応援メッセージ 塩安さん
2022/1/22 12:55
家族にカムアウトすることができずに共に暮らしていた子どもの頃は、自宅であるにも関わらず心から安心して暮らすことができていなかったと思います。大人になってからシェアハウスに住んだ時もカムアウトしていなかったので、ルームメイトがLGBTQを嫌っていることがわかった時にはやはり不安を感じながら暮らしていました。
英語では家をハウスとホームで呼び分けますが、ハウスは物理的な住居、ホームは心理的な意味での帰る場所といったところでしょうか。ホームは時にいわゆる住んでいる場所に限定せず、人々が支え合い寄り添って生きる場所というニュアンスでも使われるようです。
セクシュアリティを隠さなくていいのなら、ひとり暮らしよりも誰かと共に生活したい、と思っている人もけっこういるのではないでしょうか。
家は心身共に休めたり回復させるところですから、自分の大事なことを隠さずに過ごせる場所であるべきです。血縁や恋人以外の人と暮らす選択肢は、クィアな人たちにはとても少ない現在、QWRCのこの取り組みは画期的です。自分のまま、人々と共に暮らすことができる、そんな場がまだまだ限られている中で、こうしたシェアハウスがもっと増えていけば、安心して楽しく元気な生活ができる人も増えていくのではないかと希望を感じます。QWRCのシェアハウスが素敵な「ホーム」になりますように。
塩安九十九(新設cチーム企画)
← 活動報告一覧へ戻る