スタッフからのメッセージ なしたに・みほ
2022/1/17 12:44
みなさん、2022年のスタートはいかがですか?
年末年始のおやすみをとられた方はいかがお過ごしでしたでしょうか?
わたしはQWRCでカウンセリングを担当していますが、年末年始にご相談でお会いした方たちとのお話に必ずあがるテーマがあります。
お仕事や学校がおやすみになって「家族と過ごす時間が長くなるのがしんどい」という話題です。
LGBTQ+の方たちが抱えるストレスのひとつに、家族は当事者ではないことが多く家庭の中で理解や共感が得られず孤立しやすいという点があると言われています。
特に年末年始は、家族や親類間での交流が増え、「そろそろ結婚しないの?」「もう恋人はいるの?」「いい年なんだからもっと女(男)らしくしたら?」「孫の顔を見せてあげなさいよ」など、異性愛や典型的なジェンダーロールを前提とするような、当事者とってしんどい話題がのぼりやすい時期です。
年始の挨拶もそこそこに、ご相談場面では「お正月おつかれさま…」と声をかけることもよくあります。本来なら、ありのままの自分でリラックスしていられるはずの家庭で過ごす時間が長いことに「おつかれさま」とねぎらうのはせつないな、と感じつつも、LGBTQ +当事者にとって家庭が必ずしも安心してありのままの自分でいられる場であるとは限らない現状があります。
そんな家庭を抜け出して一人暮らしを始める方もいらっしゃいますが、「ひとりでさびしい」「ささいな日常会話を気兼なくできるひとが欲しい」という声もよく聞きます。
カムアウトするしないに関わらず、職場や学校でもどこか常に周りに話を合わせているような、どこかを装っているようなきもちで過ごしている当事者の方もいるでしょう。社会の変化をもたらし、家族をはじめLGBTQ+を取り巻くひとたちの理解を手助けとなるような活動を続けていくことも必要ですが、いまこの瞬間にも、家に帰ってもほっとしにくく生活の中で息の詰まる思いをしているひとが、くつろげる家を QWRCで作りたいと思っています。
また、別にいま困ってないよ!という方にとっても、多様なひとたちが「あたりまえ」に過ごせる空間は、みんなにとって居心地のいい空間になっていくのではと思います。そして、この「家づくり」にあなたも参加してみませんか?シェアハウスが多くの人の応援を受けて運営されていくことが、シェアハウスの空間をよりあたたかく安心感のあるものにするのではないかと信じています。
LGBTQ+のあなたがここにいてもよい、あなたらしくいてもよい、そんなきもちをシェアハウスに託してください。
何卒、ご支援よろしくお願いします。
※入居に興味がある方も気軽にお問い合わせくださいねー!
スタッフ なしたに・みほ
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