世界の医療団ならではの、長期支援の文化とは?
2021/12/31 09:57
前回に引き続き、OB玉手さんにインタビューをいたしました!
第三弾は世界の医療団の文化についての内容です。
*世界の医療団・事業発起人としてどのように向き合い、取り組んでいらっしゃいましたか?
世界の医療団が”もうこなくていい状態”になるのが最終ゴールなんですね。それは、僕らがスーパーマンのように”パッといってパッと帰る”ようなことをしない、ということでもあります。我々の様な団体が手助けをせずとも、現地でどうにかできる状態、それが一番目指したいところになります。
世界の医療団の支援は長期支援が特徴です。ゆるやかに入って、ゆるかに出ていくことが大事。たとえば、プライマリ・ヘルス・ケア(全ての人にとって健康は基本的人権であることを認め、それを達成するプロセスに住民が主体的に参加し自己決定を行う権利を保障した方法論)の研修をやるときに、村の長老に声をかけてもらうんですが、もので助ける訳ではないんですね。知識提供が大切だという認識の下で活動をしています。
ただ、言うは易く行うは難しで…(笑)。当時はフランスの本国組織や現地のメディカルコーディネーターとぶつかり合うこともありました。しかし、そこで冷静になってビジネスライクにコミュネケーションを重ねていくことが大切でした。実際に、フランスの人々は議論の前後で態度を変えないんですね。自分の中にあっただろう、そうしたビジネス的な側面がここで活きてきたのだと思います。
*現在のロヒンギャ難民プロジェクトについてメッセージをお願いします
世界の医療団の長期支援という文化を大切にしながらも、徐々にゆるく引き上げることができるような長期的なプランを立てて、出口戦略を作っていってほしいと思います。
世界の医療団が”もうこなくていい状態”を目指して、これからの何年かでそのような目途を立てていく。無論、計画や予定はすべて叶う訳ではないことでもあるのですが、しかし目指さなければ何事も成されません。ぜひ、がんばって欲しいと思います。
----------------------------------
玉手さん、ありがとうございました!
今回のキャンペーン、今日が最終日です。
皆さま、最後まで応援よろしくお願いいたします!
← 活動報告一覧へ戻る