令和3年8月の大雨で被災した佐賀県の方々に暖かな冬を届けたい 暖房器具支援プロジェクト ご報告(2022年3月)
2022/3/31 16:01
◆本プロジェクトにご協力いただいた皆さま 本当にありがとうございました!
2021年は各地で水害が相次ぎ、8月の大雨では福岡県や佐賀県を始め、全国で8,209件もの住家被害がありました。(2021年12月14日現在、内閣府発表)
令和3年8月の大雨
【概要】
2021年8月、梅雨末期に近い気圧配置となったことから、活発な前線の影響により、九州北部では11日からの降水量が1,000ミリを超え、1週間も経たず年間雨量の5割に達する地域も出るなど、全国各地の広範囲で記録的な大雨となり、河川の氾濫、土砂崩れ、道路の崩壊などが多発した。
【人的被害】
全 国:死者13名、重軽傷者17名(2021年12月14日現在、内閣府発表)
武雄市:死者 0名、重軽傷者 0名(2022年3月4日現在、佐賀県武雄市発表)
【住家被害】
全 国:全壊43件、半壊1,315件、一部損壊296件、床上浸水1,024件、床下浸水5,531件(2021年12月14日現在、内閣府発表)
武雄市:床上浸水1,183件、床下浸水579件(2022年3月4日現在、佐賀県武雄市発表)
震災がつなぐ全国ネットワーク(以下、震つな)の団体会員である「おもやい」が拠点を置く武雄市では、2019年にも大雨による浸水被害を受けており、2年間で2度の水害に見舞われることとなりました。家屋の復旧に時間を要し、家具や家電などの家財道具を揃え直すこともままならないなか、月日は進み、冬を迎えることとなりました。
このような状況の中、寒い冬を少しでも暖かく過ごしていただきたいとの想いから、震つなでは「おもやい」と連携して、被災された方に暖房器具をお届けするプロジェクトを実施しました。(実施期間:2021年10月29日~2021年12月31日)
目 標:一世帯あたり15,000円を上限とした暖房器具を50世帯にお届け
目標額:85万円(※暖房器具の購入代金のほか各種手数料含む。)
おかげさまで、寄付サイト「Syncable」による全国の皆さまからのご寄付、震つな会員による情報発信やご寄付などにより、44世帯・約45万円相当の暖房器具を、被災された皆さまにお届けすることができました。(プロジェクトの詳細は下記からご覧になれます。)
Syncableキャンペーンサイト/https://syncable.biz/campaign/2013
Syncable活動報告/https://syncable.biz/campaign/2013/reports#menu
このプロジェクトの資金をご支援いただきまして、皆さま、本当にありがとうございました。各地の被災地では未だ生活再建していない多くの方々が奮闘されています。引き続き、被災地への関心を寄せていただければ幸いです。
現地情報は以下から配信されています。お時間のある時に、ぜひご覧ください。
おもやい Facebook /https://www.facebook.com/omoyaivc/
おもやい Instagram/https://www.instagram.com/omoyaivc/
◆暖房器具をお届けした住民の皆さまの声
まさか、こんな短期間に水害が来るとは思ってなかった。令和元年の時にあれだけお金をかけて家を修理したのが全部ダメになってしまった。ちょっと気力がない。(70代、男性)
全部流されたから本当にありがたい。何をするにもお金がかかるから、暖房器具を提供してもらってとても助かりました。(50代、女性)
こんなにしてもらっていいんだろうかと思う。情けなか。(60代、男性)
いつの間にか寒くなってきた時に、暖房器具を捨ててしまったことに気づいた。もう安心して住めないので、引っ越しを考えているが、ローンも払いながら(水害で家に住めないため)今借りている家の家賃も払わねばならず、相当の出費になるので本当に助かります。これからまだ、どこに住むかが決まらないのは不安があります。(30代、女性)
(水害にあって)床の断熱材を取ってしまって底冷えしてたから、ホットカーペットはありがたい。(70代、男性)
◆おもやい代表 鈴木隆太氏からのメッセージ
この度は、多くの方々からご支援いただきありがとうございました。被災された方々へ、暖房器具等をお渡しさせていただき、大変喜んでいただきました。
令和元年に水害が発生した時、正直心のどこかで「すぐには水害は来ないだろう」と思っている自分がいたことを今になって反省をしております。気候変動の時代に、「もう来ない」はないということを突きつけられ、改めて私たちの活動を見直す必要性が出てきました。そして「また水害が来るかもしれない」という不安の中で暮らしていかれるご高齢の方々が多い地域において、いかに「安心」を確保するのか、というとても大きな課題に直面しております。
一方でコロナ禍における活動は、なかなか地域外、県外からのお手伝いを望んでもそうはいかない面も多々あり、やはり地域内でいかに連携をしていくのかということの重要性を再認識させられました。
今後、私たちはこの水害常習地域において、本当の意味での「安心」とは何かを見出していくことを、様々な実践を通じて引き続き取り組んでまいりたいと思います。
宮城・福島においてもまたも災害が発生し、多重被災という課題に多くの地域で直面しております。そのことに胸を痛めながらも、私たちはこの地域において活動を継続させてまいります。どうか引き続きお見守りいただけますと大変ありがたいです。
この度は本当にありがとうございました。
◆寄付者一覧
内田 安弘 様、梅原 正敏 様、山本 由香 様、西川 泰弘 様、松尾 憲親 様、藤原 龍司 様、弘中秀治 様、岡田 公夫 様、加藤 都 様、浦野 愛 様、高桑 樹里 様、河津桜ボランティアセンター 様、特定非営利活動法人 静岡県ボランティア協会 様、仁成寺 様、株式会社 ダイナックス都市環境研究所 様、認定特定非営利活動法人 レスキューストックヤード様、他 匿名希望 38名様(順不同、うち震つな会員からは3団体及び17名の個人からのご寄付をいただきました。)
(Syncableでの応援メッセージ 抜粋)
暖かい冬を過ごす一助になればと思います。早く元通りの生活に戻れるよう、心からお祈り申し上げます。
被災されたみなさまのご健康を心からお祈りしております。遠く離れた地からも、みなさまを忘れずに案じております。どうか心強く、たまには弱音をはいてお身体を大切にして下さい。
笑顔が増えますように(o^^o) なかなか行けませんが応援してます!
10月25日のサロンで、まだまだ床板が剥がしたまま乾燥中のお家があると伺いました。少しでも暖かく過ごせますように。おもやいさん、応援しています❣
夏から秋にかけての災害が起こった時に、冬の課題が出てきます。血縁や友人からの応援がある方もいますし、ご自身で出して過ごされる方もいますが、お手伝いが必要に感じたため協力いたします。
少額ですが支援させて頂きます。少しでも暖かく冬が越せれますように、体調を崩されませぬようにお祈りしています。
応援しています!被災地だからできる地域づくり、共に進みましょう
◆収支報告
収入の部
Syncableでの寄付額:430,022円
直接寄付預かり額:411,276円
合計:841,298円
支出の部
暖房器具購入代金(44世帯にお届け):445,317円
Syncable決済手数料、キャンペーン利用料:52,030円
Syncableからの振込手数料:260円
合計:497,607円
【収支差額】 343,691円
~収支差額の取り扱いにつきまして~
この度、皆さまからの温かいご支援により、被災された44世帯の住民の皆さまに、暖房器具のお届けを、おもやいと連携して実施することができました。
おかげさまで、当初の目標50世帯近くの方に暖房器具の支援をおつなぎすることができましたが、家屋の修繕を進めるなか、修繕箇所の移動に伴い、お家で過ごされる場所も変わることから、ホットカーペットや温風機・ストーブよりも、気軽に身にまとえ、価格も低額となる電気毛布の需要が多くありました。
そのため、皆さまからいただいたご寄付に残額が生じることとなってしまいましたが、残りのご寄付につきましては、引き続き、おもやいが実施する「おもやい防災あんしんセット」の拡充に充てさせていただけますと幸いです。
この取り組みは、今後も水害の恐れがある地域で、住民の皆さまが少しでも安心して暮らせるよう、災害時に必要な物資をまとめ、各家庭に年会費500円で提供するというもので、会費は年1回の交換用食料品の購入費に充てられています。
【おもやい防災あんしんセット】
紹介記事へのリンク、QRコードhttps://www.nishinippon.co.jp/item/n/641234/
(ニュースサイト「西日本新聞me」より)
今回の寄付キャンペーン及びご寄付の取り扱いにつきまして、ご不明な点などございましたら、お手数をおかけいたしますが、下記までお問い合わせいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
【お問い合わせ先】
震災がつなぐ全国ネットワーク事務局
住所:461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階 NPO法人レスキューストックヤード内
TEL:052-253-7550
FAX:052-253-7552
Mail:office@shintsuna.org
皆さまからの、温かいご支援、本当にありがとうございました!
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