだ」と自己を肯定していける居場所があることで、人は、新たな門出、新しい一歩を踏み出すことができると思っています。
これは、入居される方にとっては、もちろんのこと、入居されなくても、「めぞんQ」という場があることを知ることでも、みんなを力づける「心の拠り所」になります。
私たちは、「LGBTQ+フレンドリーシェアハウス めぞんQ」の実現を応援しています!
LGBTハウジングファーストを考える会・東京
https://lgbthf.tokyo/
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