ストーリー
2008年5月21日、ステージⅢの乳がんを告知された私は、右胸を全摘出する手術を受けました。
そしてきょうは、それからずっと目標にして、待ち望んできた日です。
手術後、抗がん剤、放射線治療、分子標的薬にホルモン治療と標準治療のフルコースを受けましたが、治療したらがんから卒業できるというわけではなく、「乳がんは、治ったとみなせる目安まで術後10年経過観察が必要」と言われています。
最初に聞いたときにはとてつもなく長い年月に感じましたが、がんになると手術を受けた日を新たな自分が生まれた「セカンドバースデー」としてお祝いし感謝する文化があって、わたしも毎年指折り数えて時を重ね、おかげさまできょう、「10歳のセカンドバースデー」を迎えることができました。
きょうは、そのお祝いに、私が共同代表を務める認定NPO法人マギーズ東京への「セカンドバースデードネーション」のご協力をお願いさせてください。
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私たちが運営している「マギーズ東京」は、がん患者さんやご家族やご友人などがんに影響を受けた全ての人が自由に訪れ、ゆっくりお茶を飲んだり、医療の専門家に相談したり、プログラムに参加したりできる「マギーズセンター」の初めての日本のセンターです。
「マギーズセンター」は、創始者であるマギー・ジェンクスさんが乳がんの再発と同時に残りの命が少ないと宣告されて大きなショックを受けたときに、「死の恐怖の中にあっても、生きる喜びを」感じられる場が欲しいと思い描いて1996年にスコットランドのエジンバラで誕生しました。
闘病中から、「もし元気になれることがあったら、今の自分と同じように辛い思いをしている人たちの気持ちが少しでも楽になれるような場をつくりたい」と思っていた私は、2014年にこのマギーズセンターのことをウィーンでの国際会議で知った瞬間に「これこそ当時の自分が欲しかったセンターだ!」とビビビときて、インターネットで「マギーズを日本にも!」と発信していた秋山正子(現)マギーズ東京センター長の存在を知って訪ねて共にマギーズセンターを日本につくるプロジェクトを立ち上げ、多くの方々にご支援いただいて、2016年10月に世界20番目のマギーズセンターである「マギーズ東京」が東京都江東区にオープンしました。
老若男女、どんながん種でもどんなステージでもいらしていただくことができ、オープンから1年半あまりで来訪者はまもなく1万人になり、最近は約4割が再訪の方です。
ただでさえ大変な状況におかれている患者さんやご家族からは一切お金はいただかないことにしていて、お越しいただくのも、お茶を飲むのも、医療の専門家に相談するのも、リラクセーションや栄養のプログラムにご参加いただくのも、全て無料です。
そのマギーズ東京には、現在4人の医療従事者が常勤していて、非常勤15人、そして、その他本当に多くのボランティアの方々のお力をお借りして、ご寄付や助成金などで運営しています。
そうした中、私はというと、本業もあり、マギーズ東京ではボランティアの共同代表として、夜や週末を使って、もっぱらその存在を知ってもらうための広報と、運営を維持していくための資金集めの仕組み作りを仲間と共に試行錯誤行っているような状況なのですが、ご利用いただいている皆様からお話を伺ったり日々多くのご連絡をいただいたりして、お役に立てる、必要とされるセンターになれているんだと、嬉しく思っています。
そんな中で、この「10歳のセカンドバースデー」というタイミングが見えてきて、「パーティーはあるの?」とか、「何が欲しい?」と聞いて下さる方がいる度に、生きているだけで本当にありがたくて幸せな今、これ以上欲しいものは何もなく、パーティーは先日家族がお祝いしてくれたので十分だと思っていたところ、この「バースデードネーション」をオススメいただきました。
私の「10歳のセカンドバースデー」が、当時の自分が本当に欲しいと感じていたマギーズ東京の未来のために、今このセンターを本当に必要としてくださる方々のためになるのなら、こんなに嬉しいことありません。
500円からご寄付いただくことができ、マギーズ東京では、500円あれば、お茶を出して5人の方をお迎えすることができます。
1万円で1回のリラクセーションなどのプログラムが開催でき、20万円で1日潤沢に運営することができます。
ご寄付はクレジットカードでお支払いいただけて、続けて支援してくださる方は、継続支援のお申込みも可能だそうです。
また、マギーズ東京は認定NPO法人なので、ご寄付いただいた分は、今年度末に申請すれば寄付控除を受け、所得税・住民税の軽減ができるという税制優遇も受けられます!
この機会に、ぜひマギーズ東京を一緒に支える仲間になっていただけたら嬉しいです。
何卒よろしくお願い申し上げます。