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世界の医療団

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借り物の知識ではなく、生きる力を提供する。プロのメディカルコーディネーターとしての現地の人々への向き合い方とは?

2021/12/23 12:44

借り物の知識ではなく、生きる力を提供する。プロのメディカルコーディネーターとしての現地の人々への向き合い方とは?のメインビジュアル

今回は木田がメディカルコーディネーターとしてどのように現地の人々へ向き合っているのかについての内容です。

*現地の人々の課題に向き合う上で、最も大事にされていることは何でしょうか?

現地では、衛生面・安全面ともに過酷な環境であることは間違いありません。
そのような中で、もちろん医療知識やノウハウを現地の方に提供していく直接的なサポートも大事ではありますが、私はロヒンギャの人々には何よりもライフスキルをきちんと身につけてもらうことが大事であると考えています。
誰かに習って動くのではなく、自分たちで考え動いていく自主性や能動性を開花できるよう、日々現地の方々に向き合っています。


*なぜそのような点が大事だと思われるのでしょうか?

ロヒンギャ難民キャンプでは、本当に多くのアクターが足を運び支援をしていることは以前にもお話させていただきましたが、予期せぬ事態により、外部の人間が支援に入れなくなってしまう可能性も0ではないからです。まさにその典型であったのが、新型コロナウイルスの影響です。私たちのような外国人が現地に足を運べないことが露呈されました。

結局のところ「ロヒンギャの身はロヒンギャの手でしか守れない」というのが私の考えです。だからこそきちんとロヒンギャの人びとが自分たちで正しい選択やそれに基づいた行動が取れるよう、保健衛生知識以上の「生きる力」を身につけていくことがとても大事だと考えています。


*どのようにそれを体現・提供しているのでしょうか?

一朝一夕で叶うものではないため、彼らの生活で起こることに合わせて、根気強く向き合っていく、共に考えていくことが一番確実な方法であると考えています。
私が保健や衛生面に関する借り物の知識を伝えているだけでは、そもそも定着していかないのです。彼らに寄り添い、物事の方法論以上に、なぜそれが必要なのか、どのようなことを考えていかなければならないのかをきちんと伝えていくようにしています。


次回は、ロヒンギャ難民キャンプの人々が直面している状況についてお伝えさせていただきます!


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代表:オスタン・ガエル

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